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プロパンガスの充填

気球を飛ばすときに絶対に欠かせないもの、それはバーナー、プロパンガス(LPG)、そして気球本体。バーナーは草焼き用のバーナーを使っている。火炎温度は1800℃にもなる。それと対になるのがプロパンガス。ボンベは5kgを使っている。

ガスを満タンに充填してから、おそらく4.5回はフライトに使っているだろう。重さを量ってみると残り2kgほどだった。バーナーのガス消費量は1時間で8.3kgのようだ。すると15分で約2kg。これまでの総燃焼時間を20分だとすると、ほぼ残量と一致する。ということは残りの燃焼可能時間は15分ほどということになる。

今回飛ばすクラゲの気球は傘の幅16mにもなる大きなもの。15分だと心もとないのでガスの充填所にすぐに充填できるか問い合わせてみる。すると、個人の充填は法律で受け付けられないそうだ。やり方としては、近くの燃料屋さんにボンベを預け、充填所がそれを引き取り、充填されたボンベを燃料屋さんに取りに行くというシステムになっているらしい。要するに燃料屋さんを通さなければならない。

キャンピングカーを持っている人には、この充填問題が切実な課題になっているらしい。

充填所が燃料屋さんに取りに来るのは週1日だそうだ。そうすると今月19日のフライトには間に合わない。仕方がないので高くつくがボンベをひとつ借りることにしよう。

フライトのお知らせ

フライヤー表.jpg『海月』フライトのお知らせです。
今月19日(日曜)18時~、東京都東村山第一中学校グラウンドで『海月』を飛ばします。
9月から中学生が主体となって企画から考え、制作した気球です。
どなたもお誘い合わせの上、御来場ください。

なお、紙製の気球のため、天候や風などの関係で延長、延期になることがあります。また、御来場される方への駐車場は設けてありませんので、あらかじめご了承ください。


■日時:2010年12月19日(日曜)18時~
■場所:東京都東村山第一中学校 校庭

フライヤー裏.jpg

今年は中学生が何をどのように飛ばすか、という企画内容から話し合いをし、形や演出も考え、制作を行いました。形態がクラゲに決定し、さらに「なぜクラゲが空を飛ぶのだろう」という疑問から、クラゲが月に会いに行く物語が創作されました。そして、その物語に添った演出を考えることへと発展していきました。

クラゲは「海の月」と呼ばれています。それを知ったクラゲは、空に浮かぶ月が気になり、ある夜、ついにクラゲは暗い海を飛び出して、月に会いに行きます。




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煙に呑まれる部屋

前回の煙を入れる実験で、煙を入れたほうがいいだろうという結果になり、フォグマシンを注文しました。小柄で重さも2.2kgのわりに毎分85㎥の出力ができる優れもの。ブルーの色が不人気なのかわかりませんが、なぜかこれだけ安くなっていて5000円ほどで購入しました。2010_12_07_01.jpg

まずは実験。いつもの薄汚い部屋でフォグマシンを試してみます。
リキッドを入れて3分ほどのウォームアップを待つと、ポショポショと煙が出てき始めました。ボタンを押すとブシューっと勢いよく煙が出てきます。なるべくフライトと同じ条件にするため、いつも使っている電球をつけ、送風機で煙を拡散させます。

みるみる辺りが見えなくなります。記録取らねばと思いカメラを手に取ろうとしましたが、既に1m先も見えづらい状態に。「カメラ、カメラ・・・」手探りでバックを探し記録します。

2010_12_07_02.jpgこれは想像以上にスゴい。始めはマックスまで噴射し続けるつもりでしたが、始めてからわずか10分ほどで、これ以上続けるのは何かのヤバさを感じ、停止させます。いつもの部屋がここまで幻想的になってしまうとは驚きです。数年前に、濃霧の中で海を見に行ったことを思い出しました。ただ、霧と違うのは匂い。甘く焦げた匂いも充満します。しかもなんだか手や服にかすかなベタつきも感じます。消防訓練などでも使用され、人体には害はないそうですが。

実験を終えて煙を出すのがまた一苦労。送風機をふたつ起動させ、さらに板で仰ぐこと約15分。ようやく部屋がいつもの汚さに戻りました。

夢の種

2万人の「夢のたね」、夜空に輝く 大阪・万博記念公園


美術家高橋匡太が5年前から続けているプロジェクト「夢の種プロジェクト」を大阪府吹田市の万博記念公園で4日夜に行った。

浮遊した気球から、夢やメッセージが書き込まれた種子をかたどった紙に、LEDを取り付けたオブジェを約2万個ふり蒔いたそうだ。

ふくらむ講座11回目

ついに12月になってしまいました。あっと言う間にあと2週間でフライトです。
今日の制作目標は展開したときにできる形を全て作る予定だったのですが、やはり理想的な目標だったためか、かなり急いで集中した制作ができましたが、パーツ完成には至りませんでした。

2010_12_06_01.jpg来週にはビニール部分だけでも袋状にならないと、確実にテスト飛行はできなくなります。思えば、今回は2重構造なので気球2つ分の貼り合わせ量。テープを貼っても貼っても同じ作業が続きます。単純作業が延々と繰り返し、完成して膨らましたときにしか形が見えないのが気球作りのつらいところ。でもそうだからこそ、最後に感動できるのも、また気球の醍醐味です。

2重構造の内側のグラシン部分に空気が通るための穴をあけて、そこに不織布を貼る案がありました。空気を通す不透明な素材を貼ることで、中央にある電球の光を柔らかくするためです。そのサンプルを持っていくと、とりあえず被って光がどれほど和らぐか見てみます。

2010_12_06_02.jpg一見、ふざけているようにも見えますが、割とまじめにチェック中。空気の通りもよいのでやはり不織布を貼ることにしました。

ふくらむ家

以前、水の中に入れておくと、膨らんで大きくなる恐竜のおもちゃについて書きましたが、今日の日本テレビで放映された『ザ!鉄腕!DASH!!』で、この素材を使って家を作るという企画をやっていました。

1mほどの家を膨らむ素材で作り、それをプールに入れておくと人が入れるほどの大きな家になるのではないか、という実験です。素材の成分を分析することから始め、混ぜる素材の比率で膨らむ率をテストし、板状の素材を熱で接着。それをプールに入れてちょっと膨らみかけたところで、結果は次週となりました。

恐竜のおもちゃは水に入れると、大きくなって柔らかくなりました。番組の家は、水に入れる前からグニャグニャと柔らかい印象だったので、水を含むと構造を保つのはさらに難しくなると思います。家として自立できるのでしょうか。次回が楽しみです。

エア遊具

「エア遊具」事故防止、国が初の使用指針策定へ

『「エア遊具」の事故が全国で相次いでいることを受け、消費者庁は近く事故情報の収集に乗りだし、使用指針を策定する方針を決めた。』そうだ。読売新聞調べによると2000年以降、8件は起きているらしい。

エア遊具とは、空気で膨らませると動物などの形になり、その中に子どもが数人入って飛び跳ねて遊ぶ遊具。「ファファ」と言うこともある。キャラクター内が密閉されたドーム状で、床はトランポリンのようになっている。入った子どもはただピョンピョン跳ねるだけなのだが、それでも充分に面白い。

事故が無いように最低限の対策することは必要だけど、10年で8件の怪我というのは、他の事故と比べてどの程度の率なのだろう。

GとBがどこかに行った

今の携帯を使って約4年経つ。落としてキズつき、端子カバーは全部取れ、さらには開閉部分が壊れ、接着剤で固定して何とか使えている状態。

前に使っていた機種も、同じく開閉部分が壊れ、そこからヒビが入って中の基盤が見える状態で使っていた。あるとき画面が真っ暗になってる。ショップに持って行き店員に訊ねた。
「画面が出ないんですけど、壊れたんですか?」
遠慮が無い店員に言われる。
「壊れてるじゃないですか。」

なぜいつもボロボロになっていくのだろう。


そしてついに今使っているものも、

2010_12_03_01.jpg携帯を開くと画面がホラーになっていた。

真っ赤!ちょっと怖い。ナゼ!?壊れるにしても完全に見えなくなるとか、もっとちゃんとした壊れ方をしてほしい。電源を入れ直しても直らないので、たぶん断線してるんだろう。

しかし迷ってしまうのが、これでも使えるには使える。電話もメールも問題ない。1月に新しい機種が出るらしいのでそれまでもってくれればいいのだけど。

カラーチップ

煙を入れる実験では、メンバーのひとりがたまたま持っていた照明用カラーフィルムの小さなチップで色を変えました。今後も使うことを考え、大きなものを購入しました。

2010_12_02.jpg記載されている熱特性を見ると、使用可能温度が150℃、通常使用温度120~130℃、融点260℃、引火点390℃、発火点508℃とありあます。

現在、使用している電球は1000Wのもの。グラシンと接触すると焦げたり穴が空いたりしますが、発火したことはありません。紙の燃える温度は300℃、焦げる温度は120℃ほどなようなので、カラーフィルムも電球に接しなければ変形することはなさそうです。

煙を入れてみる実験

クラゲの中に煙を入れるという案がありましたが、ここ数回の講座では、あまり効果として現れにくいのではないか、という点から煙を入れずに飛ばす方向で考えられていました。が、実際のところやってみないとわからない。そんなわけで、先日の講座が終わってから近くの公園で実験してみました。

サンプルとして頂いたクリーニングのビニールに身近な煙を入れて、後ろからライトで照らしてみます。

2010_11_28_02.jpgすると、思いのほか目に見えて現れました。言うまでもなく、右が空気のみで左が煙を入れた状態です。透明感がまるで変わり、光の鋭さも和らいでいます。煙を入れるとなると費用がかさむ上、フライト時にやることは多くなるのですが、満場一致で入れることに。

終わったあとに言った一言もそろいました。
「やっぱり何事もやってみるもんだね。」