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富岡製糸場・3

「富岡製糸場」の続き、今日でおしまいです。

敷地の南側にある、最も長い建物が操糸場です。

2011_4_10_01.JPG写真は正面ですが、長さ140メートル以上もあります。ここで、繭から生糸を紡ぐ作業が行われていました。機械化される前は人力で、競争するように糸紡ぎがなされていたそうです。

2011_4_10_02.jpg建物には、トラス構造(3角形で骨組みが組まれている構造)が使われ、そのために柱がない広い空間ができています。今でも昭和40年代以降に設置された機械が並んでいます。

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2011_4_10_05.jpg操糸場の隣にはブリュナ館があります。フランス人の指導者、ポール・ブリュナが家族と暮らしていた住居です。ブリュナが去ってからは、工女たちが夜間に、読み書きや和裁などを学ぶ「学校」として使われたそうです。

その他にも、女性のフランス人技術教師の住居や、工女たちの寄宿舎などがあります。

日本各地から集められた工女は、ここで技術を学び、地元に戻って器械製糸の指導者として活躍したそうです。

富岡製糸場・2

昨日の「富岡製糸場」の続きです。

2011_4_9_01.JPG門を入るとすぐ左手に検査人館があります。今は管理事務所になっています。

2011_4_8_01.JPG大きく正面に見えるのが東繭倉庫です。木骨レンガ造という造りで、西洋のレンガ構造と日本の建築方法を折衷してつくられた、言わば"いいとこ取り"の建物。レンガも隣町の職人が焼き上げたものです。1階は事務所などに、2階には乾燥させた繭を保管していました。西側にも西繭倉庫があります。

2011_4_9_02.JPG繭倉庫の1階は現在では、展示場とお土産屋さんになってます。展示場では生糸紡ぎ体験コーナーもありました。
繭を煮て、30本くらいの糸をよって1本にし、糸巻きで巻いていきます。

2011_4_9_03.JPG一人でやるので、右手で繭の入ったボールを回しながら、左手では糸巻きを回します。左右で違う動き、早さなので結構難しい。

2011_4_9_04.JPG色巻きの仕掛けも面白い。

繭を煮たボールは独特な匂いがありました。ずっと嗅いでいたら慣れるのかもしれませんが、初めてだと「ぬぉっ」となります。

2011_4_9_05.JPG倉庫を抜けると乾燥場があります。大量の繭をベルトコンベアで2階に運び乾燥させます。繭の中には当然、カイコの蛹が入っているので、その蛹を殺すこととカビを防ぐために乾燥させることが必要でした。

富岡製糸場・1

群馬県の富岡市にある「富岡製糸場」に行ってきました。

2011_4_8_01.JPGこの製糸場はカイコの繭から生糸を取ることろまでが行われていたそうです。

1872年に設立された官営模範器械製糸場で、1987年に停止されましたが、現在は重要文化財としてしてされ、正解遺産暫定リストにも搭載されているところです。

明治維新後、産業の近代化をするための資金集めとして、高品質の生糸を輸出することが考えられました。そこで、養蚕が盛んで土地の確保ができ、インフラが整えられ、地元の人たちの外国人指導に同意が得られたことから、富岡が選ばれたそうです。

技術伝習生として15歳から25歳の女性が募集され、300人ほどの工女たちが働いていました。『あゝ野麦峠』のような女工哀史ではなく、8時間労働と定められ、診療所も設けられ、健康管理にも気をはらっていたそうです。ときには仕事のあとで祭りにも行っていたとか。しかし、募集の当初はフランス人技術者が飲んでいる赤ワインを血だと思い込み、「製糸場にいくと生き血をとられる」といったデマが流布し、工女たちを集めるのにも苦労したそうです。

ソーラーバルーンの参考ホームページ

ソーラーバルーンを調べるにあたり、以前から参考にさせて頂いていたホームページを紹介します。

FNの高校物理
3.農業用黒マルチポリエチレンフィルムで作ったソーラーバルーン(1983、1999年)

名前の記載はありませんが、元高校の先生(現在は退職されているそうです)が作っているホームページで、高校生と黒ビニールを用いてソーラーバルーンを作って飛ばしたレポートが細かく載っています。計算は高校のレベルなのでしょうか。結構難しいです。

ソーラーバルーンの制作後、有人気球の制作にも成功しています。その他にも物理、化学、生物、数学、工学、はたまた体育までもレポートがどっさりと掲載されていて、学園祭ではゴジラやウルトラマンの風船も作っています。

すべて計算に基づくところが、ふくらむとは違った視点かもしれません。ソーラーバルーンの書き出しでは『でかくないと度肝を抜けない』という言葉から入っているところに、「なにかスゴいこと
やってやろう」という企てが感じられます。

ソーラーバルーンの浮力

昨日の素材、黒の0.02ミリ厚のビニールで、直径7メートルの球体ソーラーバルーンを作ると想定して、だいたいの浮力を計算してみます。

直径7メートルの体積は約160立方メートルです。表面積は145平方メートルとなります。
球皮の重さは、ビニールの重さは1平方メートルで19gだったので145(平方メートル)×0.019(キログラム)で約2.8キログラムです。

温度の設定が日によるので難しいのですが、外気温23度としましょう。内部気温が30度まで上がったとすると、4.4キログラムの浮力が得られます。

この4.4キログラムから、ビニールの重さの2.8キログラム、その他、ロープやテープなど0.5キログラム(だとして)を引くと、だいたい1キログラムの力で上に引っ張られる計算になります。

黒ビニールの重さ

ソーラーバルーンの実験のため、黒いビニールを買ってきました。
実際に大きなソーラーバルーンを作るなら、黒の農ポリを買うことになりますが、まずはサンプルとしてゴミ袋を買いました。

2011_4_4_01.jpgサイズは650ミリ×800ミリで厚さ0.02ミリです。

とりあえず10枚の重さを量ってみます。
10枚分の重さは197gでした。

1平方メートルの重さを算出すると18.9g。約19gです。
いつも気球の素材に使っているグラシン紙は1平方メートルで約25gです。

去年の12月に飛ばした海月(クラゲ)で使用したビニールは0.05ミリ厚でした。どちらともポリエチレンなので、単純に計算すると1平方メートル約50g。およそグラシンの倍の重さです。たぶん総重量は45kg程度だったのでしょう。

でかいものをきっとまた見にいく

鯨のカンズメ
このブログでも二回ほど記事にしている木の屋石巻水産。
クジラのカンヅメ
でかいものを見にいく・まとめ

この津波で石巻という地名をニュースで何度も聞き心配していました。
会社のTwitterで一応の無事を聞き一安心していましたが、シンボルの大きなカンヅメはやはり津波で流されてしまったようです。
画像公開|木の屋スタッフBlog

是非、また再建して欲しいです。
きっと、また行こうと思います。サバ缶も美味しかった。

ソーラーバルーンの素材

ミーティングでの案出しの端々で太陽熱を利用した気球、ソーラーバルーンの案があがりますが、未だに実行したことはありません。火を使わないことから、学校の行事などでも飛ばしているところが多くあります。

ソーラーバルーンに使われるのが黒いビニール袋。かつては黒のゴミ袋が主流だったので、簡単に手に入りましたが、今はなかなか売られていません。そこで便利なのが、農業に使うロール状のビニールシートです。(「農ポリ」「マルチ」などと呼ばれています)幅も約1メートルから2メートルほどまであるので、巨大なものも作りやすそうです。ただし、御丁寧な穴つきのものもあるので注意が必要。

また、とにかく簡単に実験したい!という人には、こんな商品も

おひさま熱気球 ソーラーバルーン

価格は原価からすると相当高くつきますが、筒状になっているので両端を縛ればすぐにできます。
筒状のビニールくらい他にもあるだろうと調べてみると、なかなか見当たりません。おそらくゴミ袋の製造会社に問い合わせれば袋にする行程の前の筒状のビニールがあると思いますが、ものすごい量になると思います。

ふくらむ車

古い情報ですが、こんなエアバッグ搭載の車を見つけました。


ボディそのものをエアバッグにしてしまうのは斬新な発想。プレゼンの見せ方も、車で人を追突(やさしくですが、)するという型破りな方法です。広島県にある中小製造業者が開発したそうで、この動画はまだ試作品ですが、今年には150万ほどで販売する計画だそうです。