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月メモ

■月は波に影響を与える
月の重力に影響を受けて、潮の干満が起こる。アマゾン川のポロロッカという現象は時速65キロメートルで川が逆流する。


■満月に子どもを生む生物が多い
サンゴ、ウミガメなど海にいる生物の多くが満月の夜に産卵します。最近のサンゴの研究によると、体内にあるセンサーとなる遺伝子が光によって活性化し満月に合わせて産卵することが分かってきています。


■月は年々、地球から離れている
年間で3.8センチメートルずつ離れているそうです。昔はもうすこし近くにあったそうですが、見え方は現在とたいして変わらなかっただろうと考えられています。


■「月の光は人を狂わす」という言い伝えがある
ラテン語の月(Luna)は英語の狂気(lunacy)の語源です。月狂病と病気が名付けられた時代もあったそうです。魔女に魔力を与えるという言い伝えや、狼男などもこの考えからきていると思われます。


■「つき」の語源はいくつかある
明るさが太陽の次ぎだから「次(つぎ)」の意味とする説や、月は欠けていくので光が「尽きる」と言う語源説があります。


■月から石を持ってくると怒られる
宇宙条約、月協定によると、月の資源は全人類の共有財産なので、勝手に資源を採ってくることはできません。同じく、領地にしたり宅地として売り出すこともできません。


■満月の日に犯罪が増えるのか?
色んな人が色んなデータを元に色んなこと言ってるのでわかりません!
実際、統計的に満月の日の犯罪件数が多い、という事実も年と場所によってはあるようですが、光なのか引力なのか、それとも別の力なのか、因果関係があるかどうかがハッキリしないので論争になっているようです。


■月の神様
ギリシャ神話のセレーネ(性生活・繁殖の神)、アルテミス(狩猟・純潔・出産の神)ローマ神話のルーナ(豊穣・出産・魔術の神)など、月は女神が多い。東洋でも陰の象徴とされ、女性と関連すると考えられています。

日本神話ではイザナギが目を洗ったときに右目からツクヨミ、左目からアマテラスオオミカミを生んだ。ツクヨミの性別は定かでないが、「男」だと思われているらしいが、「女」という文献もある。月を神格化し、夜を支配する神。

月の女神にこんな神話があります。
月の女神セレネは美青年エンデュミオンに恋をする。彼の永遠の美を保つためゼウスに頼み、彼の永遠の眠りを代償に不老不死にする。それからセレネは眠る恋人を見つめ続けているという。


■月にウサギがいる理由は悲しい
猿、狐、兎が老人に出会う。猿、狐は老人に食料を運んでくるが、兎はそれができない。それでも老人に何かしてあげるため火に飛び込み、自らの体を食料として与えた。老人は実は神様で、兎を月へと送った。

神様なら助けてあげればいいのに。これに似た色々な話があり、兎が生き返る話もあります。

くらげメモ

・クラゲは形がすごい変わる
プラヌラ(卵)からポリプ(イソギンチャク)、ストロビラ(クラゲが積み重なったような状態)、エフィラ(幼生)へと次々に形を変える。

・クラゲはほとんどが水
クラゲの95%~99%が水分。

・漢字がロマンチック
漢字で書くと「海月」「水母」。英語だとゼリーフィッシュ(jellyfish)。

・忍者にも使われていた
「ハクションクラゲ」とも呼ばれるアカクラゲは、乾燥させて粉末にした粉を吸い込むとクシャミが出ることから忍者が使用していた。

・クラゲの体は超シンプル
心臓や血管などの循環器官や、脳も骨もなく肛門もない(というか口と一緒)。あるのは口、表面細胞、生殖器、神経細胞があるだけ。

・クラゲには不老不死のものがいる
ベニクラゲは死ぬ前に再びポリプへ戻り、細胞を若返らせることができ、よみがえる。

・クラゲに刺されるのは2回目から要注意
クラゲの毒は、ハチと同様にアナフィラキシー反応が発生する場合がある。1回目に刺されたときに抗体ができてしまって、次に刺されたときアレルギーを起こすかもしれない。

・ゴキブリよりも大先輩
クラゲが地球に誕生したのは6億から10億年前と言われている。多細胞生物の中でも初期からいる生物。ちなみにゴキブリは3億年前。

・世界最長の動物
群体を構成するマヨイアイオイクラゲは全長40mを超える。

『クラゲの一生』

クラゲのことを調べていたら、分かりやすい児童書を見つけました。

『クラゲの一生』
稗田一俊・大塚高雄 著

ミズクラゲを例に、プラヌラという卵のようなものが形を変え続け、クラゲに成長していく姿、そして死んでいく過程が分かりやすい写真と文章でシンプルに説明されています。まるで映像を見ている気分になります。

クラゲというと、お椀を逆さまにしてプカプカと漂うイメージがありますが、そこに行き着くまでには様々な形をして、目にするクラゲはその一生の半分ほどなんだと気付かされました。

クラゲ物語

昨日の "物語" で思うこと

なぜ、クラゲは月に会いに行くんだろう
月と会ったとき、どんな言葉を交わすんだろう。
月と会えなかったら、どうするんだろう。
クラゲが空から帰ってくるときは、どんな気持ちになっているんだろう。

ふくらむ講座 4回目

ふくらむ講座も早くも4回目をむかえる。

どんな気球を作るか、有力案として挙がっているのはクラゲかキノコ。
今日は、最初に今までの経緯を振り返りながら双方の資料を見てみる。

「キノコがいい」「いや、クラゲだ!」など中学生の意見が分かれたらどうしようと思っていたが、自然とクラゲ案で話題が展開していったのでクラゲに決定。

クラゲにどんなイメージを持っているか、クラゲってなんだろう、クラゲの気球で何ができるか、したいか、など意見、アイディアを出して行く。

「光らせたい」「動いたらおもしろい」「クラゲって"海月"って書くんだ」「目がない」「自由な感じ」などなど。アイディアを出すことと、黙り込んで考えることを繰り返す。
校庭にを眺めながら、どれくらいの大きさか想像してみると、「テニスコート2面分」や「あの木くらいの大きさ」など結構大きいものをイメージしてるみたいだ。

「校庭にクラゲがいたらどんな感じだろう」聞いてみると、「コワイ」「宇宙船みたい」「校庭が海になる」そんな意見が出る。その中で、「海から出てきた」という意見をきっかけに、「海にいるのが飽きたちゃった?」「海から出たくなった」そんな想像が膨らみはじめる。

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クラゲを漢字で「水母」また「海月」と書くことから「クラゲが月に会いに行く」という意見が挙がる。ひとつの言葉から次々と物語が生まれ、「その物語の朗読に合わせて気球を飛ばしたら?」というアイディアが出てきた。

『空飛び猫』

久々に空に関わる書籍紹介です。

アーシュラ・K・ル=グウィン 著/村上春樹 訳
『空飛び猫』

タイトル通り、翼のある4匹の兄弟猫の物語。
住むには環境が悪い生まれた街、そして親元を離れ、飛んで自分たちの新たな住処を探しに行きます。

翼があることで珍しがられ、恐れられ、傷つけられ、暖かな出会いに遭遇します。
一風変わった能力があるものには信頼関係と約束事があって、他者と結びつくことができるのかもしれません。

「いっそ飛べなくなった方がいいんだよ」
猫の兄弟たちに発せられる言葉がありますが、それでも猫たちは飛んでいきます。

翼が何のためにあるのか考えさせられました。


空飛び猫 (講談社文庫)空飛び猫 (講談社文庫)
アーシュラ・K. ル・グウィン Ursula K. Le Guin

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69日

チリのサンホセ鉱山の落盤事故から69日ぶりに地下700メートルから作業員33名が救助された。

69日ぶりに見る空はどんな色なんだろう。
69日ぶりに見る太陽はどれほど眩しいんだろう。
69日ぶりに感じる風はどんな匂いなんだろう。
69日ぶりに降り立った地面はどんな踏み心地だろう。

8000キロ以上飛んだハト

らばQ
イギリスで行方不明になったレース鳩、はるか大西洋を越えた中米パナマで見つかる

イギリスの鳩レースで10ヶ月前に立った鳩が、大西洋を越えて5200マイル(約8320km)彼方のパナマから見つかったらしい。

成田空港からアメリカのロサンゼルスまでが約8800キロメートルなので、8320キロメートルというとほぼ同じ距離を飛行したことになる。伝書鳩は1000キロメートル以上離れても戻ることができるほど地理を把握する能力が優れていて、最高時速149キロメートルの記録もあるというが、さすがに大西洋を越えて8320キロメートルを飛行できるかどうか疑問が残る。

陸続きに飛んで、大西洋で最も短い距離のセネガルとブラジルのナタールあたりでも直線で2500キロメートルほどはある。やはり貨物船か何かに乗ってきたのだろうか。

再び携帯電話について

昨日の携帯電話について引き続き。

携帯電話をアメリカではcell phoneと呼ぶ。
cellとはCellularからきており、Cellularとは「細胞状の」とか「目の細かい」という意味。要するに基地局から区分けされた通話システムを名称にしている。

では中国語ではなんだろうか。
中国語では携帯電話のことを「手机」と書く。「机」は「機」の略字なので「手の機械」という意だが、片手で様々なアプリケーションが使えるiPhonを見ると、家具の「机」という意味だとしても納得できる。

また中国では、携帯電話が普及する以前は「机」は「飛行機」の意味で使われることが多かったそうだ。例えば空港は「飞机场」と書かれる。平たく言うなら「飛ぶ機械の場」という具合だ。それが携帯電話に取って変わってきているというと、「机」という字は、時代の中で重要な機械に付けられているのかもしれない。

手塚治虫の鉄腕アトムは途中で真空管からトランジスタに変わったが、最後まで黒電話を使っていた。手塚治虫も携帯電話がこんなに普及するとは思わなかったのだろうか。