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片付け

5月に行った制作の片付けをする。直径7mの紙風船は空気は抜かれているものの部屋の大部分を占領し、剥がれた塗料は粉のように粉砕され、その周辺を彩っている。その下には洗ってはあるものの、様々な色に染められた雑巾の山が床を覆い、塗料の粉にまみれていっそうカラフルに。塗装に使った刷毛は固まっていて数カ所に散乱。とにかく歩くのもやっとなほどだった。

まずは一番大きな紙風船をどうにかする。7mの球体から空気を抜くと驚くほどに小さくなるが、それでも部屋に運ぶと驚くほどに場所をとる。通常なら河原で燃やすのだが、なかなかみんな集まれない。なのでとりあえずビニール袋に小分けして入れる。セロハンテープで大事に貼り合わせていたのを切り刻むのは気が引けるが仕方ない。無理をして3袋に収まった。
ふくらむの道具、素材は大きく分けてテープ類、塗料類、ロープ類、塗装容器類に分けられる。しかし、制作を重ねるにつれて道具も素材も増え続け、次第に部屋のスペースを道具箱に浸食されてしまう。
一番悩むのが、通常では使わないが必要なときはおおいに役に立つもの、もしくは、使えないが捨てるには惜しいものたちだ。

・ベクトラン ー 細い割に猛烈な強度に絶えられる紐。
・ハローテープ ー 貼った状態で水に濡れると粘着が無くなるが、乾くと粘着が復活するテープ。
・グラシンの切れ端 ー 中途半端な大きさに残っているが、何かと使える。
・ケミカルライト ー 折ると光る棒。大量にある。
・サバイバルシート ー アルミ蒸着シート。素材として面白い。

などなど、仕方なく一つの箱にまとめて入れておく。
数時間後、とりあえず片付いた。大物のブルーシート洗いが残っているがまた今度にしょう。

発光飛行物体

夜の8時半、仕事から帰りビールを一杯飲みながら一息ついていると、携帯に連絡が入る。ふくらむメンバーのユースケからだ。「今家?屋根上れるか?」と息を切らして言い放たれる。言われるままに屋根に登ると「駅の方に何か見えないか?」と。しかし見える風景はいつもの夜空だ。「今から迎えに行くから待ってて」と言われ、とりあえずカメラを持って玄関を出る。数分のちにユースケが予想通りの慌ただしさで迎えにきた。車が完全に止まらないまま乗り込み、ようやく落ち着いて話をきく。どうやら仕事帰りに空にへんな物が光りながら飛んでいたそうだ。デジカメで撮った1枚の写真を見る。確かにみたことの無い飛行物体。だが、UFO的なものではなく、誰かが地上から飛ばしているものだったと言う。写真と飛行の動きからすると凧にLEDのような発光体を付けて飛ばしていたらしい。凧ならばとばすための広い場所が必要だ。目撃した場所の近くに大きな公園があるので、凧だとしたらその公園からしか飛ばせないと判断し急行する。しかし、もう飛行物体は見当たらない。公園の中を歩いてみても、犬の散歩やジョギングをする人で、先ほどまで妙なものを飛ばしていた雰囲気は見受けられなかった。結局、謎は深まるばかり。目撃者は他にもいただろうから今後の情報に期待しよう。

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35年後に見た大内宿

これは、35年前、父が今の僕の歳の時に撮った写真だ。
大内宿の写真01

5月の連休にふくらむのメンバーで連れ立って福島は猪苗代湖まで遊びに行った。その時行った場所の1つが大内宿という重要伝統的建造物群保存地区だ。要するに、かやぶき屋根の伝統建築が沢山ありますよという場所だ。
その時は、あんまりの人の多さにウンザリして大内宿の全景を1枚だけ撮って帰ってきた。
大内宿の写真02

その後、家でこの写真をみた父がごそごそと古いアルバムを持ち出し何枚かの写真を見せてくれた。その内の1枚を取り出し、「おんなじ場所からだ」と言ったのが最初の写真だ。
アルバムの写真は最近ではあまり見ない絹目で退色も進んでいる上に傷やら、汚れやらがひどく、ネガも半分以上紛失しているという具合だったのだ。だったのだが、なんだか楽しくなってきた僕は古い写真を持ち出し、またノコノコと大内宿まで出かけてきたのだ。


大内宿の写真03
鳥居を目安に同じ構図を探してみた。でも、鳥居が変わってるんじゃないかな。大きさが違うんだよな。道幅も違って見えるし。それに、元の写真のレンズもわからない。結局、構図やら画角を厳密にやるのはすぐに諦めました。


大内宿の写真04
奥の建物の屋根が同じなのでこれは間違いないと思う。35年前の写真では普通に自家用車が写っていますが現在は車の乗り入れは制限されています。それに、電柱・電線も無くなっている。昔はアスファルトだったようにも見える。


大内宿の写真05
中心の木が35年分成長しています。
少年はたぶん別の人。


大内宿の写真06
山の形から推測するに多分ここなのだけど、もしかしたらもう1つ隣かも知れない。わからない。屋根に掛かってるあの丸い何かを狙って撮ったんだろうけど、もう残ってはいなかったんだ。


大内宿の写真07
水路で大根を洗う人はもういない。
今はラムネが冷えている。

ラムネ 100円
ペットボトル 150円
缶ビール 300円


大内宿の写真08
裏手の山腹のお堂も改修しているようでした。
草も刈り取られ小ざっぱりしちゃってまあ。


大内宿の写真09
お堂から見下ろしたところ。今日はちょうど草刈をしていた。
奥の山の木も35年でモッサリしている。

古い建築物がこれだけの規模で集まっているのは実は結構凄いことでなんだけど、そんなことより、35年間の変わりっぷりと、変わらなっぷりとか、ラムネが観光地価格じゃないとかを単純に写真から見て貰えればと思う。
興味があれば自分で足を運んで実際にみて、有名なねぎそばとかも食べるといい。観光シーズンはかなりの行列だから注意だ。

最後に、ネガフィルムから救出できた全景があったので、何とか残っているギリギリ残っている35年前の風景の色を見てほしい。

上から、

35年前、父が、今の僕の歳の時に撮った写真。
5年前、兄が、今の僕の歳の時に撮った写真。
今年、僕が、25の歳の時に撮った写真。
大内宿の写真10大内宿の写真11大内宿の写真12

仔鯨の写真

仔鯨の写真をPicasaにUpしました。
仔鯨

半年以上前のものだし、すでに高速スライドショーもやっているので今更と言えば今更なのだけどいちおう。
今回は92枚です。今までは54枚でした。何でこんな中途半端なのかといえば、もともと、Picasaに上げているのは実際にプリントするためにピックアップしたもので、写真を入れるアルバムが54枚用だったり、94枚用だったりするためです。

くじらのカンヅメ

宮城県は石巻市にその名も石巻水産という各種カンズメを製造販売しているところがある。
何がすごいかといえば、とりあえず写真を見てほしい。
石巻1
鯨が丸ごと缶詰めになっているんじゃなかろうかという趣である。
少し見てから両端にも注目してみよう。
石巻2
クジラ横断注意である。

石巻3
クジラ進入禁止である。

石巻4
なんか、いいよね。こういうのいいよね。

このカンヅメの向かいに直販店があり、各種カンヅメと鯨肉が買えますよ。
石巻水産のサイトではこのカンヅメの製作風景やら、鯨コラムやらが楽しめます。オンラインショップもあるし、レシピも有るけど、実物を直接見る機会があればぜひ見てほしい。

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グレートなラーメン屋さん

国道四号線を北上し福島県に入り鏡石町に、そのラーメン屋さん「みどり」はある。
ラーメン1
野菜チャーシュー麺880円を注文し、しばし待つ。
野菜たっぷりでなかなか食いでがある。肩ロースを使ったというチャーシューも美味しい。近頃のアブラだけ食べているようなトロチャーシューとやらにウンザリしている身には有り難い。店内の水は全て活性水素水を使っているとのことだが、そこまで舌が敏感でないのでそんなにわかりませんでした。
ラーメン2
ラーメンを食べ終え店長に「写真を撮ってよいですか」と聞くと、快く許可してくれた。好きに撮って良いらしい。どうも、たいていの人は勝手に写真を撮ったり、中に入ったりするので、危なくて鍵を掛けたらしい。
ラーメン3
斬新な色使いのこのロボットは「グレート」というらしい。
ラーメン4ラーメン5
アチコチ開く。動く。
ラーメン6
中に入れる。
中は展望台。
ラーメン7
店長に色々話を聞くことができた。

・大工とか、建具屋の経験は無い。
・昔工業高校にいたけどそれ以降は関係ないお仕事。
・図面は全部頭の中にある。
・心棒以外は廃材で作った。
・6月で作り始めて4年になる。
・でも、6月で解体を始める。
・それで、次はもう少し小型のを作る。
・背景看板も作る。ポーズはラストシーンだ。

・今あるのは、三つに分解して、子供たちが遊べるようにする。

こういう、ワケノワカラナイものを作っている人が大好きだ。
しかも、作ったものを遊び場にしようなんてのは、もう、無条件で応援したくなる。
あと、お土産に、ラミネートされた写真も貰った。夜もカッコいい。
ラーメンも美味しいし、お台場に行っている場合じゃないと思う。
ラーメン8

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かみふうせんフライト

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去年プランを立てて雨で中止となった「かみふうせん」をもう一度試みました。この「かみふうせん」とは直径7mの紙風船を作り、膨らました紙風船の下でみんなで上に押し上げたら通常の大きさの紙風船のように飛ぶんじゃないかな、という案です。

球体を展開した大きな紙に子どもたちと絵を描きました。紙風船は8分割(8ゴア)で赤、ピンク、黄色2枚、青、緑に無色白2枚の5色。白かった紙がだんだんと絵で詰まってきます。

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絵を描いたゴアから補修と貼り合わせをしていきます。炎天下で飲んだ水分がすぐに汗になる感じ。とにかく暑い。5月なのに太陽がんばりすぎです。

これ以上描く時間に費やしてしまうと14時40分のフライトに間に合わないので、絵をか描くのは12時半で終了。それ以降に来た人ごめんなさい。
午後はずっと貼り合わせです。首や背中がジリジリと焼かれていくような日差しです。さらに時間に追われてきていて焦ります。いつの間にか中学生や小学生が貼り合わせを手伝ってくれていました。

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ついに完成したのが14時35分。フライトの5分前のギリギリです。休む間もなく送風機で空気を送り膨らまします。しかし、風にあおられて側面に大きな5mほどの亀裂が入ってしまいました。みんなで紙を押さえて補修します。

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そして再びフライトに試みます。風はますます強くなります。複数の小さな穴も目立ち、この状況でフライトするのは難しいと思い、せめて参加した人や見に来た人にかみふうせんの中に入ってもらいたいと思い、送風したまま子どもたちが中に入っていきました。

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みんなが描いた絵に包まれ、自分が描いた絵と記念撮影をした子どももいました。また風にかみふうせんが大きく揺れ、子どもたちが中に入ったまま補修できないほどに大きく破けてしまいました。でもみんな楽しそうにしてくれてよかったよかった。

大きなかみふうせんを、みんなで叩いて飛ばすのはまた今度、挑戦です。

かみふうせんやります

去年、天候のため延期になった「かみふうせん」を今週末にやります。

日時:2009年5月10日
場所:東村山市立化成小学校

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西武線東村山駅西口を出て右にテクテク歩いていけばそのうち着きます。
例によって東村山子どもまつりでやります。朝一の10時くらいから始まりますが、フライトは、午後の一番最後。14時30分くらいを予定しています。

あと、過去の制作の写真をPicasaに上げました。







アトム
ソラニラクガキ
カゲオクリ

ラ・マシン

今年で開港150周年の横浜に巨大なクモが現れると聞いて、さっそく見に行く。
以前からwebで知っていた「ラ・マシン」というスペクタクルアート劇団。見たい見たいと思っていたら向こうから日本に来ることになるとは。。しかも日本初上陸らしい。11時からの部を見に横浜に到着。地図で調べて行くと遠くのコンテナにそれらしき物を発見。11時になるのを待つ。

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まだかまだかと待つものの、一行に動く気配がない。プレイベントだから時間が押してるのだろう、そう思いながら30分が経過。遠くの方で花火のような音がしたため、何かのイベントかと見に行ってみると、、赤レンガの方に動く巨大な物体が、、。そう。まさか2匹いるとは!

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赤レンガにダッシュ。近くで見ると想像以上の迫力!10m以上ある。頭の上をクモの足が暴れていく。クモの上に3人。腹部に9人、そして何人かの人がクモの足に乗っている。(たまにものすごい乗り方をしてたりする)クモの後ろからはフォークリフトに乗った演奏者がBGMを流している。
クモからは糸が出てきて、通過するポイントに炎、霧、水が用意されていて、引っ切りなしに何かが仕掛けられている。とにかくその大きさと動きに驚かされた。

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プレイベントだったこともあり、操縦スタッフや誘導係がチェックしながら2時間ほどかけて横浜の港沿いをパレード。おそらくイベントが開会してからはもっと観覧者が増えるんだろうな。何度も間近に見れたことが幸運だ。
それにしても、このラ・マシンという劇団(?)はどうやってお金を得ているんだろうと考えてしまう。お金をかけるとこんなことが出来てしまうんだなぁ、と。。じゃぁ、お金をかけないでものすごいことをやるには、、といつも考えている気がする。

秋田上桧木内紙風船祭り

前々から気になっていた秋田の紙風船祭りを見に行く。
仕事もあるので1泊2日というややハードなスケジュール。いつも新幹線と宿泊費が一緒になったツアーチケットで、いつもながらの節約旅行だ。

お昼に秋田は角館に到着。さすが東北、雪が積もっている。チェックインを終え、3時過ぎに紙風船を見に上桧木内駅に向かう。角館駅で切符を買うが、そこでどこかで見た人と出会う。まさかと思いもう一度見てみるとクジラを作った時に知り合ったサカイ先生だった。世間は狭いというがこんなところで再会するとは。。話によると、あれから(11月のクジラの後)制作を開始し年明けに6mほどの気球のフライトに成功したらしい。ぼくらもそれを聞いてうれしくなる。

1時間ほど移動したのち、会場に到着。すでに1000人ほどの人が訪れていた。地面は雪が固まった氷状。そこに各地域で作られた紙風船が運ばれては飛ばされていく。和紙で作られた5mほどの大きさ。内部の空気をバーナーで暖めて浮力をつけて飛ばす。気球と同じ原理だ。その数がすごい。

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そしてぼくらにとって新鮮なのが、ロープなどをつけずに飛ばしてしまうところ。つまり手放したらもう風まかせ。しかもリング口には灯油を染ませた布に火を灯して飛ばしてしまうのだ。周りは山に囲まれている。
何人かのスタッフに話を伺うと町の消防車が山に待機していて山火事になったら消しに行くのだとか。。雪に覆われたこの地域だから出来ることかもしれない。

夜になると増々気球と人の数は多くなる。暗くなるにつれて紙風船の光は強くなり寒さも増してくる。リサーチに持ってきた温度計は-4度をさしていた。熱燗を頂きながら紙風船を見続ける。

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風が強くなることがあり、風船が大きく揺れてしまうことがある。そのたびにいつ炎が紙に燃え移るかヒヤヒヤするのだが、案の定、燃えた紙風船があった。
当然、そのまま飛んでいってしまう。風に流されてそのまま山に落ちていく。間もなく紙風船が落ちた山の部分が明るくなっていく。山が燃えてる、、のがだが大騒ぎするひともいない。なんということろだ。まぁ雪があるから大丈夫なのかもしれないが初めて目のあたりにすると驚いてしまう。

この祭りではほとんどが高さ5mほどの大きさ。そこにひとつだけ大きな紙風船が立ち上がった。他の紙風船と比べ2倍の10m程の大きさだ。バーナー口の大きさも大きいため、人も多い。

カメラを持って外側から写真を撮っていると、「中に入ったら?」とその紙風船を制作した村の人に促される。中の見てみると他の紙風船と比べて大きいことがよくわかる。空気を暖めるバーナーの数もお多い。浮力がついたところで灯油の布玉に火を灯す。

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紙風船を持っている人々の顔が明るく照らされる。みんなで手を離すとゆっくりと強く飛んでいった。

ここで知った情報で、「国際紙風船祭り」というイベントが11月にあったらしく、この秋田の紙風船祭りも参加したらしい。まだまだ紙風船もあるようだ。