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フォグ実験2

前回は日中にフォグ実験をしましたが、今回は夜に照明を使ってフォグ実験をしました。

2011_3_2_01.jpgちょうど赤い電球がいくつかあったので、それを部屋に取り付けて実験を始めます。

2011_3_2_02.jpgフォグマシンを作動させて2.3分ほど。すでに光線が見えています。

2011_3_2_03.jpg普通の電球にカラーフィルターかざしてみます。

2011_3_2_04.jpg作動させて6分。もう1m先が見えづらい状態。

2011_3_2_05.jpg作動させて10分。もう足下も見えません。メジャーで可視範囲を測ってみると6.70センチでした。

2011_3_2_06.jpg部屋に付けた赤い照明と、普通のクリップライトに青のフィルターをかざして同時に照らしてみました。青の照明に近づくにつれて紫から青へと視界の色が変わっていきます。見える範囲のすべてが赤と青のグラデーションの世界になります。

また、照明を消してから、再度、付けたときの感じが、普段とまったく違います。見える世界がほとんど均等に照らされるのでバランスもおかしくなる感覚です。

忘れてた!!!

3月1日には、ブーツも2足買った。

3月なので商品入れ替えで、冬物最終のお値段!
なので、調子に乗って2足速買いした。

1足目は普通のベージュブーツ。
茶系のブーツは1足しか持っていなかったので丁度よかった。
かかとも適度にあり、両サイドに耳が付いていて履きやすい。

ベージュブーツ前2.JPG
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デカバッグ

今日はC0ACOHでバッグを買った。

今まで持っていたバッグは、小ぶりな為、ふくらむのミーティングの時に使うノートや資料が入らなかったので、大き目のバッグがほしかった。
私の好きな桃色で斜め掛けのできるデカバッグ!
COACOHだからちょっと重い・・・でもお気に入り!

コーチデカバッグ2.JPG

巨大な気球


以前にも取り上げた超巨大な気球です。
動画サイトで『Balão』と検索すると、ちょこちょこ出てきます。

紙か布で作られた気球に燃やした炭を積んで、係留で飛ばしています。形もタマネギを縦に伸ばしたようば独特なもの。そして初めて目にする色彩と模様です。大きさももの凄く大きい。

前々から気にはなっていたのですが、どの動画も丁寧な説明もありません。言語から調べて行くとポルトガルではないか、ということが分かりました。ポルトガル語が話されている国を調べると、ポルトガル、アンゴラ、モザンピーク、そしてブラジルだそうです。これを調べて行くとようやく見つけました。

CWBBALOES.COM NOVO SITE

まったく読めないのでなんだか分かりませんが、これらの気球を作っているブラジルの会社のようです。DVDやTシャツも売ってます。個人的には素材や制作方法が気になります。

霧の和歌

昔の人は霧をどうみていたのだろうと思い、霧が登場する和歌を調べてみました。

霧というのが秋の季語だそうで、全体的に寂しい印象です。平たく言うと「夏はさんさんとしていたけど、これから寒くなるんだな。」という名残惜しい感じ。温かさかが寒さに変わる変化を、霧が訪れることで感じていたのだと思います。

霧さむき籬の島の冬がれに浪の花もや色かはるらん [土御門院]
しほがまのうらかなしかるふなでかな霧の籬の島がくれして [前中納言為忠]
秋山のふもとをこむるうす霧はすそ野の萩の籬なりけり [藤原伊家]
むら雨の露もまだひぬまさの葉に霧立のぼる秋の夕ぐれ [寂蓮法師]
薄霧のたちまう山のもみぢ葉はさやかならねどそれと見えけり [高倉院]
霧立ちて 雁ぞ鳴くなる 片岡の 朝の原は もみぢしぬらむ [不明]
春霞かすみていにしかりがねは今ぞ鳴なる秋霧の上に [不明]

霧がはれて、見えなかったものが見えてきたという歌もあります。『たえだえ』という言葉が多く使われ、覆いかぶされていた風景がちょっとずつ現れてきた様子。

朝ぼらけ宇治の川霧たえだえにあらはれわたる瀬々の網代木 [藤原定頼]
夜をこめて朝たつ霧のひまひまにたえだえ見ゆる瀬田の長橋 [藤原定家]
霧はるる浜名の橋のたえだえにあらはれわたる松のしき浪  [藤原定家]
朝ぼらけ霧のはれまのたえだえに幾つらすぎぬ天つ雁がね  [風雅]
津の国の猪名野の霧のたえだえにあらはれやらぬ昆陽の松原 [風雅]
たえだえにあまの家島あらはれて浦わの霧に浪のよるみゆ [正徹]
つつみこし思ひの霧のたえだえに身をうぢ川の瀬瀬の網代木 [後水尾院]
しほがまのうらふくかぜに霧はれてやそ島かけてすめる月かげ [藤原清輔朝臣]
夕霧のまがきの島やこれならん波にぞはれぬしほがまの浦 [頓阿]

また、霧の持つ「モヤモヤ」とした状態を、見立てたり例えることで、作者の心情を表したものもあります。

思ひ出づる時はすべなみ佐保山に立つ雨霧のけぬべくおもほゆ [萬葉集 十二相聞]
我が思ふ人すむ宿の薄もみぢ霧のたえまに見てやすぎなん [藤原定家]
ぬばたまの夜霧ぞ立てるころもでの高屋のうへにたなびくまで [九雑歌]
誰がための錦なればか秋霧の佐保の山辺を立ちかくすらむ [紀伴紀]
九月のしぐれの雨の山霧のいぶせきわがむね誰を見ばやまむ [十秋相聞]
初霧の空にたちつる心かな思はれむとも知らぬ我が身を [頼基集]

霧が立ちこめることで感じる、寂しさや切なさや、逆に霧がはれることで先が見えてくるもの、霧で見えないからこそ想像する歌が多くあると感じました。

霧の写真いろいろ

霧について考えつつ、今までの写真を見返していると、いくつか霧の写真がでてきました。

2011_2_26_01.jpg日光の湖です。こんな濃の中に1台のスワンボートがありました。遠くへ行くと岸すら見えなくなりそう。乗っている人はどのような景色が見えたのだろう。

2011_2_26_02.jpg四国カルスト高原です。ガイドブックには広大な景色が見える写真があったのですが、行ってみるととんでもない濃霧に包まれていました。真っ白でなにも見えなかった記憶しかありません。

2011_2_26_03.jpg屋久島の縄文杉近くの山小屋に泊まったときの写真です。屋久島は天気の移り変わりが激しく、晴れていたと思ったらすぐに大雨ということもしばしば。コケの繁殖も凄まじく、常に高湿度です。

2011_2_26_04.jpg早朝の那智の滝付近です。朝モヤに朝日が差して光の線が見えました。霧は背景を隠すだけでなく、光の道筋を見せてくれます。

2011_2_26_05.jpg星を撮影しに行ったとき、近くに水辺がありました。水面にうっすらと何か大きいものが揺らいでいて、ライトを照らして確認してみました。水を覆うように、水面から高さ50センチほどだけ霧が漂っていました。

やっぱり霧と言っても色んな表情があります。

春に向けてのミーティング

今月の11日に引き続き、ミーティングをしました。

昨日の実験のように、ドーム状に膨らんだ空間を作って、その中にスモークを入れてみるというアイディアについて考えます。その中に子どもが入り、霧を体感する空間です。感覚的に面白いのですが、言ってしまえば、ただの避難訓練と似たようなもの。これにあとシンプルな一工夫がると、さらに面白くなりそうなのですが。

例えば、
○地面がモコモコしている
○中で宝探しをしてみる
○中に風船がある
○カラーセロファンを使う

などなど25案ほどあがりましたが決定打になるものはなく、次回までの宿題となりました。
また、少し危惧することとして

○中がビニールハウスのように暑くなるから長時間居ると熱中症の恐れがある
○内部温度があがることで浮力が生じるのでは。
○換気は大丈夫か。
○子どもが中で走ってぶつかるのでは。

などです。小さなモデルを作って実験する必要があります。

スモーク実験

現在、5月のお祭りで行う企画を考えています。大抵「なんか面白いこと出来ないかな」という単純なところから始まります。海月で使ったスモークマシンがあるのでなんとなく部屋で煙を出してみました。

2011_2_24_01.jpg10分も作動させていると部屋は煙でいっぱいになります。窓からは日光が差していますが、3メートルも離れると窓の輪郭はなくなり、視界全体が淡い光で覆われました。

2011_2_24_02.jpg飛行機で雲の中に入ったような不思議な感覚になります。部屋の大きさも認識できず、孤独感もありますがやさしい感覚です。

ヤンセンのミニビースト組み立て

2011_2_23_01.jpg
ふくらむのメンバーの一人が『大人の科学 テオ・ヤンセンのミニビースト』を持ってやってきました。

2011_2_23_02.jpg箱から出してみると、こんなパーツに袋分けされています。複雑に見えますが、種類は6種ほど。これを組み立てていきます。

2011_2_23_03.jpgちょっとずつヤンセンの機構が見えてきました。

2011_2_23_04.jpgこれがビーストと言われる生物のような動きをする歩行を可能にした機構。これを重ねていきます。

2011_2_23_05.jpgこんな形になりました。風車に風を当てるとワシャワシャと横歩きを始めます。少々ぎこちない感じも含めて生物の動きを想像させます。

ヤンセンが発明した構造もさることながら、これを誰もが作れるプラモデルに焼き直した付録開発の人もスゴいなあと思います。似たようなパーツを正しい方向で組み立てないと組み上がらないように設計してある点も、作る人のことを考えている気遣いに思います。バリ取りなどのこだわりを持たなければ、道具無しで作れる点もすばらしいところ。作り始めたときは「ヤンセンの数年間の苦労を数分で作ろうとすることが間違ってる」など散々文句を言いながら作っていましたが、出来てみると、改めてヤンセンの機構や、それを再設計した人の技術には感服します。

この機構から応用して、電気で動いたり、紙を素材にしたり、光らせたりなど、色んな人が「進化系」を作っていますが、そのような進化のさせ方も、作る者がヤンセン氏の意図をどのように解釈しているのかが問われているように思います。