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沖縄にいく4 - 斎場御嶽 -

引き続き沖縄の話です。

斎場御嶽(せーふぁうたき)という聖地に行ってきました。
沖縄南部の東の海岸近くに位置する場所で、15.6世紀の琉球王国時代の史跡。

歩いていくといくつかの儀式をるための場があり石段が作られていますが、一番奥にあるのが三庫理(さんぐーい)と呼ばれる聖地です。

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森を抜けると視界を覆うほどの巨大な岩が現れます。その岩にはつららのような突起があり、水が時を数えるように一滴一滴と落ちています。

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その下には、水滴を受け止めるためにつくられた器があり、蓄積された水が溜まっていました。この水は神の水として崇められていたそうです。

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それたの巨岩が寄り添うようにもたれ掛かっていて、その間にできた3角形の隙間をくぐり抜けると日差しを浴びる空間へとつながっています。そしてそこからは海を一望することができます。薄暗さの中に、突如差し込む光の世界です。

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大きな岩とそれでできる闇、そこに光る眩しい光。
昔の人々が神を想像してしまうのも頷いてしまう風景です。

沖縄にいく5 - アブチラガマ -

またまた沖縄の話です。

チビチリガマとシムクガマの2カ所のガマを見ましたが、中に入ることができるアブチラガマというガマに行きました。

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他のガマと同様、日本軍や住民が非難していたガマのひとつで、全長270メートルの自然洞窟です。1945年3月24日から住民約200人が身を潜めていたそうです。4月の下旬には、南風原陸軍病院の分室として設定され、5月1日からはおよそ600人の患者を収容していました。ひめゆり学生隊も16人が入り、傷病兵の治療や看護をしたそうです。

チビチリガマとシムクガマは那覇より北部の読谷村にありましたが、このアブチラガマは那覇の南東、南城市にあり、南部総合案内センターが管理しています。入場料は200円+懐中電灯レンタル代100円です。入場するにあたり予約が必要だったそうですが、案内センターに行った時間にちょうどキャンセル団体がいたことで、飛び込みで入ることができました。

中は撮影禁止なのでカメラを置いて、頭にはヘルメット、手には懐中電灯を持って入ります。
中に入ると、完全な闇です。非常灯くらいはあるかと思っていましたが、そのような光を発する設備は無く、視覚のすべてが自分が手にした懐中電灯の豆電球が放つ光のみ。

だいぶ下っていき、湿度は上がりますが気温はほとんど下がりません。今までに入ったことのある洞窟のほとんどが肌寒いほどの気温でしたが、ここはちょうど良い気温です。ガマの中には川が流れ、当時の避難者たちも飲料水や治療などに、その水を使っていたことが伺われます。他の見学者がいなかったため、聞こえる音は川が静かに流れる音だけです。自分の足音も闇が吸収するように感じられました。

ガマ内には順路の他に『ベッド』『病棟』『軍医室』『治療室』『便所』などの看板が見学用に設けられています。『治療室』といっても岩のくぼみがあり、地面が他とは比べて少し平らな程度。ここでどんな「治療」が行うことができたのだろう。炎が照らすかすかな光の中で、どのように避難者は耐えていたのだろう。

闇を進んでいくと階段があり、外の光が見えてきました。出入り口付近にあった表示は『住民避難場所』と『監視質』でした。今はつくられた階段を昇り、長く感じた270メートルの洞窟から外へと出ます。眩しすぎる太陽光でした。

沖縄にいく6 - 玉泉洞 -

一項目ずつ書いていたので早くも沖縄6です。

沖縄に来て戦時中に避難場所だったガマを巡ってきましたが、ガイドブックに載っている玉泉洞という鍾乳洞に行ってみることに。おきなわワールドという観光地の一施設となっています。観光客が歩ける部分も約900メートルという巨大な鍾乳洞ですが、洞窟全体では5キロメートルにもなるそうです。

スタッフにチケットをわたすと、いきなり記念写真を撮られます。そして階段を下っていくと洞窟の中へ。するとすぐに大きな空間に包まれます。

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見渡す限り鍾乳石独特の突起が上下ともに無数に伸びています。洞内の鍾乳石の数は100万本以上だそうです。通路は金属で作られた渡り廊下。洞窟内は年間通して20度に保たれ、夏は涼しく冬は暖かい気温。

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その気温のせいもあってか、ウナギ、魚、コウモリ、昆虫、エビなどの生物も生息しているそうです。ウナギはともかく、魚、コウモリ、ゴキブリは見ることができました。

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とにかく非常に長い距離のため、ところどころに東屋のような休憩所が設けられていました。残念だったのが人が通るために通路上の鍾乳石がバッサリと切られていたこと。1センチ伸びるのに30年かかるそうです。3センチで約100年。なんともったいないと思ってしまうのですが、鍾乳石から言わせれば、勝手に伸びたものなので「もったいない」と思うのは、切断することと同様に、それもまた人間のエゴなのかもしれませんが。

沖縄にいく7 - ひめゆりの塔 -

沖縄に来てガマをめぐってきましたが、最後のガマです。

ひめゆりの塔へ向かいます。付近までさしかかり、見落とさないように進んでいくと、食事所やお土産屋がににぎわってきて、そこに『ひめゆりの塔専用駐車場』といういくつかの大きな看板が。車から降り、ひめゆりの塔へ足を運びます。

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修学旅行生や観光客とともに門を入り、石畳の道をいくと写真で見たことのある慰霊碑がありました。
ひめゆりの塔です。その前には第三外科壕の入り口がありました。

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女学校の生徒、教師が沖縄陸軍病院に看護要員として従軍していましたが、戦局が絶望的になり解散。その後、ひめゆり学徒隊は第三外科壕に身を隠しましたが、生徒、教師を合わせた96人中、最後まで生き残ったのは生徒5人だけだそうです。

花を手向ける人、慰霊碑を背景に写真を撮る人、手を合わす人。当時とは違った形の地面に、様々なひとが様々な想いで来ているのだと思うし、僕もそのひとりです。場が戦場だった場所が観光地にもなっていて、それだからこそ、そこで起きた残酷な出来事がより多くの人に伝わっていく。

最後に見たガマに複雑なおもいを与えられました。

沖縄にいく8 - その他行ったところ -

これまで沖縄南部にある洞窟について書いてきましたが、洞窟の他に観光地へも行ってきました。

■アメリカンビレッジ
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北谷町美浜にあり那覇から車で30分ほど。観覧車があるのですぐに分かります。米軍のハンビー飛行場が返還され、埋め立て、再開発をしてリゾート地になったそうです。カフェ、衣類や雑貨店、レストランなどが充実。観覧車が500円だったので乗ってみました。

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横に流れている川に、何やらクレーターのようなくぼみがたくさんあります。よく見るとひとつの穴に一匹の魚が。巣のようです。


■座喜味城跡
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中頭郡読谷村にある15世紀初頭に護佐丸によって築かれた城の跡地です。世界文化遺産にも登録されている場所。沖縄戦前には日本軍の砲台が置かれ、戦後には米軍のレーダー基地が設置されたそうです。2重の城壁を進むと建物があった跡地があります。また、城壁の上からは海や町並みが一望できます。


■ 普天満宮洞穴
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宜野湾市普天間にある普天満宮。この神社の裏に洞穴があります。神社創建は、その洞窟に琉球古神道をまつったことがはじまりだそうです。拝観時間は10時から17時なのですが、到着したのが17時をわずかに回っていて入ることができませんでした。


■知念城跡
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島尻群知念村にある知念城跡。座喜味城のように城壁が覆っています。中に入ると、すぐに工事中という看板が。なのでほとんど見られませんでした。


■おきなわワールド ハブ博物公園
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南城市のおきなわワールドの中にあるハブ園です。資料や標本の展示、そして何種類ものハブが見られます。ヘビの他にもマングース、ゾウガメ、コウモリなども。
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アルダブラゾウガメです。大きくて大人しく、人生の先輩というかんろくです。ちなみに名前は「ティーダ」(太陽という意)だそうです。


■沖縄戦跡国定公園
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おきなわワールドを南西に進んだところに平和祈念公園があります。平和祈念資料館では沖縄戦の過程や、当時の衣類や日常品も展示され、ガマの中で避難者がどのような生活を送っていたのかが再現されています。


■琉球ガラス村
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沖縄県の最南近くに位置する、琉球ガラスの製作、販売、展示を行っていることろ。ガラス作り体験もできます。驚くのは建物の表面全部にガラスがタイル状に貼り巡らされていること。ほぼ全面、これはすごい。


こうして振り返ると首里城や美ら海水族館に行ってない、というか海に行ってません。遠くから眺めただけ。これはもう一度、あと何度か行かないといけないな。

沖縄に行く9 - いろいろなガジュマル -

沖縄に行って気になった植物が、なんといってもガジュマルの木。どこに行っても見ることができました。枝なのか幹なのか根なのか区別できないほど絡み合っているのが面白い。何度見ても飽きずに写真を撮ってしまいました。


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チビチリガマのガジュマル。千羽鶴がかけられていました。


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シムクガマ近くの公園にあったガジュマル。ブランコやシーソーに日陰をつくってくれていました。


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上とは別の公園に生えていたガジュマル。3本の幹から伸びる枝葉でドームのようになっています。


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道を走っていたら突如現れた巨大なガジュマル。ガウディーのサクラダファミリアを思い出しました。

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斎場御嶽にあった岩に張り付いたガジュマルの根。土ではなく岩から樹が育っています。


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おきなわワールドの巨大なガジュマル。


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ひめゆりの塔にあったガマへと根を下ろすガジュマル。


ガジュマルの苗が売っていて買おうかとも思ったのですが、店の人に尋ねてみると「根がとてつもなく成長し地面が浮いてくる」「霜には弱く日光が強くないとダメ」ということで断念しました。このような樹にツリーハウスが作れたらと思うのですが。

余談ですが、ガジュマルには樹の精、キジムナーが宿ると言われているそうです。子どものような姿をしていて体中真っ赤らしい。魚好きな河童のような妖怪。子どもにしか見えないと言われていることから座敷童にも似てます。残念ながら出会うことはありませんでした。

沖縄に行く10 - 沖縄の食 -

沖縄シリーズもとうとう10回目。これでおわりです。
ラストは沖縄で食べたおいしい料理。


■ゴーヤチャンプル
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初日に行った居酒屋『小桜』でいただきました。他にも「ソーメンチャンプル」も絶品でした。


■もずく
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驚くほど太く、ぷりっとした食感と歯ごたえがあります。おいしくておみやげにも買ってしまった。


■海ぶどう

プリプリと弾ける食感があります。海ぶどうが「海の宝石」と呼ばれている所以が頷けるほどのツヤとハリ。


■沖縄そば
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ダシがきいていて非常にサッパリしています。スープまで完食してしまうおいしさ。
麺は乾麺と生麺があり、これがスープの味も変えてしまいます。


■ソーキそば
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ソーキとは豚のあばら肉のこと。この肉をほぐしながら食べると肉汁がスープに溶け込み、スープにコクが増してきます。


■沖縄そば(つけ麺)
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沖縄そばのつけ麺盤です。冷たい味噌味のスープにつけていただきます。


■海鮮丼
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新鮮な魚と海ぶどうがふんだんに入った丼。


■イラブチャーの刺身
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イラブチャーとはブダイだそうです。他にも青や黒などの色があるらしい。ぷりっとしています。


■魚を挙げた料理
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名前を忘れてしまいました。表面はカリッとしていて中はふっくらです。


■もずくのてんぷらと島らっきょう
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もずくの天ぷら(右手前)はその名の通り、もずくをてんぷらにしたもの。
島らっきょう(左)は生とてんぷらの2種類。この島らっきょうでビールや泡盛がすすんでしまう。


何を食べてもおいしい!
写真を見ていて、また食べたくなってしまいました。

カゴの中の鳥と人

突然、多摩動物園に行くことになった。

多摩動物園は近年、仕事の関係もあって毎年1回は必ず足を運ぶ動物園。
閉館の2時間ほど前に着いて足早に動物を見て回る。

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ここでどうしても行ってしまうのが鳥のドームに入ることができる『ウォークイン・バードケージ』というところ。主にタンチョウとサギの種類がいる。

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名前はわからないが、たくさんの鳥と同じ空間にいることが妙な感覚で面白い。
鳥たちも人には慣れているので近寄ってみても逃げようとする仕草は見受けられない。餌の小魚をついばむ鳥や草をつつきながらこっちを見つめる鳥、ひなたぼっこをしているのか、まったく動かずに直立に立っている鳥などさまざま。
やはりドームが狭いせいか飛ぶと鳥は少ない。大きな鳥だと立った視点が150センチ近くある鳥もいるのでそれなりの緊張感もある。

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人間の作った「カゴ」の中に鳥が入れられ、そこに人が自ら入っていく。
ここは鳥の居場所なのか鳥の居場所なのか。ドームを囲むフェンスの小さな隙間から出入りするスズメが一番優雅に過ごしているようにも感じる。

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場所は変わって、フラミンゴのドーム。フラミンゴは内側の羽根が鮮やかなピンク色をしていて、飛び立つ瞬間が最も美しいらしい。が、ここのプラミンゴが飛ぶ姿は見られなかった。翼を広げたときに見えるピンク色の羽根を見て、その風景を想像する。
巣のようなものがあり、そこにはまだ染められていない産毛のままのヒナがいた。彼(もしくは彼女)はこれから飛ぶということを知るのだろうか。

ホタル

ホタルを見る。

水田の上を数匹が火の粉のように残像を残しながら飛んでいた。見たのは数匹だけだけど水面に反射するのでたくさんいるように見える。それぞれ好き勝手に光っているように見えるけど、2匹のホタルが近づくと瞬きがシンクロする。
他のホタルの光は認識していると思うけど、自らの光は見えているのだろうか。