ふくらむロゴ

完全に完成!

2010_4_27_01.jpg
昨日の最後に取り付けたリング部分です。一晩経って接着剤も完全に乾いていました。フライト時には、このリングから送風しバーナーを入れます。

通常の気球は、リングが底部となるため塞ぐことはしませんが、今回の企画ではリングが側面になるのでフタをします。

フタ部分
2008年に飛ばした『仔鯨』と同じような作りでフタを作りました。
構造は簡単。離陸直前にフタとリングを8カ所で固定するだけです。実際に『仔鯨』のときには小学生数人が10秒もかからず付けることができました。

そして最後にロープを接続するためのジョイントとなるロープを付けます。
上空と地上をつなぐロープは束ねてもそれなりの大きさになり、運搬のときに邪魔なので、フライト準備の時に気球にロープを付けています。なるべく簡単に付けられるように、ジョイントロープを貼り付けて、それにロープを結びます。

ジョイントロープ
ジョイントロープはロープが付けられるほどの小さな輪から1mほどのロープが四つ又になっていて、それらを気球につけます。十字に貼ることで力を分散でき、ロープを引っ張ったときにも紙が破けないようにしています。

これで気球が完成しました!ロープを付ければ飛ばせる状態です。
明日テスト飛行をする予定ですが、天気を見ると夕方まで雨の予報。しかも風が強そう。
う~ん、ついていない。

とりあえず完成

制作34日目です。

円柱形の円の部分に補強テープをいれ、その円と長方形を貼り合わせていきます。

今までになく部屋がグラシン紙でいっぱい。
辺り一面、半透明で淡く光を反射するグラシン紙の山脈です。

その山に埋まりながらの作業。貼っては紙を寄せる繰り返しです。
グラシン紙とは長い付き合いですが、この小さなスペースで紙を動かすとバリバリともの凄い音が耐えることなく響きます。いままであまり意識したことがなかったのですが、会話ができないほどの音を発します。

紙に包まれて制作
夕方まで制作をしてついに袋状になりました。
内側から貼っているので袋状にすると自らを閉じ込めてしまいます。
バーナーを入れるリングが付くところに、体がやっと抜けられるほどの穴を開け脱出。
音と暑さに開放されます。

その後リングも付け終わり、残すはロープを付けるのみとなりました。
28日のテスト飛行には間に合いそうです。

気球の浮力は?

今回の気球の体積を計算してみます。

円柱形の円の半径が2264mmで高さが7620mm。
円柱形の体積はπr二乗なので約16平方メートル

それに高さをかけて体積を出すと122立方メートルです。
およそ一辺5メートルの立方体くらい。

ちなみに表面積はちょうど30平方メートルほどです。

ついでに浮力も出してみます。
去年の天気がとてつもない晴れで24度でした。
気球内の温度を45度だとして外気温24度で計算してみると。。

約9キログラムの浮力がつくみたいです。

でもこれは紙の重さなどを考慮しない数値。


気球本体にかかる重さを考えてみます。
グラシンの重さは1平方メートルで30gほど。これにさっきの表面積、30平方メートルをかけてみると。

0.7キログラム。

テープ類やロープの重さを加えても1~2キロでしょうか。
そうすると浮力は、少なく見積もっても5キロくらいの重さで上に向かっていきます。

5キログラムというと水のペットボトル2本とちょっとです。これは重そう。
しかも上にかかる力だとより重く(軽く?)感じます。

風やロープの本数によるので目安ですが、こうやってだんだん近づいていきます。

大きい

制作も3日目。

紙を貼り合わせてどんどん大きくなってきました。
部屋がみるみる狭くなっていくように感じます。

紙が大きくなるにつれてペースも遅くなっていきます。
今日完成させてテスト飛行をするつもりでしたが、夕方あたりでその予定の雲行きが怪しくなり、日が沈むころには「今日中には無理だろう」という雰囲気が。

2010_4_24.jpg
結局、円柱形を展開した長方形と円形ふたつの3パーツができたところで制作終了。テスト飛行は28日に行うことになり、それまでになんとか仕上げます。

もっとスペースを

制作2日目です。新聞紙ほどの大きさの紙を縦に14枚つなげていく作業が続きます。

紙貼り
5畳ほどのスペースで作っているので折り畳んでは貼り、貼っては折り畳むことの繰り返し。
こうやって作業していると毎回のように、大きなスペースを借りるか、買うことはできないかという話が挙がります。

大きなスペースがあれば今回ほどの気球だと1日もあれば出来ると思うのですが。仮にその夢が実現したとしても、もっと大きいスペースを、、と欲もふくらんでくるんだろうなと思います。

そう考えると、今こうして折り畳みながらの制作も悪くないかと、ポジティブに思えるのかな。

制作開始

今日から5月に行う企画の制作を始めました。

紙を貼り合わせて円柱形を作るのですが、最終的にどれくらいの比率の円柱形にするか、簡単な模型を作ってみました。

2010_4_22.jpg
ほとんど変わらないのですが、微妙に右側の方がスマート。
ということで右側の比率に決めました。
グラシン紙を縦に14枚貼り合わせていきます。全長約14メートル。
とにかく長いので折り畳みながら貼ります。

この紙貼りという作業は昔からやっていますが、年々、腰に来る負担が増しているように感じます。
これからずっとやっていくことを考えると腰に優しい貼り方を考えたほうがいいのかもしれません。

350キロを飛ぶ風船


奈良~八王子 「祝そつえん」思い乗せ 風船ふわり350キロ

奈良県の幼稚園で放った風船が東京の八王子で拾われたそうでうす。その距離なんと約350キロ。八王子の他、東京の板橋区、北区、埼玉県、鳩ヶ谷市、茨城県つくば市で拾われたそうです。

以前、放った風船がどれほどの率で拾われるのかを調べたときには3~5%ほどでした。今回の記事によると、奈良から50個の風船を放ったそうなので、相当高い率で拾われています。

また、飛距離も奈良からつくば市まで直線で400キロほど。こでは今まで調べた記録の中でも最大級です。

なんでそれだけ多くの風船が遠くまで飛んだのか。
風船飛ばしの多くがゴム風船で行われていますが、今回の風船は紙製だそうです。ゴム風船は上空で膨張し限界を超えると破裂してしまいます。紙製がどうなるかわかりませんが、ほどよくヘリウムが抜けて破裂を免れそうな気もします。

巨大なバルーンアートの白鳥

昨日、放映された『鉄腕ダッシュ』で面白い企画をやっていました。

鉄腕ダッシュ
バルーンアートの白鳥で湖を渡れるのか?

題された通り、巨大なバルーンアートの白鳥を作って人が乗って湖を渡るというもの。

制作は巨大な風船作りからはじまります。直径15センチ、長さ4メートルの風船をふくらますだけで楽しそう。これだけ大きな風船だと、通常は繊維が入ったビニール素材を使いますが、ゴム風船と同じ素材でできているので、割れると小さな風船と同じように音を立ててちりじりになってしまいます。が、音が並大抵ではありません。「パん!」という乾いた音でなく轟音です。

何度か失敗ののち、長さ14mにふくらんだ風船を、折ってひねって繋げて白鳥を作っていきます。そうしてできたのは全長14メートルの巨大な白鳥(なぜ白鳥なのに赤なんだ?)。

どうやって運んだのか気になるところですが、巨大白鳥を猪苗代湖に浮かべます。TOKIOの二人が白鳥に乗り込みますが、風も強くかなり苦戦。岸を離れようとしても押し戻されてしまいます。結局割れてしまい、浮かぶことはできましたが、渡ることはできなかったようです。

風が少なければ充分行けることができたでしょう。クラのようなものをつければ乗るところも安定すると思います。これは是非もういちどやってもらいたい企画です。