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企画書提出

後期に向けての土曜講座実行委員会に参加。もめにもめて出来上がった企画書を提出する。
前回の会議でこちら側が言ったのは「ものスゴいものを作る」ということと「楽しい作業だけでなく全ての制作に関わってもらう」という2点であった。クジラというアイディアについてミーティングを重ね、「15mの離乳期時の実寸大サイズ仔鯨」「空中を泳ぐように操作する」という大きな2点を付け加え説明した。リアクションとして、去年の8mという大きさを覚えている人にとっては、その倍の15mの気球が出来るのかどうか、とにかく大変そうという意見が揚がった。前回「ものスゴいものを作る」と言ったときにはそれなりにウケたのだが、スゴさに具体性を付けると心配、不安に思われるようだ。場所や予算も決まり、制作へと気が入っていくのが分かる。

かいしのメモ

コンセプト
昨年との違い
昨年はどうだった?

気球の面白さを味わってほしい。
入門編的?
大変・面倒・退屈・難しいな部分は可能な限り削った。
形状・大きさ・設計・カットライン・色の塗り方。

よかったこと
フラリと立ち寄ってもできる作業があった。
色塗りに関しては自由にできるので思い思いの個性を出せた。(カゲオクリというコンセプト)
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クジラ博物館

11月の土曜講座がクジラに決まり、企画書を進めながらクジラについてもリサーチをしてみる。すると、三重県に「クジラ博物館」という博物館があり、そこには実物大のシロナガスクジラの骨格模型が展示されているらしい。ちょうど連休を使ってカイシ・ダイチ・フミヤの3人で行ってみることに。。
海沿いにあり、施設の一部になっている海岸ではクジラやイルカも飼っている。ロケーションとしてはとてもいいところ。建物に入り、まず見えてくるのはミンククジラやシャチの骨格標本。

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15mほどの大きなものもある。2階にはクジラの体の一部のホルマリン漬けなどもあり少々驚く。また捕鯨の歴史についての展示物も多く見受けられた。屋外ではイルカショーやシャチショーもやっていて展示以外にもかなり楽しめる。
そして今回のメインのシロナガスの模型を見る。

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やはり大きい。海を泳いでいてこんな生物に出会ったらたぶん凄く怖いと思う。細かく見ていくと全長と全高の比率やヒレの薄さなど、気球にすることを考えると難しい。が、今はその大きさと骨格から想像される全体像を眺めるのが面白い。

さらに面白かったのは一番奥の建物の中にある、最近発見されたという後ろ足があるイルカの水槽。周知の通りイルカやクジラは哺乳類でかつてあった後ろ足は今では姿は無く微かな骨が体内に残っている程度だ。しかしそのイルカには後ろ足があるという。見に行くと水槽にトンネル状の通路があり、その水槽の中に例のイルカはいた。左右を見渡しても上を見上げても水の空間。そこにイルカが数頭遊ぶように泳いでいる。プカッと浮いていたり滑るようなスピードで泳いだりと見ていて飽きない動きだ。
結局閉館ギリギリまでクジラ博物館を見ることになった。

今年はクジラ!

去年行った東村山市第一中学校の土曜講座だが、夏頃から実行委員会のKoyamaさんとやり取りして今年も参加させてもらうことに。。夏が終わりに近づきそろそろ次の企画を固めていかなければならない。7月末に行った実行委員会のミーティングでは、まったく企画が挙っていないのにも関わらず「とにかくもの凄いです!」と言ってしまった。最初は大抵こんなハッタリから始まるものだ。ということで企画についてのミーティング。

いつも通りだが、去年は小中学生がなるべく楽しんでもらえるように、難しい作業は省いた形やだったり絵を時間を多く設けたりした。去年はぼくらにとって中学生と行う初めての制作だったので、それだけで初の試みという想いがあったので、今年は同じものは作りたくないという考えからスタートする。成功するかしないか、ハラハラワクワクを求めることは常だ。去年はフライトも僕たちだけでやってしまったので、今回は制作した子どもたちにも携わってほしい。どうせならみんなで動かしてみたい。ちょっと方向性が見えたところで、以前からアイディアには挙っていた「実寸大のシロナガスクジラ」を具体的に考えてみることに。。

クジラが夜空を泳いだらどんなふうに見えるのだろう。

こどもキャンプを見に行く

16日にこども劇場の気球がフライトだということで、ふみやと一緒に見に行ってきた。前日の天気予報では雨が降るということで、「こりゃ、へたすりゃでっかい無駄足かな」なんて思いながら、山梨まで車を走らせた。
キャンプ場に付くと、小さなテント村と化していて、広場ではこども30人ほどと10人ほどの青年達(高校生以上のメンバーをこう呼んでいた)がミニミニミニ運動会と称したレクリエーションを行っていた。
今回ふくらむは、紙張りなんかの実際の制作には関わっていなかったので、顔を合わせるのが初めての人もたくさんいる。そんな中戸惑いながら参加するも、子ども達はそんなの気にせずものすっごい元気が良く駆け回り、僕らの相手もしてくれる。最近、走るということをしてなかったこの身はすぐに息を切らしてしまう。
その後キャンプファイヤーの準備を軽く手伝い、夕食をご馳走になっていると空模様が怪しくなってくる。と、思う間にかなり強めの雨が降り始める。
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周囲が慌しくなり雨具を着込み準備に追われる人もいる。空を見ればかなりの速さで雲が動き、山の向こうにところどころに明るいところがある。合間を狙ってフライトするしかなさそうなので、こどもキャンプの青年の人にもそのように伝える。
雨脚が弱まった時に準備を始めるも、広げて空気を入れるうちにまた雨が強くなり、球皮がひどく濡れて、すぐ破れそうな状態になってゆく。
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バナーに火を付け熱が入ると立ち上がったものの、水に濡れて重くなったせいか、明らかに浮力が足りない。
周りから、「大丈夫ですか?どのタイミングで飛ばせばいいですか?」と聞かれるも、ここまでの雨は初めての経験なのでさっぱり分からない。
「雨に濡れてるせいで、破れやすくなってます。木に引っ掛けたり、落ちたりすると確実に破けるのでチャンスは一度だけになりそう」と、質問には答えられず、そう答えてにいると、サブロープ周りにいたふみやから、「雨が少し弱くなってきた。バーナーの熱で球皮も乾いてきた」と聞く。内側を覗き込んでみると確かに、上のほうから乾いてきている。あの辺の文字が乾いたらOKということにしようと、適当に心に決め、乾いたところで、バーナーと、メインロープを持った人に、「そろそろ行けそうです。ロープの送りはゆっくりで」と伝える。
雨は降り止まないけれど雲間から月が覗くという、妙な天気の中気球はゆっくり上がっていった。こういう、面白い風景が見れる時というのは、大抵写真を撮る暇がないので、写真が残っていないのが若干残念。
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降りてきた気球の中は湯気で霞み、中に入った子ども達はワイワイと記念撮影などをしている。覗き込むと、メガネが曇った。
気球後は、クライマックスである、キャンプファイヤーが始まり、歌ったり踊ったりとキャンプ最後の夜が盛り上がっていった。
こどもきゃんぷ3

小劇キャンプ

前回のブログでお伝えした子ども劇場の気球を見に山梨まで行ってきました。
夕方になり夕食やキャンプファイヤーの準備をしました。が、それまで良かった天気が夕食を食べるときに雨が降ってきました!大慌てにみんな雨具着用。30分後くらいにおさまってきて、なんとも微妙な空模様。戸惑いつつ、「やるなら今だ!」ってことで6:50に準備開始。するとまた雨が降り始め、広げた気球を濡らしていきます。「これ飛ぶかなぁ」と思いつつも無責任に「だいじょぶ!だいじょぶ!」と言っておく。気球が立ち上がったときにはかなりのザーザー降りです。熱を入れると弾けるんじゃないかと思いながらも、「乾く!乾く!」と言っておく。。と、本当に気球が湯気を出して乾いてきました。

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外気温が低かったからかもしれませんが気球が湯気を出す情景は初めて見ます。雨も少し弱まりバーナーラストスパート。浮力がついたところでテイクオフ。今まで見てきた中で最悪の雨の状況下、5分以上のフライトを見せました。

山梨へ下見に

5月の子どもまつりで気球を準備していると、ある青年の方々から声をかけられました。子ども劇場という団体らしい。話によると8月にキャンプをやるらしく、そこで自分たちで作った気球を飛ばしたい、ということでした。その後、たびたび会合し、気球の作り方や材料、道具について説明してきましたが、今日はそのキャンプの下見に、ということで僕たちも行ってきました。

山梨県の金山キャンプ場へは高速を使って3時間ほど。途中には水晶が取れるという川もあり涼しく快適な場所でした。そして気球を飛ばす場所は木に囲まれた空き地になっているところ。ここでキャンプファイヤーも行うらしい。計ってみるとだいたい20m×30mくらいでした。ここなら直径5mほどの気球を飛ばせるでしょう。近くに山があるので天候や風が変わりやすいのが心配ですが、僕たちも楽しみです。

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カゲオクリ昇天式

5月11日に最後のフライトを遂げ、ボロボロになった「カゲオクリ」気球を燃やしに川原に行きました。時は夕暮れ。川原には明日の仕事を想像しながら犬の嗅覚を道しるべに歩かされる人、週末のバーベキューをやり終えたグループが一息入れる、そんな時間です。

車からブルーシートに包まれた塊を降ろします。素材は紙とセロテープ。非常に燃えやすい素材です。直径8mの球体なので意外と重量感があります。枯れ木を集め火をおこし、「カゲオクリ」を乗せました。

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僕らの身長ほどの炎が立ち上がり、辺りを照らします。つくるのには時間がかかりましたが一瞬で熱と光と少しの灰に変わっていきます。毎回行うことですがこの光を見ると、全てが完成した安心感と、炎の奥にある次に行うべき影が見えてくるような気がします。
とにかくお疲れさまでした。

カゲオクリ最終フライト

強い風に吹かれながらブルーシートに包まれたカゲオクリ気球を広げます。日中に飛ばすのは初めてです。送風機で空気を入れてふくらましますが既に風にあおられます。「あ!破けてる!」色んなところで声があがりその都度修復。そしてバーナーで空気をあたため少しずつ気球があがっていきます。

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が、やはり風が強い。所々破けていきますが修復してもキリがないので、四苦八苦しながら風が弱まったところでなんとかテイクオフ。

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たくさんの中学生ボランティアの人たちとロープを引張りコントロールします。風のおかげで異常な強さで引っ張られるのを押さえます。わずかな時間でしたがなんとか飛んでくれました。非常に難しいコンディションでしたが「カゲオクリ」気球は傷だらけになりながら最後の飛行を見せてくれました。
ボランティアの中学生をはじめ、フライト時に手伝ってくれたみなさま、ありがとうございました。

紙風船 → エアドーム

とうとう子どもまつりの当日です。朝5時に外を見てみると、、雨。普通に降ってます。前日からの天気予報から覚悟はしていましたが、やっぱり残念です。7時にメンバーが集まり話し合い。雨なら体育館で行われることになっているので実行委員会の本部に連絡してみると、「うーん、雨だねぇ。開会までに止むといんだけどねぇ。」と、まだ決まっていないらしい。とにかく体育館の場合のプランを練ってみました。その結果、色々な素材を持って行って即興でエアドームを作ってみることに決定。家中にある使えそうな素材を持って会場に向かいました。

やはりお祭りは体育館で行うことになっていて体育館では準備で大忙しの様子です。真ん中が空いていたのでブルーシートを敷いて場所を取ります。荷物を運ぶと既に開会寸前。今回は僕たちも無計画なのでどうなるか分かりません。ボランティアで来てくれた2人の中学生への説明も「何かふくらむ大きなもの作る」「自分が楽しむように自由に振る舞って」と主に2点のみです。申し訳ないです。僕らも戸惑いながら紙、新聞紙、ビニールなど様々な素材を貼り合わせていきます。

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子どもたちが来たので持ってきた100個の紙風船も早速配っていきました。送風機を真上に向けて紙風船を風に乗せると空中でフワフワと浮遊します。これには小学生も保護者の方々も楽しんでくれたようです。模型として作っておいた直径1mの新聞紙風船も登場。

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エアドームもだんだんと大きくなってきたので送風機でふくらましてみます。ふくらますと子どもたちから「これ入れるの!?」「入りたーい!」という声があがります。

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待ちに待った子どもたちに「入っていいよ」と言うとすごい勢いで入っていきました。入るやいなや、跳ねる、走る、叩くでエアドーム内は大にぎわいです。もちろん端々で破けていくのでみんなテープを片手に猛スピードで修復作業。それでも子どものエネルギーには追いつきません。一時的に子どもに出てもらい急いで穴を塞ぎます。

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気がつくと午前中もアッという間に終わっていました。外を見ると雨がほとんど降っていません。このまま3時近くになれば気球を飛ばせるかも!去年の11月の土曜講座で作った気球を急遽持ってきました。非常に強い風に巻かれながら5ヶ月ぶりに広げます。こんな風で飛ぶのでしょうか。不安感を抱きつつフライトを試みました。

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