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クラゲ型気球ロボット

以前、紹介したFestoという会社の飛ぶエイに引き続き、今度はクラゲ型ロボット『Air Jelly』です。



直径1.35mの気球にリモコンで操作できる触手がついているロボット。球体の中心に有る重りを移動することで進行方向を変えるそうです。やはりエイ型ロボットと同じように非常に軽く作られていて、これだけの機構を持ち合わせて重量はわずか1.3kg。

重量のわりに球体の体積がかなり大きいので、ヘリウムと空気を混ぜて浮力を調節しているんだと思います。触手は一部分をクランクで動かしているようですが、素材がしなやかなので触手全体が動いているように見えます。

ブルーシートを再度洗う

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8月に川で洗ったブルーシート。最良と思われたそのアイディアは川臭さが残ってしまうことで撃沈し、再度水道の水で洗うことになった。結果的に、川に行ったのは日焼けと熱中症をもらいに行ったことになってしまった。

そんな訳で川臭い、ザリガニ臭いブルーシートを広げ、水をかけてブラシで擦る。小さいシートは裏表も難なくできるが、大きいものとなると3人がかりでも一苦労。完全に広げるスペースがないので2つ折りの状態で、1枚につき4面洗うことになる。

3人で5時間ほどかかってしまった。水代や労力を考えると薄いものを買って、一回で使い捨てた方が安いのではないかと思うが、環境問題を考えるとそれも気が進まない。
一般的にはブルーシートに水をかけてブラシで擦るという方法がなされているが、学校や会社など大きな場所でやっているらしい。

とりあえず、今回は全てのブルーシートがきれいになったが、毎回の課題になりそう。

ふくらむのもの

「気球」という言葉を聞いて、どんなものを思い浮かべるだろうか。たぶん、雫を逆さまにした形の下に人が乗っているイメージが多いと思う。

実はふくらむではこういった形のものを作ったことがない。もちろん、人が乗れるものを作ったこともない。(紙製で人が乗れる気球のプランはだいぶ前からあるのだが。)なので、ふくらむのことを説明するときに「気球」という言葉を使っていいのかどうか、いつも躊躇している。一番伝わりやすいということから、仕方なく使ってしまうのだが、何か他にいい言い方はないのだろうか。おそらく「ふくらむ」が世間に認知されるまでなさそうだ。

ふくらむ講座2010始まり。

第一回目の講座を迎える。毎年、1回目は告知を充分にまわすことができず、人数が少ない。そしてやはり今年も少数の参加者で始めることになった。

今年の企画の一番のポイント『企画から中学生が考える』を試み、今までのふくらむの活動を紹介したうえで
「どんなことやりたい?」と訊ねてみると、「う~ん」という感じ。やはり、まずはそこまでの流れをつくる場作りが必要だ。
とりあえず、実際の気球を見てもらおうということで、昨日飛ばした気球をグラウンドに運び、立ち上げてみる。周りではテニス部や陸上部など部活動をする中学生でいっぱいだ。そこにモコモコとした白い巨大なものが膨らんでいく。

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昨日のデモフライト時と比べる少々風がある。気球が揚がっていくと、部活をしている中学生もちょっと気になっている様子。2回のフライトを終えると、バレー部の中学生たちが集まってきたので「中に入ってみる?」と言葉をかけると「いいんですか?」→「靴脱いで入ってね」という調子で10人くらいが気球の中に入っていった。やっぱり中に入るというのは面白い。なんでだろう。

そんなことで本日は午前で終了。人が来るといいのだが。

デモフライト

毎年企画を行っている中学校で、修復した気球 - 『ソラフミ』のデモフライトをする。

いつものように送風機で気球を膨らます。大抵の場合、ここで風に煽られて四苦八苦するのだが、気持ち悪いほど風が無く、みるみる気球は大きくなっていく。

バーナーを入れると「よいしょっ!」という感じで立ち上がる。日中で飛ばすときには四方八方に気球が傾き、それに合わせて人が振り回されるのが常なのだが、何もハプニングが起こらない。こうも簡単に立ち上がると手持ち無沙汰にも感じられる。

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関心がある教員や中学生に見届けられながら、気球は垂直に上昇していく。それにしても穏やかだ。「浮く」というよりも「宙にある」という状態のものを見ると、改めて不思議に思う。

何度が飛ばしていると興味を持った中学生が来たのでロープを手渡すと、気球の浮力に驚いた様子。やっぱり上に重さを感じるというのは日常では珍しい出来事だ。

内側からみた上部
明日から本格的に中学生との制作が始まるが、参加者がどれくらい集まるかが不安の種。

デモフライト用気球の修復

中学校で行う特別講座のデモフライト用気球の修復を行う。

毎年行っている中学校での講座だが、講座自体が中学生にあまり認知されていないこともあり、中学生がいる平日(17日)の放課後に、デモフライトとして気球を上げてみることに。

ふくらむで制作した気球というのはその場限りのものが多く。ほとんどが一度飛ばしたら川原で燃やされる運命にある。その中でも今年の5月に飛ばした気球『ソラフミ』は破損箇所がありながらも形を残していた。そこで、この『ソラフミ』をデモフライトとして上げるため修復する。

5月のフライト当日は風が強くかなり破けてしまったと思われたが、映像を見返してみると破損の多くはリング周りに集中しているようだ。リング周りとは送風やバーナーを入れる輪の部分で、中の空気を熱しているときに最も力がかかる部分。逆に補強さえ充分にしておけば、上部が大きく破れるということは少ないことが分かった。

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そこで狭い部屋に気球のリング部分だけを広げる。これだけでもスペースいっぱいに気球が広がる。紙をたぐり寄せながら破れている箇所を見つけテープで貼り直す。

テープで貼るという行為は単純なのだが、なかなか手強い。

小川の喫茶店『椰子の実』その2

昨日のブログに書いた西武線小川駅の近くにある喫茶店、『椰子の実』の小話。

去年6月からメニューに「カレー」を取り入れた。実はそのカレーは、『椰子の実』が開業したときに「カレー・カフェ」として売り出していたという。

マスターが元海軍の船舶料理師だった人から直伝に教えを受け、カレー屋を開店したようだ。しかし、その直後、カレーのスパイスを作っている会社が廃業したため、スパイスの配合が分からず仕方なくパスタ・カフェと名前を変えてパスタに専念してきたそうだ。

が、カレーの味もお客のリクエストもあり、記念にとっておいたスパイスを、破いたカレンダーの裏にばらまき、各スパイスの比率をくまなく分析したらしい。そして数年かけ、元祖の味を復活することができたという。

スパイシーなのにマイルドで、香り豊な味の背景にはこのような物語があったんだと想像しながら口にするカレーは絶品。

並大抵ではないこだわり方だ。

小川の隠れたパスタカフェ『椰子の実』

昨日のブログは「話し合いの場所について」だったが、「ふくらむ」のミーティングで知った絶好の喫茶店がある。西武線小川駅から徒歩7分の『椰子の実』というお店。

ここは喫茶店といいつつ、パスタがスゴい。
マスターひとりで切り盛りしている。フィギアと山積みになった漫画の本が並んでいて、最初はちょっと戸惑う。が、ここのパスタを注文してみると、そのこだわりに驚かされる。

メニューの数もさることながら、ひとつひとつがおいしい。とにかく旨いのだ。さらに、マスターの話が面白い。メニューのひとつひとつに隠された逸話が聞ける。

例えば、ここでのオススメ『レモンベーコンパスタ』というメニューがある。マスターはイタリアで修行を積んで日本に帰ってきたが、日本では現地の食材が手に入らない。そこで現地の味に近いレモン3個を軽く絞ることで、本場の味が作れたという。ベーコン自体にもこだわりがあるそうで、儲けに重きを置かず、「本当においしいパスタ」を目指しているのだと実感。

家で作れないかと訊ねると、味付けの仕方も快く教えてくれた。が、マスター曰く、肝心なのは「タイミング」らしい。食材や味付けを知ってもタイミングを外すと全く違った味になり、今でも年に2.3回は作り直すこともあるという。

「他には絶対に真似できない」という確信が、経験の中にあるのだろう。

話し合う場所

ふくらむは話し合うときに、大抵、喫茶店やファミレスを使っている。ひどいときには5時間を超えて居座ることもある。お店側にとってみたら回転率を悪くする客だろう。しかし、それだけ長くいると、その時間分の注文はすることになるので、まぁいいか、という思いもする。

メンバーが仕事などで忙しく、深夜に集まることも。そんなときに利用するのは居酒屋。個室を設けた店に行き、酔わない程度に飲みながら話し合う。(もっとも、このときに飲んでいたのは僕だけだったが。。)浮かんだアイディアに対して客観的な意見が欲しいと思い、注文を聞きに来た店員さんに訊ねてみる。深夜だと客も少ないせいか、訳の分からない客の質問にも店員さんは丁寧に答えてくれた。

ライブ

昨日の全体会議のあと、ふくらむのメンバー数人が集まり、今後の話をする。1週間後から中学生と作る予定なので急がなければならないが、「どんなことを行うか」ということか参加者と話し合うため、なかなか先が読みづらい。

これまではふくらむが大枠となる企画を考え、そこから参加者と話し制作へと進んでいたのだが、今回は制作と同じかそれ以上に、話し合う場をつくるということが要点になっていると思う。どのようにしたら参加者がワクワクするような話し合いになるのだろうか。

そのひとつとして、最初に訊ねる問いが重要になると考えている。
例えば、「何を作りたい?」と訊ねると、その解答の多くは形にこだわったものが多く挙がると予想できる。また、「気球に何を描きたい?」ときけば、描く図柄が挙がるだろう。ただし「どんなことしたい?」という問いだけでは範囲が大きすぎて答えづらいのも想像できる。

大学生の時に、教育実習で母校にお世話になったとき、印象深い話を聞いた。授業を考えるときに、授業中言うことを、台本を作るように一字一句、考える。それを何パターンも作り、準備する。そして、いざ授業になったら、それまで考えていたことと全く違った授業をライブで行う、というもの。

そんなことが、できるんだろうか。