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仔ドラゴン

カラパイア
『真っ赤な翼を持つ「スマトラトビトカゲ(Draco taeniopterus)」の撮影に成功(インドネシア)』

飛ぶトカゲというところからトビトカゲという名前。まんまです。
肋骨が伸びて膜ができて、その膜を広げて滑空することができるそうです。

それにしても実際に見ないで話だけ聞いたら、架空の生物だと思うことでしょう。肌の色も質も膜翼以外は木肌のようで、しかし膜翼だけは真っ赤で所々に斑点が見られます。まさに物語に出てくるドラゴンの容姿。

さすがに羽ばたくことはできないようですが、木から木へと膜翼を広げて滑空します。ムササビやヒヨケザルの膜翼は前肢と後肢を繋いでいるので手足を広げることで膜翼を広げますが、トビトカゲの膜翼は翼だけがニョキっと生えています。それらを広げるというのはどういう感覚なんだろう。肋骨を広げることから、トビヘビに近いのかもしれない。

内蔵を守っている肋骨を広げるというのもリスキーなことだと思いますが、それでも飛んだ方が生き延びることができると思ったのでしょうか。
今も進化の過程だと捉えるならば、今後、トビトカゲの中にも羽ばたこうとするやつがいるかもしれない。羽ばたくことができ、もっと生存率が高くなって大きくなれば、もうこれはドラゴンでしょう。
もちろん、そのときには人間の形も立場もまったく違ったものになっているかもしれませんが。

 

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