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土曜講座に向けて話し合い

前回の反省会の打ち上げで話が始まった「中学校の土曜講座」について話し合いをする。メンバーのうちのトモコ、カイシ、フミヤ3人が集まったのだが、そこは居酒屋。話しは盛上がるものの突っ込んだ話しにならないままトモコの家に転がり込む。

翌日、以前から話題にしていた田無にある多摩六都科学館のプラネタリウムを見に行く。数年前まで世界最大だったプラネタリウムだ。(当時は最大だったが現在は愛媛県総合科学博物館が最大らしい)昼食に時間をかけ過ぎて科学館に着いたのは3時半。全天周映画は既に終わっていて通常のプラネタリウムと展示のチケットを買う。だがサイエンスショーとして、「空気のふしぎ」というイベントをやっていた。空気と聞いて見ないわけにはいかない。展示をほぼ素通りしてショーを見る。子ども対象なのだが結構面白い。最初の質問「空気を持ってみてください」から始まり、空気の力、空気の形という空気の属性を紹介していく。さすがイベントとして考えられていて、最初に何か不思議なこと面白いことが行われ、それがなぜ起るのかという解説がなされる。20分の短時間にしては面白い。その後、プラネタリウムに。大きいせいか写し出された星全体がグルっと動くと体も動く感じがする。いつもと違う体験だ。

科学館を出て、昨日話せなかった土曜講座の話をする。話しをしていくと、とりあえずアイディアを100個出してみようということになり、3人で言い放っていくのだが、50を過ぎたあたりでペースダウンして、70を過ぎるとフリーズし始める。時間が脳に走るシナプスをカウントして、ようやく100個を出したときには3時間を過ぎていた。久しぶりに絞り出した感がある。3人ともゲッソリして解散する。

反省会

5月13日の反省会に行く。各グループの代表が集まって一人ずつ自らのグループの反省点、全体の反省点を述べていく。事前に作ったレポートをもとに反省点を述べた。僕たちの大きな反省点としては、絵を描いてくれた子どもが最後まで見てくれていたかどうか、ということだった。ステージの順番もあるが1日で気球を作るという切り詰めたスケジュールでもあり、改善するプロポーザルは難しい。それぞれ意見を言い合い10時近くに終了。
その後、軽いお疲れさま会ということで居酒屋に行く。地域や子育ての話をしていると、ぼくらの向かいにいた実行委員会のひとりの人からあることを言い渡される。
「中学校の土曜講座をやらないか?」
という話だった。中学校の土曜講座を受け持って、大きな場所も使えるらしい。願っていたチャンスなだけにその場で「Yes!」と回答。すでにワクワク感がみなぎってくる。
さて、これからどうしようか。

ソラニラクガキ

ブログを書くことをサボっていたので3ヶ月間のダイジェスト版でご報告。

1月末頃に東村山子どもまつり実行委員会から連絡があり参加を求められる。去年に引き続き僕らも考えてはいたものの、メンバーの多くが会社員でさらに住んでいるところも遠い。去年は既に出来上がっていたものを会場に持っていきフライトだけを行った。今年参加するなら始めから作らなければならない。メンバーが集まれる時間がどれほどあるのかなど多くの難点があるものの、ここで参加しなかったら今後なにもできないことになるだろう。実際、去年の子どもまつりが最後の活動なのだ。これじゃ、イカン!そんなわけでほぼ勢いに任せて参加という答えを出す。

しかし、制作時間が持てないという問題は免れない。それを逆手に取ったひとつの企画が浮上する。
「当日に子どもとつくろうか」
たしかに去年は僕らが作ったものを子どもの前で飛ばしたにすぎない。やる人(僕ら)と見る人(子ども)という構造が出来ていたのは去年の反省にも挙げたことだ。

そして子どもまつりの当日である5月13日早朝、久米川東小学校へ行く。紙を張り合わせ6m×17mの画面を作り、絵の具を準備する。そして子どもまつりが始まり子どもたちが集まってきた。子どもに刷毛を渡すとそれぞれ絵を描いていく。あっと言う間に画面いっぱいに絵が広がっていった。絵に絵が重なり子どもたちもはしゃぎ回る。画面全部がにぎやかになっていった。

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正午になり、ここで絵を描くのは終了する。乾いたあと補修を開始する。ブルーシートをしていても下は砂のグラウンド。砂で開いた小さな穴や、子どもが走り回って足を引っ掛けて開いた大きな穴、絵の具を垂らし過ぎて紙が溶けて無くなっているところをテープや紙を使って補修する。午後になり日差しも強くなってきた。炎天下でしゃがみこみながら補修作業が続いていく。ステージ企画も終盤に近づく。僕たちのラストのステージ企画が迫る中、ようやく補修が終わり袋状に貼り合わせる。メンバーの頼もしい2人が紙の中に入って汗だくになりながら猛スピードで袋状にする作業を終え、ロープを付ける。完成したのは本番の5分前。なんでいつもギリギリになるんだろう。

時間になり送風機で空気を送り込む。ふくらみ始めるが風が強い。少し空気を入れただけで風に煽られてしまう。ある程度空気が入ったところですぐさまバーナーで熱を入れる、がまたしても容赦ない風に叩き揺られる。バーナーの部分の紙が破れ、子どもたちからは声が挙がる。ここまできて飛ばないわけにはいかない。少し風が弱まったところでバーナーを最大にすると、ついに浮力が出て来た。風も弱い。そしてテイクオフ。

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子どもたちが描いた絵が地上から離れた。風に吹かれながらも4方向に伸びたロープで気球をコントロールする。子どもたちからは「スゲー!!」「宙に浮いてるー!!」などの歓声があがった。

トトロ燃やした

天葬1

八国山で飛ばしたトトロを燃やすために川原に集まった。なかなかメンバーの予定が合わずにのびのびになってしまっていたのだがようやくだ。 ふくらむで作る気球の素材のほとんどが紙とセロテープなので燃やしてもそんなに害はない。まあ、焚き火をするのと大差はないだろう。

天葬2

いつものように、飲み食いしながら燃えていくトトロを囲む。今回は夏ということで花火も用意した。要するに、何かにかこつけてワイワイ楽しみたい連中が集まっているというわけだ。 きっちり、トトロを終わらせたところで、さて、次はどんなことをして遊ぼうか。

天葬3

ゾーブ


土日を使ってふくらむメンツ3人で群馬県にある「赤城高原牧場クローネンベルク・ドイツ村」というアミューズメントパークに行ってきました。目的は「ゾーブ」という透明球体の中に入って坂をゴロゴロ転げ回るという乗り物。これに乗れるのは日本では5箇所しかなく、北海道に1つ、本州に1つ、四国に1つ、九州に2つといった割とレアな乗り物。

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直径3.2mの球体の内側に1.8mほどの球体があり外側と内側の球体の間に空気が入っている。その内側の球体の中に入り、体を固定して転がるのだ。やはり多少危険なのか乗る前に承諾書を書かされる。ちょっとは説明を受けるのかと思いきや、すぐに乗り込み体を固定する指示を受ける。二人が向かい合わせになる。準備ができると係の人が「ハイ、じゃぁ行きます~。3・2・1・GO!」


「うわ~~~~!ハハハハ!!!」


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大爆笑しながら50mほどの逆をゴロゴロ転がっていく。これは面白い!外側から見ているのと比べていざ転がってみると時間が意外と長い。


乗ってみるのも面白かったが、以前これと同じような構造のものを作ったので、僕としてはどうやって作られてるかを見るのもここにきた目的のひとつだった。
球体の展開図としては□の形のパーツ14コと△の形のパーツが8コ。もっとも簡単な球に近い形になってる。内側と外側の球体を繋ぐワイヤーは1000本らしい。ワイヤーと球体のジョイントは(やっぱり!)吸盤のようなもので接続してあった。そして被膜の素材が気になっていると、修理用のためか近くに被膜の予備がロール状になっている。非常に見慣れた素材、やはり塩化ビニール(たぶん同じ厚さ)を使っていた。接着はおそらく接着剤で5cmほど重ねてあった。構造、素材ともにほとんど同じ。

膨らむことでいろんなものができるのだなと思う。
ほかにも何かまだまだできそうだ。

群馬に行ったときは是非寄り道したいひとつです。

反省会


昨日描いた紹介文やアンケートを持って子どもまつりの反省会に行く。今日も雨、先週も雨。2週間前の子どもまつりの日は見事に晴天だったのを思うと本当に幸運だったと思い返してしまう。

まずは北山小学校はどうだったか?ということをそれぞれ述べてゆく。皆が思うのはやはり、裏には八国山、隣には北山公園があり、自然が豊富で環境が良かったということだった。その話のときにビブラフォン演奏者の玉木さんをはじめ、いろんな方々からトトロ気球がよかったというご感想を頂く。なかにはトトロの一部を持って帰ったり、学校の作文で書いてくれた子どももいるらしい。僕らとしては本当に何よりなことだ。
しかし、反省すべきところもあり、破けなかったこどもがいたということ。これは想像していなかったことでもあり、子どもに中に入ってもらう方法はもう少し考えるべきだっただろう。

今回、八国山でトトロという最高の場で最高のコンディションで多くの人に楽しんでもらえたのはすごくうれしい。が、どこかで思うのはそれはトトロだからということだ。僕たちがずっと持っている課題だが、既存なものではなくてもっと自分たちの形や飛ばし方、やることがあるのではないか。既にあるもののカバーや模写ではなく、何かもっとできることがあるのだと思う。そんなことを考えるきっかけになったのも今回のフライトがあったからだろう。

紹介文


明日は子どもまつり実行委員会の反省会の日。子どもまつりも今年で第30回を迎えたらしい。つまり30年行われているということだ。僕が生まれたときに子どもまつりは第6回だったのか、と思うとその年月が痛々しい。歳とったな。その30回記念ということで公民館で各団体の紹介の展示があるらしく明日提出しなければいけない書類(A4で1枚)を書き終えた。項目は活動紹介と今回の子どもまつりと子どもたちへメッセージの3つ。短い文章でまとめようとするとこでが結構難しい。特に子どもたちへという項目には悩まされた。理解してもらえるかわからないけど、「なんか楽しそうだ」ということが伝わればいいかな。
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映像編集


トトロの記録をまとめるため、いままで撮ったビデオを編集する。
子どもまつりでのフライトはもちろんだが、テストフライトの映像もまとめる。思い返してみるとテストフライトは1年半前にもなるのだ。早朝にトトロを入間川に持って行く。インフレーターやバーナーの問題があって手間取っている姿が我ながら面白い。この映像をちゃんと見返してみるのも初めてかもしれない。着陸に失敗して木に引っかかって破けるシーンもある。もちろんそのあとは朝日の中で修復するシーンに移る。制作中に雨に濡れたり、テストフライトで大きく破けたりしながらよく子どもまつりで飛んだなと関心してしまう。その中にトトロにカメラをつけて上空から撮影した映像もあった。これは初めて試みたことだ。上からみるとかなり高くまで飛んでいることがわかる。僕らが小さく映っている。
余分な部分をカットしてテストフライトと本番の映像を加え約30分のドキュメント映像が完成した。

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プロパンガス返却


子どもまつりも終わり借りたボンベを返しに行く。
引き戸を開けようとするとまた閉まってる。しかし中は営業中。なんだここは。裏に回ってみるとやっぱりおっちゃんが現れた。この人は裏からしか出てこないのか。
「ありがとうございました」ボンベを返す。「あれ?全然使ってないんじゃないの?」「いや、使ったんですけど、ちょっとだけだったんですよ」「まぁ、でもリースだからお金は勘弁ね。」相変わらす声はデカイがいい人だ。
今度は是非、表の引き戸を開けておいてほしい。

トトロ in 八国山


前日まで心配されていた雨もやみ、8時に集まりトトロやその他の道具を車に入れる。そして北山小学校へ。もうすでに実行委員や他の団体の方は準備に入っていた。僕らも荷物をおろし、指定された場所へ行く。グラウンドに降りてみると少し湿気は多いものの、気温もちょうどいい。そしてなにより心配していた風も落ち着いている。荷物を運び終え、フライトの打ち合わせをする。用意してきたBGMをみんなで聞いてテイクオフなどの段取りを説明してみるが、どうもイメージが一致しない。最終的には「やってみりゃぁ分かるだろ」といういつもの感じ。まぁ、やってみよう。

10時に子どもまつりが始まり続々と子どもたちが来場する。しかしやはり風が心配。僕らのスペースの前では子どもたちがシャボン玉を作って遊んでいる。基本的には安定しているのだが、たまに突風が吹く状態が続いていた。この突風に幾度となくやられた記憶がよみがえる。1回目のフライトは12時半からだ。この待つ時間がツライ。とにかくソワソワ落ち着かないのだ。やはり待っている時間にもなにか企画を考えればよかったと思う。子どもたちや通りかかる人たちも不思議そうな顔で僕らを見る。なんとも気まずい。。

ようやく12時半が近づき準備にかかる。インフレを設置し、トトロを包んでいたブルーシートを広げる。ステージ企画の歌が終わった直後に飛ばす予定になっている。トトロを広げると数人の子どもが集まってくる。ステージ企画が終わり、BGMが流れ始める。いざ、インフレ開始!が、意外に早く膨らんでいく。この6mという大きさの気球は僕らも初めてのためどのくらいでふくらむのかわからなかったが、予想以上に早い。BGMに合わせるためインフレーターを止めたりしながら時間を合わせる。心配していた風が少しずつ吹き始める。しかし、ここまで来てもう止められない、やってしまえ、やるしかない。その勢いでバーナー点火。さすがにこの音は初めて見る人は驚くようだ。バーナーを入れるとすぐにむくむくと起き上がってくる。さすが6mだ、何ごとも早い。子どもが周りで見守るなか、バーナリングを続ける。風が強くなってきた。トトロが仰がれる。浮力が出てきた。テイクオフだ!

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手が離されると風に流れながらトトロが昇っていく。上はもっと風が吹いているようだ。風が吹いている場合、ほとんどが一方方向に流されるはずなのだが、風が舞っているためあちらこちらへとトトロが動く。偶然なのだが、まさに映画でサツキとメイを乗せたトトロが夜空を舞うような情景だ。この北山小学校の近くには鉄道が走っていたり、高圧電線がある。操作不能でそれらに影響を与えたらとんでもないことになる。そこはさすが今までトップロープ係(ロープの中では最も難しい)だったヒロトが風を詠みつつトトロを操る。そしてBGMに合わせてトトロが降りてきた。1回目のフライトとしては大成功だっただろう。

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2回目、午後2時半からのフライトを前に打ち合わせをする。なにか子どもが関われることがないだろうかと話ていると、フライト後のトトロの中に入るのはどうか?と案がでる。まぁ、もちろん壊れるだろうが、もう十分飛んだだろう。(今回のフライトで8回くらい)ということで2時半になりスタンバイ。1回目のフライトと比べると風がほぼ無風でコンディションは最高だ。僕らも落ち着いた状態でテイクオフができた。2回目ということもあり、子どももたくさん集まっている。無風なので高く飛ばすことができた。50m近く飛んだんじゃないかな。BGMとともにトトロが降りてくる。子どもたちが集まってくる。入っていいことを告げ、一人、二人が入ると、次々に飛び込んでくる。入った子どもは中で飛び跳ね、やっぱり、、破けた。まぁ、破けることは予測していたが、こんなに早く激しく、細かく破かれるとは思わなかったのでびっくりする。最後は子どもも含めてみんなで片付けをした。

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片付けが終わると他の団体の方から「大丈夫だったのですか?」と声をかけられる。僕たちとしては飛ばしたあとはいつも燃やしているし、子どもが喜んでくれることがいいと思った。子どもにしてみれば、トトロを破くという意識は無く、紙を破く面白さを楽しんでいたのだと思う。しかしながら子どもがトトロを破く姿を見て周りで見ている大人は心が痛んだだろう。

このトトロで何回目の制作になるだろうか。今まで今回やってみたことで他の課題が明らかになったと思う。今後やるべきことが少し見えてきた気がする。