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小川の喫茶店『椰子の実』その2

昨日のブログに書いた西武線小川駅の近くにある喫茶店、『椰子の実』の小話。

去年6月からメニューに「カレー」を取り入れた。実はそのカレーは、『椰子の実』が開業したときに「カレー・カフェ」として売り出していたという。

マスターが元海軍の船舶料理師だった人から直伝に教えを受け、カレー屋を開店したようだ。しかし、その直後、カレーのスパイスを作っている会社が廃業したため、スパイスの配合が分からず仕方なくパスタ・カフェと名前を変えてパスタに専念してきたそうだ。

が、カレーの味もお客のリクエストもあり、記念にとっておいたスパイスを、破いたカレンダーの裏にばらまき、各スパイスの比率をくまなく分析したらしい。そして数年かけ、元祖の味を復活することができたという。

スパイシーなのにマイルドで、香り豊な味の背景にはこのような物語があったんだと想像しながら口にするカレーは絶品。

並大抵ではないこだわり方だ。

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