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説明会

毎年行っている中学校での気球制作の説明会に行く。
事前に説明会を開くのは初めてのこと。
放課後に視聴覚室に25名ほどの中学生が集まった。

映像や写真をモニタに映しながら、今までの紹介をする。
わずか15分間であったが、少しは「こんなもんがあるんだ」ということを知ってもらえたかと思う。

今年で5回目になるが、集まった人によって毎年、予想外の企画がうまれる。それが面白い。

制作の準備

毎年行っている中学生と気球を作るという企画が、今年は早めに始めることになり、明日が第1
回目となる。まずは、制作工程や難しさを知るため、集まった中学生と小さく簡単な気球を作る予定だ。

ふくらむでは「同じものはつくらない」という暗黙の掟があり、その都度、素材や道具が変わるので準備に時間がかかるのだが、紙を貼って絵を描いて飛ばすとなると、経験上、準備はあっと言う間に終わってしまった。あっけなくも感じる。

例年では9月か10月から企画を始めているので、暑い時期に制作を行うのは初めてだろう。紙やテープは気温によって性質が若干変わるので気がかりな部分はあるが、「とにかく飛ばしてみる」ということだと、精神的にかなり気がラクになる。そう考えると、「気球をつくる」というより「企画をつくる」ということに神経を注いでいることがよくわかる。

2011_秋に飛ばす気球の制作1回目

今日から中学生と気球をつくる企画が始まった。去年は「何をつくろうか」というミーティングから入ったのだが、今年はとりあえず簡単な気球をつくることとなり、持っていった紙をセロハンテープで貼り合わせるところから始まる。

問題なのは暑さ。午前中はちょうど良いほどの気温だったのだが、制作が始まり日中に近づくと、空気の粘度が増したような暑さになってくる。セロハンテープで紙を貼っているだけなのに、汗が滴り落ちるほどだ。今年は熱中症で不調を訴える人が東京都内で去年の3倍にも上がったという。中学生にも水分補強を促し、汗で紙を湿らせながらの作業を40分ほど続けた。

2011_7_2_01.jpg4面体の展開図となる1:4の比率の長方形は午前中に完成した。午後からはそこに色を塗ってみる。2007年に行った『カゲオクリ』を焼き直し、中学生が紙の上に寝そべり、人形を描いてみる。午後の1時間ほど絵を描き、(僕が絵具をブチ撒くというハプニングもあったが)本日の制作は終了した。

次回は、今日作った紙を4面体に貼り合わせ、フライトを試みる予定だ。

2011_秋に飛ばす気球の制作2回目

前回『2011_秋に飛ばす気球の制作1回目

今月2日から始まった、中学生と作る「簡単な気球」の制作の続き。一辺4メートルほどの4面体の気球を作る。前回は長方形に貼り合わせた紙に色を塗るというところまで進んだ。今日は4面体に貼り合わせ、フライトまで行う予定。

さっそく貼り合わせにとりかかるが、貼り合わせる辺を合わせてみると、きれいな平面状になり4面体にならない。どうやら紙を多く貼り合わせてしまったようだ。久々の致命的な設計ミス。やはり簡単だとあなどってはならないと痛感。

さて、この長方形を使って、どう立体にするかが問題だ。1対4の長方形なので、短辺と短辺を貼り合わせて筒状にし、2枚の正方形を上面、底面に貼り合わせて立方体にすることにした。単純に正方形というのもつまらないので、上面と底面を45度回転させ作ってみることにした。シンプルだが、このような形にするのは初めてだ。

2011_7_16_01紙貼り.jpg去年も参加した中学生は、紙の貼り方も手慣れていて、1時間ちょっとで気球が完成。ロープをつけ、バーナーを入れる口を作って、フライトの準備も順調に進んだ。送風機で膨らませ、中に入ってみると外側からより大きく見える。

2011_7_16_02インフレ.jpg
2011_7_16_03内部空間.jpg午後3時からテストフライトを行う予定だったが、校庭の木々を見ると大きく揺れている。やはり日中は風が強い。台風が来ている影響もあってか、1時間ほど待ってみたものの止むことはなく、フライトは中止した。

今後の予定を話し合う。8月は中学3生が塾の夏期講習があるということなので、9月から再開することになった。

2012_春に飛ばす気球(構想2回目)

毎年、秋に飛ばしている中学生との企画が9月になって本格的に始まった。
本日は7月に制作した、簡単な気球を飛ばす予定だったのだが、台風が接近しているため、気球を飛ばすには最悪な天候。

フライトは次回に延期することにして、まずは参加者と今後のスケジュールについて話し合いをする。去年も制作していた中学2年生は3年生となり、高校受験が迫ることになる。例年では11月末にフライトをしているが、その頃には受験の追い込みと重なるため、10月まで制作を行い、2月いっぱいまで中断、そして3月に再開し、3月の末にフライトをすることになった。

午後からはどのような気球を作るのかファーストプランを挙げ、とりあえず今日は終了。今年はどのようなものができるのか。

2012_春に飛ばす気球(構想2回目)

来年3月にフライトとなった気球のアイディアを中学生と考える。

まずは飛ばしたいもの、飛んでいたら面白いと思うものをポツリポツリと言葉にしていく。去年もこのような形で考えていき、アイディアを絞り込んで煮詰めていった。クラゲに決まるまでは大して時間がかからなかったが、クラゲに決定してから、形や演出を決めるまでの話し合いに苦戦した。

今日は、宇宙、惑星、太陽系、桜、花、小さな気球をたくさん飛ばす、などの案が挙った。これからどのように案を掘り下げるのかが課題だ。

2012_春に飛ばす気球(構想3回目)

2011_9_24_01.jpg
中学生と作る気球も、話し合いを始めてから早くも3回目。今年の話し合いでは、ふくらむはほとんど口を出さないようにし、ほぼ中学生に任せている。何を作るか、それを決めるのはとても難しいく時間がかかる。それをひたすら待ってみるということは僕らにとっても初の試みでもある。

星や惑星などのキーワードに絞り込まれていったが、具体的なプランがなかなか決まらない。プラネタリウムを作ってみては、、という案が出たが、飛ばすときには本当の星空があるので、今ひとつ決め手に欠けてしまう。テーマは決まりつつあるが、また来週に持ち越しになった。

2012_春に飛ばす気球(構想4回目)

来年3月末に飛ばす予定だが、11月から2月までは制作を中断することになっているので実質、あと2ヶ月になった。前回に絞られた星や天体、惑星というキーワードから話を進める。

星や惑星と言っても、それらを気球でどのように形にするかは様々な方法があるので、具体的な形や見せ方について話し合う。
例えば、星雲が集まったような球体であったり、たくさんの小さな気球が発光しながら空に広がっていくなど。話し合った結果、そられの案を合わせて、たくさんの小さな気球が浮かぶ中に、星が集まった天球儀のような球体が飛ぶというアイディアに落ち着いた。
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光を通さない素材

昨日の話し合いで、3月に飛ばす気球のプランがかたまってきた。天球儀のような球体を作るとしたら、どのように作ったらいいものかを考えてみる。例えば、光を通さない素材で球体を作り、中に照明を設置し、皮膜に無数の穴を開けるというやり方が思いつくが、そのような素材があるのだろうか。光を通さないほどの皮膜だと、重くなってしまう。かといって、サバイバルシートのような薄く軽い素材だと、球全体的に光が透けてしまう。
光を通しにくい素材なら、写真のネガフィルムやゴムシート、アルミホイルがあるが、どれも重かったり、固かったり、気球の素材としては扱いにくい。薄くて軽くて柔らかく、そして光を通さない素材というのがあるのだろうか。

2012_春に飛ばす気球(構想5回目)

毎週、土曜に行っている気球制作も、少しずつイメージが固まってきているものの、これから現実的なことも考え具体化する必要がある。

前回決まった、天球儀のような球体をいかに作るかが今後の課題。そこで、光を通さない素材として2種類の黒いビニール袋を持っていった。ひとつは昔ながらの黒ビニール袋。光沢がありゴミ袋に使われていたものだ。もう1つは光沢が無く、すこし紺色のもの。それらを太陽に透かしてみると光沢があるゴミ袋の方が、光を遮ってくれる。アルミ蒸着シートと比べると、その遮光率は圧倒的だ。

2011_10_8_01.jpgしかし、ビニールだと色を付けることができなくなる。そこで、紙に暗い色を塗って、同じように日光に透かしてみた。水の量が少なければ、黒ビニールに近いレベルまで遮光できることが分かった。