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35年後に見た大内宿

これは、35年前、父が今の僕の歳の時に撮った写真だ。
大内宿の写真01

5月の連休にふくらむのメンバーで連れ立って福島は猪苗代湖まで遊びに行った。その時行った場所の1つが大内宿という重要伝統的建造物群保存地区だ。要するに、かやぶき屋根の伝統建築が沢山ありますよという場所だ。
その時は、あんまりの人の多さにウンザリして大内宿の全景を1枚だけ撮って帰ってきた。
大内宿の写真02

その後、家でこの写真をみた父がごそごそと古いアルバムを持ち出し何枚かの写真を見せてくれた。その内の1枚を取り出し、「おんなじ場所からだ」と言ったのが最初の写真だ。
アルバムの写真は最近ではあまり見ない絹目で退色も進んでいる上に傷やら、汚れやらがひどく、ネガも半分以上紛失しているという具合だったのだ。だったのだが、なんだか楽しくなってきた僕は古い写真を持ち出し、またノコノコと大内宿まで出かけてきたのだ。


大内宿の写真03
鳥居を目安に同じ構図を探してみた。でも、鳥居が変わってるんじゃないかな。大きさが違うんだよな。道幅も違って見えるし。それに、元の写真のレンズもわからない。結局、構図やら画角を厳密にやるのはすぐに諦めました。


大内宿の写真04
奥の建物の屋根が同じなのでこれは間違いないと思う。35年前の写真では普通に自家用車が写っていますが現在は車の乗り入れは制限されています。それに、電柱・電線も無くなっている。昔はアスファルトだったようにも見える。


大内宿の写真05
中心の木が35年分成長しています。
少年はたぶん別の人。


大内宿の写真06
山の形から推測するに多分ここなのだけど、もしかしたらもう1つ隣かも知れない。わからない。屋根に掛かってるあの丸い何かを狙って撮ったんだろうけど、もう残ってはいなかったんだ。


大内宿の写真07
水路で大根を洗う人はもういない。
今はラムネが冷えている。

ラムネ 100円
ペットボトル 150円
缶ビール 300円


大内宿の写真08
裏手の山腹のお堂も改修しているようでした。
草も刈り取られ小ざっぱりしちゃってまあ。


大内宿の写真09
お堂から見下ろしたところ。今日はちょうど草刈をしていた。
奥の山の木も35年でモッサリしている。

古い建築物がこれだけの規模で集まっているのは実は結構凄いことでなんだけど、そんなことより、35年間の変わりっぷりと、変わらなっぷりとか、ラムネが観光地価格じゃないとかを単純に写真から見て貰えればと思う。
興味があれば自分で足を運んで実際にみて、有名なねぎそばとかも食べるといい。観光シーズンはかなりの行列だから注意だ。

最後に、ネガフィルムから救出できた全景があったので、何とか残っているギリギリ残っている35年前の風景の色を見てほしい。

上から、

35年前、父が、今の僕の歳の時に撮った写真。
5年前、兄が、今の僕の歳の時に撮った写真。
今年、僕が、25の歳の時に撮った写真。
大内宿の写真10大内宿の写真11大内宿の写真12

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