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痛い話

初めに言っておきます。痛い話です。


レモンベーコンパスタというスパゲッティーを初めて食べたのはカゲオクリのミーティングだったと思います。小川にある『椰子の実』という喫茶店でした。レモンとベーコンの香りが広がるシンプルであって、飽きないスパゲッティーです。

レモンとベーコンがあればすぐにできるので家でも頻繁に作っています。(もちろん、お店のスパゲッティーには劣りますが)そこで今日はちょっとだけ変化を付けるため赤タマネギをスライスして一緒に炒めてみようと思いました。

キャベツがスライスできる大きな、鋭いスライサーがあります。それでタマネギを気持ちよくスライスしていると、中指に痛みが。見てみると幅1センチ弱ほどの指が取れていました。すぐにティッシュで押さえます。痛いというよりビックリです。

手を動かすことが多いので、指は大事にしているのですが。調子に乗っているとこうなってしまう。なんとか早く治ってほしいものです。

空飛ぶモア

一昨日、漫画『三つ目がとおる』に登場した鳥についてふれたので、ちょっと詳しく。。

物語の中でも最初は謎の巨大鳥として描かれていますが、大きさや姿から絶滅したモアという鳥に似ていることがわかってきます。

このモアというのは実在した鳥でニュージーランドに生息していましたが、400年前に森林の減少やマオリ族の乱獲によって絶滅したと言われています。3メートルもの大きさで羽は退化し飛ぶことはできず、その代わり脚力が発達していました。

そのモアに似ていることから、物語の中でも「モア」と名付けられます。しかしこの「モア」は羽を使わず飛ぶことができます。
その飛び方はおしりに袋状の器官を持っていて、空気を吸って噴射することができます。その噴射の反動で飛ぶという奇抜な発想。

実際、こんな生物がいたら面白いと思いますが、実在したモアも3メートルという大きさ。もう少し生きていて欲しかったと思う一方、それは絶滅させてしまったことと同じエゴなのかもしれないと思います。

チョウの飛び方センサー

朝日新聞
チョウはどう飛ぶの? 東大、超小型センサーで解明へ

チョウの飛び方を調べるため1ミリ四方の超小型センサーが開発されたそうです。
厚さ0.3ミリで0.7グラムという重さというから驚き。

昆虫の飛翔に関しては鳥と比べて研究が薄いと耳にします。チョウのヒラヒラと飛ぶ飛翔やトンボのホバリングやカブトムシのようにとてつもない重さを支える飛び方など、飛翔の種類が多いからだと思いますが、今後、昆虫が飛翔するときのデータを得ることでその謎が解明されるのかもしれません。そうすると、昆虫の飛翔を可能とするロボットも発明されるのでしょうか。

大きな足の小さなヒナ

ちょっと前にネット上で、大きな嘴をもつ鳥のハシビロコウが話題になっていましたが、その姿もだんだんと見なくなってきました。まぁ、本人たちにとってはどうでもいいことだと思いますが。大きな嘴と頭、それでいて動かないのに表情が豊かというギャップが人気を呼んだポイントでしょう。

ネットアイドル生物図鑑:アンバランスなほどに大きい足が特徴、「アフリカレンカク」のヒナ


次なるネットアイドルになるか分かりませんが、このアフリカレンカクのヒナも小さい体の割に大きな足というギャップがあります。

この大きな足で水面に浮かぶ葉の上をトクトクと歩き回ります。さらに面白いのは親鳥(オス)は自分の羽の中に数匹のヒナをしまい込んで歩くそうです。親鳥の胸からは子どもたちの足がニョキニョキと出ていてとてもユニークな姿です。

さて、このアフリカレンカクのヒナですが、どうもどこかで見た記憶があるなぁと思っていたところ、漫画『三つ目がとおる』の中に出てきた鳥と似てることに気が付きました。

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手塚治虫漫画全集(103)の『三つ目がとおる(3)』に出てくる巨大な鳥のヒナです。
足が大きくてヨチヨチという感じがユーモラスです。


4061087037三つ目がとおる (3) (手塚治虫漫画全集 (103))
講談社 1978-06

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クレヨンロケット

ギズモードジャパン
『クレヨンの打ち上げに成功!』

アメリカ、ネバダ州の砂漠地でロケットの打ち上げに成功したそうです。
そのロケットというのもクレヨンです。約890メートルの高さまで昇りました。

写真で人のスケールと比較して見ると、一本6.70センチの大きさです。
打ち上げ台までクレヨンのパッケージのデザインになっているという気の入れ方。
6年間かかったそうで、打ち上がったときは相当感動したことでしょう。

それにしても、なんでクレヨンの形で飛ばそうと思ったのだろう。
いろんな色があることから、もしかして虹のように空に色の線を描きたかったのだろうか。
リアルなソラニラクガキです。

 

6万本の針

いつも勝手に紹介させてもらっている『カラパイア』というサイトから、またしても面白いニュースです。

先端恐怖症注意!6万本の針が突き出ている巨大ピンクッション御殿「種大聖堂(Seed Cathedral)」


写真で見るのが一番分かりやすいと思いますが、簡単にいうと6万本のアクリル樹脂の線材でできているそうです。この針の中には野菜の種が詰まっていて、タンポポの種が飛ぶように風に揺られて種が飛び散るというコンセプトです。

人の大きさと比較しても高さ15mはありそう。ここまで大きいと、光も内部に入り込めず中心から黒い光を放っているようにも見えます。

ふくらむで制作している飛ぶものも、多いときで2千枚の紙を貼り合わせますが、6万の針となるとその30倍。その苦労は想像もできませんが制作費もケタ違いです。この作品の建築費用は、なんと約3億5千万円!だそうです。良いか悪いかは別として日本だったら絶対こんなに税金を使うことはないでしょう。

 

ふくらむお菓子

ふくらむお菓子を挙げてみました。

1. ポップコーン
ポップコーンの元となるトウモロコシを暖めるだけでできるので、作るのが簡単。噛むときに音もしないことから映画館などでも楽しまれ、塩やバター、しょうゆ、チーズ、キャラメルなど味もさまざま。

2. カルメ焼き
ザラメを熱っすることで溶かし、重層を入れて素早くかき混ぜるとプクプクとふくらんでいく、お祭りなどでも人気のお菓子です。ただし、重層を入れる、また火から下ろすタイミングが難しく、これがずれるとふくらまない少々練習が必要なお菓子。

3. わたあめ
ザラメを熱して液状化させ、小さな穴のあいた鍋を回転させることで、細い糸状になった砂糖を割り箸で巻き取っていきます。お祭りでは定番のお菓子。空き缶とモーターで手作りのわたあめ機も作ることができます。

4. マシュマロ
粉ゼラチンとグラニュー糖とメレンゲを混ぜて冷やすとできます。キャンプなどに持っていって串に刺してたき火で暖めながら食べると妙においしい。

5. ポン菓子
米をポン菓子機に入れ熱し内部の気圧が充分高まったところで、蓋を一気に開けて気圧を下げることで「ポン!!」っと米が弾けとぶお菓子。急激に減圧されることで米は3倍程度にふくらむみます。この装置がないとできないので個人で作るのは難しそう。

こうやてみると、どれももともとの値段が安いものばかりです。お菓子自体もそんなにおいしいものではなくて作る行程が面白いものばかり(当然好きずきはありますが)。これらをもっと面白くできないものだろうか。

 

咳・くしゃみの速度

今年は風邪をひくことなく冬を乗り切れると思っていたのに、ここにきてこじらせてしましました。
咳やくしゃみ、喉の痛み、発熱という典型的な風邪です。とくにくしゃみと咳で首筋と腹筋が筋肉痛です。

それもそのはず、調べてみると咳やくしゃみはものすごい早さで飛び出してるらしい。
その早さは、なんとくしゃみが約時速300km、咳でも200~300kmの速度があるそうです。
300km/hとなると新幹線並みです。咳やくしゃみをするたびに新幹線を吐き出しているのか。

さらに調べるととんでもない数字が。
くしゃみの気管内での速度は秒速300mものスピードで移動している!?

音速が秒速約320mなので秒速300mはほぼマッハ1ということです。いやいや、さすがにこれはウソでしょう。
ちょっとがんばって速度を上げればソニックブームが気管内で発生するのでしょうか。そんな速度で吐き出したら体が後方に吹っ飛びそうです。ちょっと信じられないなあ。

それはともかく、1回のくしゃみで2~4カロリー、咳で約2カロリーを消費するそうです。これはすごい。筋肉痛になるわけです。
花粉症の季節なら軽いダイエットにもなりそう。

 

V字ジャンプ、偶然の発見

毎日新聞
『五輪ジャンプ アマンが2度目の2冠、“新鳥人”誕生』

バンクーバオリンピックもちょうど折り返し地点を迎えました。
21日に行われたスキージャンプでスイスのシモン・アマンが金メダルを手にし、個人戦2度目の2冠を獲得したそうです。

試技で142.5mも飛んでしましい、危険だということで本番ではスタート位置が低く設定されたほど。それでいて1回目は144mもの大ジャンプ、2回目も138mという記録をだしました。

今や両足でVの字を作って飛ぶ空中姿勢が理想とされていますが、かつては腰を曲げる、手を前方に出すなど時代によって今とは異なったスタイルで飛んでいました。

現在のスタイルを開拓したのはスウェーデンのヤン・ボークレブです。しかし、それは偶然によって編み出されました。ボークレブがジャンプしていた時代(1985年頃)、当時は姿勢はスキーの板を平行に揃えるのが主流となっていましたが、ボークレブはどうしてもV字で飛んでいました。

その理由は、、彼の脚は元々ガニ股だったためです。しかしそのおかげで飛距離を伸ばすことに成功しました。が、得点集計項目のひとつの空中での滑空時姿勢で減点されていたそうです。のちに空中姿勢と着地が安定し、飛距離を伸ばす効果があることから1991年には板を開くことによる減点が撤廃されました。

やっぱり、こういう発見は偶然が呼んでくるものなのでしょうか。おそらくボークレブもこんなことで飛距離が延びるとは思ってもいなかったでしょう。ペニシリンや電子レンジしかり、偶然や失敗が生んだ成功例のひとつです。

 

仔ドラゴン

カラパイア
『真っ赤な翼を持つ「スマトラトビトカゲ(Draco taeniopterus)」の撮影に成功(インドネシア)』

飛ぶトカゲというところからトビトカゲという名前。まんまです。
肋骨が伸びて膜ができて、その膜を広げて滑空することができるそうです。

それにしても実際に見ないで話だけ聞いたら、架空の生物だと思うことでしょう。肌の色も質も膜翼以外は木肌のようで、しかし膜翼だけは真っ赤で所々に斑点が見られます。まさに物語に出てくるドラゴンの容姿。

さすがに羽ばたくことはできないようですが、木から木へと膜翼を広げて滑空します。ムササビやヒヨケザルの膜翼は前肢と後肢を繋いでいるので手足を広げることで膜翼を広げますが、トビトカゲの膜翼は翼だけがニョキっと生えています。それらを広げるというのはどういう感覚なんだろう。肋骨を広げることから、トビヘビに近いのかもしれない。

内蔵を守っている肋骨を広げるというのもリスキーなことだと思いますが、それでも飛んだ方が生き延びることができると思ったのでしょうか。
今も進化の過程だと捉えるならば、今後、トビトカゲの中にも羽ばたこうとするやつがいるかもしれない。羽ばたくことができ、もっと生存率が高くなって大きくなれば、もうこれはドラゴンでしょう。
もちろん、そのときには人間の形も立場もまったく違ったものになっているかもしれませんが。