ふくらむロゴ

V字ジャンプ、偶然の発見

毎日新聞
『五輪ジャンプ アマンが2度目の2冠、“新鳥人”誕生』

バンクーバオリンピックもちょうど折り返し地点を迎えました。
21日に行われたスキージャンプでスイスのシモン・アマンが金メダルを手にし、個人戦2度目の2冠を獲得したそうです。

試技で142.5mも飛んでしましい、危険だということで本番ではスタート位置が低く設定されたほど。それでいて1回目は144mもの大ジャンプ、2回目も138mという記録をだしました。

今や両足でVの字を作って飛ぶ空中姿勢が理想とされていますが、かつては腰を曲げる、手を前方に出すなど時代によって今とは異なったスタイルで飛んでいました。

現在のスタイルを開拓したのはスウェーデンのヤン・ボークレブです。しかし、それは偶然によって編み出されました。ボークレブがジャンプしていた時代(1985年頃)、当時は姿勢はスキーの板を平行に揃えるのが主流となっていましたが、ボークレブはどうしてもV字で飛んでいました。

その理由は、、彼の脚は元々ガニ股だったためです。しかしそのおかげで飛距離を伸ばすことに成功しました。が、得点集計項目のひとつの空中での滑空時姿勢で減点されていたそうです。のちに空中姿勢と着地が安定し、飛距離を伸ばす効果があることから1991年には板を開くことによる減点が撤廃されました。

やっぱり、こういう発見は偶然が呼んでくるものなのでしょうか。おそらくボークレブもこんなことで飛距離が延びるとは思ってもいなかったでしょう。ペニシリンや電子レンジしかり、偶然や失敗が生んだ成功例のひとつです。

 

コメント

コメントフォーム