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中指完治!

今月1日にスライサーで切ったの中指ですが、20日間でようやく完治しました。「こんな面積が無くなってしまって戻るのか?」と、切ったときには思っていましたが見事に再生です。

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これと似たような話を漫画家の岩明均が『寄生獣』のあとがきで語っています。

『寄生獣』を描き終え岩明均が友達と飲んでいたところ、ナイフで遊んでいたら指を切り落としたという。ペーパータオルで指を押さえ救急車で病院に。切り落とした指の欠片はレモンの種ほどで、本人曰く、指がもとに戻らないのを覚悟したそうです。レモンの種というと4.5mmでしょうか。しかし、時間が経つと肉がモリモリ再生してきて、指紋まで復活したそうです。

身をもって生命の力を感じた岩明均は、「まさに生かされ、生きている」と言っています。

戻れ戻れと意識的に命令をしていないのに、勝手に戻っていくのも不思議だけど、膨らみすぎずにちょうどいいところで再生を止めてくれるというのも、改めて考えると驚異です。

砂漠を走る鳥

モンゴルのゴビ砂漠の白亜紀後期の地層から発見された化石が、現在の鳥類の先祖となる新属新種であることが分かったそうです。

読売新聞
恐竜の大地駆けた鳥、ゴビ砂漠で新種の化石

ホランダ・ルセリアと命名されたこの鳥は、飛ぶことができたが地面を走り回っていたそうです。陸上の鳥の発見は6種目で、空を飛んで陸上でも生活していた種の発見は初めてだそうです。

以前、恐竜絶滅で飛ぶのをやめたダチョウの記事を書きましたが、このホランダ・ルセリアが発見された地増は7500万年から7000万年前だそうです。つまり恐竜が絶滅する前に生存していた鳥です。もしかしたら、飛ぶのをやめる直前のダチョウってことはないでしょうか。

ダイソンの扇風機を見る

以前、ダイソンの羽の無い扇風機の話を書きましたが、今日仕事ついでに行った新宿パークタワーで偶然、実物に遭遇しました。



発売されてから日数が経っているので今更感があるかと思いますが、いざ目の前にするとやはり扇風機とは思えない新鮮なデザインでした。

ダイソンの掃除機から想像して音の大きさがどのくらいなのか気になっていましたが、風速を最大にしても通常の扇風機と同じほどで気になりません。

羽がある扇風機だと切断された風が来て、ダイソンの扇風機は途切れない滑らかな風が送られてくることをアピールしていますが、言われなければ気にならないほどで実感はできませんでした。

吸い込んだ15倍の風量を送るとありますが、それも通常の扇風機ほどの風量に感じました。おそらく技術的には優れているのだと思いますが、扇風機の用途としては従来のものと大きな差は無いように思います。

ただし、用途云々というよりインテリアとしての存在感があり、確かに1台欲しくなってしまいました。筒状という今までにない形態とシンプルなデザインが魅力的です。構造が分かっていても不思議に見えて、いつまででも遊んでられそう。技術面でも扇風機というだけでなく、今後何かに役立てられそうな気がします。

ポン菓子機

2009年から今も尚上映されている映画「マイマイ新子と千年の魔法」というアニメでポン菓子が登場するシーンがあるそうです。

ギガジン
映画「マイマイ新子と千年の魔法」と同じように、周防国衙跡でポン菓子を作ってもらって食べてみた



ポン菓子と聞いて分からない人も少なくないと思います。子どもが集まって見守る中、おじさんがハンマーで叩くと、ポンっという音と子どもの驚きの声とが混ざりながらお菓子が弾けて出てきた、という話を5.60代ほどの世代の方からは聞くのですが、最近ではそれほど目にすることはありません。以前道の駅のイベントで行われていましたが、そのときも若い人より、年配の人たちが懐かしむように見ていました。

ふくらむでのこのポン菓子を作るにはどうしたらいいのか考えたことがあります。お米そのものに10気圧もの圧力をかけ、一気に圧力を抜くことでお米が膨らみます。最大の課題は10気圧をいかにかけるかというところ。下手をすると爆発事故にもなりかねないので断念しています。

中古のポン菓子機を調べてみるとおよそ10万円。うーん、なんとか自作できないものだろうか。

クダクラゲの動画

カラバイア
【動画】 まるで海のミルキーウェイ、世界最大級の深海生物「クダクラゲ」の鮮明映像

ふくらむブログでも今まで2度、名前が挙がっているクダクラゲの一種のマヨイアイオイクラゲですが、その映像があったので紹介します。

CreatureCast - Footage From The Deep from Casey Dunn on Vimeo.


長い一匹に見えますが、実は別々の個体がつながってひとつの生物になってます。それぞれ泳ぐ役割や餌を取る役割、捕ったものを消化する役割、生殖する役割など別々の役を持ちながらひとつの生物として活動しているという非常に面白い生物。どんどんつながっていけば長くなるので世界最長の動物と言われています。

発表会

昨年行った「記憶の種」の発表を土曜講座発表会の中で行います。
興味のある方はどうぞお越し下さい。
ふくらむの発表以外にもいくつかの講座の発表などが予定されています。

東村山第一中学校土曜講座「サタデークラスby Tochu」
第7回総合発表会
場所:富士見文化センター ホール
日時:2010年3月28日13:00会場 13:30開演
※入場無料※

太陽がないなら飛ばしてしまえ

カラバイア
【動画】 冬の間太陽が昇らない北極圏の町、イヌヴィックの人々に初めての太陽を届けてあげた 


地球の自転軸は23.4度傾いているため、日中でも太陽が昇らない現象 ---- 極夜になってしまうところがありあます。緯度66.6度を超える南極圏や北極圏でこの現象が起こるそうです。

この映像の舞台も極夜が起こるカナダのイヌヴィック。冬季では30日間も太陽を拝むことができないらしい。気温も低く摂氏-56.7度の記録があるほど寒い。

オレンジジュースメーカー、トロピカーナのチームが、そこに住む人々に初日を見せるというCMです。



チューブで気体を入れて膨らましていることからおそらくヘリウムを浮力にして飛んでいます。飛んでいるときも完全に球体になっているのもこのそのせいでしょう。何本ものロープで地上とつないでいることから、やはり球体を保つ心遣いが見て取れます。

それにしても相当明るく周囲を照らしています。一瞬電球が映っているシーンがありますが、非常に大きなハロゲンライトでしょうか。水銀灯のような形をしてるけど、すぐに点灯したことと色が黄色っぽいので違うと思います。少なくても8個のライトがあり、仮にひとつが1000ワットだとすると、8000ワットになります。家庭用の100ワット電球80個分です。明るさが想像できません。

そして気になるのは気球の皮膜の素材。極寒の地ということで間違いなく零下以下になっていると思うのですが、見た目だと皮膜がそんなに固くなっていないように見えます。例えば塩ビの場合、零下になるとバリバリと亀裂が入ってしまいます。薄くて軽い素材なビニールのような素材。うーん、なんだろう。

それにしてもなんとも素敵な企画です。こういうことやってみたいな。

重力で転がる

ギズモード・ジャパン
重力ってすごいよ! からくり大サービス!(動画)



一昨日、重力についての話を書きましたが、こちらの動画は木製のからくりの台上を金属の球体がひたすら転がっていく映像です。総距離およそ19キロメートル!様々なしかけのネタがありますが、よくもここまでアイディアが出てきたと関心を超えて感動すら覚えます。

小さなことでもやり通すとスゴいことになってしまうのだな。それにしても何人でどれくらいの期間で作ったのか気になります。

また、元祖という訳ではないと思いますが、昔のホンダのCMにも似たような動画があります。



車のパーツがそれぞれ独特な動きをしながら運動を繋げていきます。何度失敗したことでしょう。そしてカメラマンはそうとう緊張したことでしょう。
成功したときにはみんな声を殺してガッツポーズをしたに違いない。

空の刑務所

「空を制するものは世界を制する」という言葉があるように、戦争で使用される飛行機や、宇宙から地上を監視する衛星、そして囚人を見張る高台など常に上から下を見ることで監視しています。

が、全く逆の発想の刑務所アイディアがあるそうです。

ギズモードジャパン
孤島がダメなら、今度は空に囚人を閉じ込めちゃう!?

空中に巨大なコロニーを建設して囚人が脱獄できないようにするといったもの。たしかに、柱やエレベータ、階段以外は刑務所と地上とを繋いでいるものがないので脱獄はしにくいのだと思いますが、実際に作るなら構造上の問題がありそう。

ギリシャ神話に登場するイカロスのように、自由を得る隠喩として空に昇る表現を見ることが多々あったり、「鳥のように自由に」という言葉を耳にすることも珍しくありませんが、この刑務所は逆に空を孤立された場として捉えています。この考えは今までなかったかもしれません。

重力の反転

以前、電車のすべての吊り広告がGAPの広告で驚いたことがありましたが、そのGAPが珍しいキャンペーンを行ったそうです。

ギガジン
プロモーションのために一晩で店を逆さまにしたGAP店舗



すべてのものを逆さまにするというシンプルなアイディア。ですが、実際にそれをやるとなるとなかなか大変そうです。紐・糸類などはどう固定したのでしょう。写真で見てもこれだけ奇妙なので、店内の空間に身を置いたらよりいっそう変な気分がするのでしょう。

こいう空間を見ると岐阜県にある養老天命反転地を思い出します。荒川修作とマン・ギンスのプロジェクトを実現させたテーマパークです。名前の通り、地面と天井が同様に扱われていて、上を見ると便器があったり、地面が通常ではない起伏になっていたりする非常に面白いところです。転ぶ人が続出したという逸話もあります。

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ギブソンとウォークによって、ハイハイができる赤ちゃんを被験者に行われた視覚的断崖実験 ----- 床があると赤ちゃんはハイハイで前に進むが、床が無くなっているとそれを認知し、落ちないように歩みを止める ----- ということから分かるように、人間は乳児から奥行きや高さを知覚して「ここから先は落ちるので危ない」ということを先天的に知っている。生物が発生してからずーっと重力という力に影響を受け続けてきたのだから、それは当然のことだろう。

逆さまであるものに対して興味を持つのは、生物としてすり込められてきた力に反発しているから不思議に思ってしまうのでしょう。養老天命反転地では確かによろめく感覚がありました。もしかしたらこのGAPの店内もそのような感覚があるかもしれません。