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来年3月に飛ばす気球 第1回目

毎年行っている中学生との気球制作が始まった。今日はその第一回目ということで、顔合わせと今年のスケジュールについて話し合った。

去年のように、参加者が中学3年生がメインになりそうなので、高校入試の準備が始まる11月までに終わらすか、入試後にメイン制作とフライトを行うか吟味する。中学校の行事などのスケジュールを考えても、やはり11月までに企画を決めて制作を急ぐのは難しそう。なので、去年のように、11月までに企画を決め、高校入試が終わる2月の下旬までは実験をし、3月に制作を詰めることになった。

そして今年は何をやるか。。

これまで中学校で飛ばした気球を回想してみると

2007年、カゲオクリ(気球に人の影が写し出される)
2008年、仔鯨(離乳期の実寸大のクジラを泳がす)
2009年、記憶の種(気球の中から各々の記憶が書かれた風船を放つ)
2010年、海月(創作したストーリーに合わせて海月を飛ばす)
2011年、かげから(宇宙を切り取り、その空間に入る)

という企画をやってきた。今年は何をつくろうか。

2013年3月に飛ばす気球 第2回目

中学生とつくる気球、第2回目。今日は小学校にも配布されてるプリントを見て、小学生の参加もあった。小学生が参加するのは3年ぶりだろうか。賑やかさが懐かしく感じられる。

今日から11月末までに、今年はどのような気球をつくるかを考えていく。

最初につくりたいものや、飛んだときに面白いと思うものを挙げていった。
タコ、イカメシ、月、樹、家、人、とにかく大きいもの、地球などのアイディアが20個ほど発案された。

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挙げられた案について意見を交わしながら考えてみる。

「イカメシがいい!」
「月は何だか分からなくなりそう」
「家は気球にすると丸くなっちゃいそう」
「だったら未来の家とかにすればいいんじゃない?」
「今まで動物ばかりで植物をつくったことがないね」
「人が飛んでいたら面白そう」

などなど。さらに、「タコがスミを吐く」というアイディアから、形ではなく仕掛けの方向から案出ししてみる。

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「空中で色を変えてみたい」
「どうやってそれをやろうか?」
「気球の表面にセロハンを貼るのは?」
「気球の内側に反射する鏡のようなものを貼付けたら光がどこかに集中するんじゃない?」

など、今日はとにかくアイディアをたくさん出してみた。話しているうちに、小学生は「イカメシ」に興味が湧いてきたらしく、「イカメシをつくりたい!」と早くも決定を急いでいる。

逆に中学生は「人型」が飛んでいるイメージを持ち始めている。

1回目の案出しとしては、かなり盛り上がった話し合いになった。問題はここから。なるべくじっくりと案を練り、「何としてでも作りたいもの」が見えてくるといいのだが。

2013年3月に飛ばす気球 第3回目

中学生とつくる気球の話し合い2回目。前回に発案され、絞られた案について話し合いの続きをする。

「イカめし」をイチオシしていた小学生も2週間経って客観的に案を見直したせいか、中学生がイメージを持ち始めた「人型」案に頷いた。
そこで、人型案から案を練っていく。

「人が何か持っていたら面白いんじゃないの?木とか」
「人型に絵を描きたい」
「描くなら何かテーマがあったほうが描きやすい」
「風船をプレゼントみたいにラッピングして人型の中に入れるとかは?」
「それなら人型はサンタにするとか?」

意見が連想的に連なり、人型に付け加えるキーワードに「プレゼント」が挙がった。そこから「今までにもらったプレゼントを人型に描く」という案が出た。

2012_10_6_01.jpgこれまでもらったことのあるプレゼントや最初にもらったプレゼントを思い出し、最終的にプレゼントとか夢を描こうという案が出た。それを次回再考する。

2013年3月に飛ばす気球 第4回目

中学生と気球の話し合いを初めて、もう3回目。前回に決まった「人型」をもとに、またアイディアを出す。

「プレゼントに見立てた風船が人型から出てくる」
「人型がカゴや箱を持っていて、その中に風船が入っている」
「人型にプレゼントを描く」

というアイディアが挙がるが、これまでの時間を合計すると、このような話し合いを10時間以上続けている。さすがに視野が狭くなり、話し合いを始めた頃のようにアイディアが出なくなってきた。今回、初めて参加する人は制作過程も気球が飛ぶ姿も見たことがない。なので、一度、小さな気球を作って飛ばしてみることにした。

おそらく本番に作る気球は10メートルないし、人型の形だと20メートルを超える場合もある。なので今回作る簡単な気球は、一辺3メートルの立方体の気球を作ってみることにした。

まずは紙貼りから。僕たちの作っている気球は紙製紙なので、まずは紙と紙とをセロハンテープでつなぐことが基本であり、最も重要な作業となる。

一人が紙を押さえ、もう一人がセロハンテープで隙間無く、重なることなく貼り合わせる。

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一辺3メートルの立方体を作るために、一辺3メートルの正方形を6枚作る。話し合うには大きすぎた教室も、作業をすると紙で埋め尽くされる。

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今日は紙貼りが途中で終わってしまったので、次回に紙貼りの続き、また紙に絵を描き、立方体に貼り合わせてフライトを試みる。

2013年3月に飛ばす気球 第5回目

前回作り始めたミニ気球の制作の続き。
紙貼りを終えて、まずは自由に絵を描いてみる。

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3メートル×6メートルという大きさの紙に刷毛で色を置いていく。ウシやカボチャ、オタマジャクシなど絵が絵を連想させ40分くらいで、紙全体に絵が描かれた。

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刷毛や絵具の扱いに慣れてくると、足の裏に絵具を塗って歩いてみたり、絵具を垂らして描いてみたり、実験するように新しい描き方を探していた。やっぱり絵を描くのは楽しそう。

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お昼ご飯を食べている間に、午前中描いた紙を乾燥させて午後にもう一枚絵を描いてみる。
午後からはみんなでひとつの絵を描くことになった。前回の話し合いで「虹」という案が出ていたことと、道具箱にローラーがあったことから、「1色ずつ色を塗って虹を描いてみよう」ということに。

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赤からすみれ色までの7色をローラーにしみ込ませ、紙の端から端まで円弧を描く。まずは赤、そして橙色、黄色といった順で、歩きながらそれぞれの色を塗っていく。

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今日はフライトをする予定だったが、立方体の6面を貼り合わせる時間がなくなり、次回に持ち越しとなった。

2013年3月に飛ばす気球 第6回目

前回に色を塗ったミニ気球を飛ばします。
まずは、展開された紙を貼り合わせて袋状にします。

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最後は気球の中に入って数人で貼り合わせ。気球の中は体温でかなり温かくなります。
一辺が3メートルの大きさなので、すぐに組み合わせることができました。

それを外に持っていき、フライトを試みました。
わずかな雨と突風の合間を見計らって飛ばします。離陸後も風で気球は風で押し流されていきました。メインロープを持った中学生の女の子は気球を操作するために、しっかりとロープを握りしめます。

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突然の風にあおられ校旗を掲げるポールに気球が擦れ、破けてしまいました。
わずかな時間でしたが、気球が飛んだところを見ることができました。

しかし、これは試しに作ったミニ気球。これを踏まえて今年はどのような気球を作るのか、改めて話し合いをします。

これまで決まっていた「人型」という形からアイディアを練ります。

・星が降ってくる
・花びらが降ってくる
・花咲か爺さんのような人
・木の一生をテーマに
などなど。

そして次回に持ち越しとなりました。

2013年3月に飛ばす気球 第7回目

ミニ気球を飛ばし終え、そろそろ企画を詰めらなければなりません。

前回に挙ったアイディアを振り返りながら、どのような気球にするか話し合います。

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今の所、ぼんやりと決まっているのは「人型」という大枠だけです。人型という案から、どのように展開させると面白いものになるのか、というところで停滞しています。

一人の小学生が「人から風船を出したい!」と発言しました。以前から何度か出ている案ですが、風船が出てくるのだったら人型よりも「箱」のような形でもよいのでは?という意見もあり、決定されなかった案です。

逆に、箱から人が出てくる案もでました。しかし、そのような複雑なアクションをさせるのは難解です。「じゃぁ、どんな動きだったらできるの?」と尋ねられました。

「横たわっている状態から起き上がるとか、そのくらいの単純な動きだったらできるよ」と言うと、「じゃぁ、眠っている人が起きるのは?」と提案しました。

「風船が放たれる」案と、前回の話し合いで挙げられた「花咲か爺さん」案、そして春に飛ばすということが合わさり「春を蒔く人」という案が浮上しました。

また、「眠っている人が起き上がる」という案から、
『眠っている人が起き上がり、抱きかかえたつぼみから「春(風船)」が放たれる』という案に決定しました。具体的には、人型が横たわっているときは冬のような冷たい色の光が灯され、立ち上がると暖かみのある光へ変化し、空中で風船が放たれる、という演出です。

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7回目にしてようやく具体的な方向性が見えてきました。

2013年3月『春を蒔く人』第8回目

もう12月です。
どのような気球を作るか話し合いを始めて、もう8回目となりました。今年で最後の講座です。
「春を蒔く人」というキーワードが決まりましたが、これからさらに人物像を掘り下げるため、粘土で形を作りながら考えてみました。

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今日は午前中だけだったので、粘土で一度作ったところで終わってしまいました。次回は年明けですが、具体的な形の決定と、本格的な制作に入っていきます。

『春を蒔く人』ふくらむミーティング

今年最後となる小中学生との話し合いを終え、「春を蒔く人」という具体的なイメージまで漕ぎ着けることができました。次回の小中学生との制作は年明けです。

が、3月のフライトまで、時間も差し迫ってきました。人型は複雑で作業量も多い形です。今後の方針を決めるため、ふくらむのメンバーだけで話し合いをしました。

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小学生が粘土で作った人型を、そのまま気球の形へと設計することもできますが、彼女たちが納得した形かどうかも分かりません。『春を蒔く人』がどのような人なのかも、まだ明確になっていない状態です。

『春を蒔く人』がどのようなポーズをしているのか、色をしているのか、などを考えていくと、どうしても人物像を考える必要がでてきます。

そこで、ふくらむのメンバーひとり一人が、この『春を蒔く人』という人物をどのように解釈しているかを挙げていきました。すると、見事にそれぞれ違った見解を持っていることがわかり、それによってイメージする形や素材も大きくちがっていることが分かりました。一度、それぞれ粘土で形を作ってみようということになり、各自がイメージする形を持ち寄り、再度、話し合いをすることになりました。

『春を蒔く人』ふくらむミーティング2

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今月9日にミーティングをし、『春を蒔く人』の解釈が各々で違うことから、自分が想像する『春を蒔く人』を粘土で作り改めてミーティングをすることになりました。

そして持参された模型たちがこれら

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左の模型の人物像は、体に春夏秋冬を持っていて、季節を作っている人。1年中役割がある。

中央の模型の人物像は、冬になると死を迎え春になると再生される、言わば生命の象徴のような存在。

右の模型の人物像は、「春を蒔く人」というより「春を暖める人」。卵のようなものを持っていて卵を孵らすために、自分の体温を与えるような存在。

また、「春を蒔く人」は黒子のような存在で、春を包んでいるつぼみが主体であると捉えているから、人型はビニールで作り、つぼみだけ色とりどりのイメージという意見もあります。

それぞれ違ったイメージを持っていて、各自が想像している形もはっきりしました。が、問題はこれら違ったものをどうやって一つに決めるかということです。

誰かが「他のアイディアを潰しても自分の案を進めたい!」ということもなく、かと言って、どの案も誰もが一致して面白い、つまらないというものもありません。

悩んだあげく、そもそも参加者である小中学生の意見を聞く必要があるので、来年の最初の制作で、これらの模型を持っていき、また参加者が作った粘土の模型も一緒に見ながら決めることにしました。