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秋田上桧木内紙風船祭り

前々から気になっていた秋田の紙風船祭りを見に行く。
仕事もあるので1泊2日というややハードなスケジュール。いつも新幹線と宿泊費が一緒になったツアーチケットで、いつもながらの節約旅行だ。

お昼に秋田は角館に到着。さすが東北、雪が積もっている。チェックインを終え、3時過ぎに紙風船を見に上桧木内駅に向かう。角館駅で切符を買うが、そこでどこかで見た人と出会う。まさかと思いもう一度見てみるとクジラを作った時に知り合ったサカイ先生だった。世間は狭いというがこんなところで再会するとは。。話によると、あれから(11月のクジラの後)制作を開始し年明けに6mほどの気球のフライトに成功したらしい。ぼくらもそれを聞いてうれしくなる。

1時間ほど移動したのち、会場に到着。すでに1000人ほどの人が訪れていた。地面は雪が固まった氷状。そこに各地域で作られた紙風船が運ばれては飛ばされていく。和紙で作られた5mほどの大きさ。内部の空気をバーナーで暖めて浮力をつけて飛ばす。気球と同じ原理だ。その数がすごい。

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そしてぼくらにとって新鮮なのが、ロープなどをつけずに飛ばしてしまうところ。つまり手放したらもう風まかせ。しかもリング口には灯油を染ませた布に火を灯して飛ばしてしまうのだ。周りは山に囲まれている。
何人かのスタッフに話を伺うと町の消防車が山に待機していて山火事になったら消しに行くのだとか。。雪に覆われたこの地域だから出来ることかもしれない。

夜になると増々気球と人の数は多くなる。暗くなるにつれて紙風船の光は強くなり寒さも増してくる。リサーチに持ってきた温度計は-4度をさしていた。熱燗を頂きながら紙風船を見続ける。

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風が強くなることがあり、風船が大きく揺れてしまうことがある。そのたびにいつ炎が紙に燃え移るかヒヤヒヤするのだが、案の定、燃えた紙風船があった。
当然、そのまま飛んでいってしまう。風に流されてそのまま山に落ちていく。間もなく紙風船が落ちた山の部分が明るくなっていく。山が燃えてる、、のがだが大騒ぎするひともいない。なんということろだ。まぁ雪があるから大丈夫なのかもしれないが初めて目のあたりにすると驚いてしまう。

この祭りではほとんどが高さ5mほどの大きさ。そこにひとつだけ大きな紙風船が立ち上がった。他の紙風船と比べ2倍の10m程の大きさだ。バーナー口の大きさも大きいため、人も多い。

カメラを持って外側から写真を撮っていると、「中に入ったら?」とその紙風船を制作した村の人に促される。中の見てみると他の紙風船と比べて大きいことがよくわかる。空気を暖めるバーナーの数もお多い。浮力がついたところで灯油の布玉に火を灯す。

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紙風船を持っている人々の顔が明るく照らされる。みんなで手を離すとゆっくりと強く飛んでいった。

ここで知った情報で、「国際紙風船祭り」というイベントが11月にあったらしく、この秋田の紙風船祭りも参加したらしい。まだまだ紙風船もあるようだ。

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