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カナダ学生、羽ばたき飛行に成功

らばQ
人力で鳥のように羽ばたく航空機、初の持続飛行にカナダの学生が成功

今月24日に『鳥人間コンテストの放映』があり、チームハマハマが羽ばたき機で滑空していたが、トロント大学で航空宇宙科学を研究する学生も、翼を人力で動かして飛ぶ航空機を作ったらしい。

翼長32メートルで重量42キログラム。カーボンとバルサが材料というから鳥コンで飛んでいる機体と同じようなもの。驚くのは制作費用で約1700万円をかけたそうだ。発表によると145メートルを19.3秒飛んだという。

映像を見ると車で飛行機を引っぱり、高度が数メートルになったところで切り離している。その後、人力で翼端をパタパタするのだけど、羽ばたくことでより長い距離を飛べるようになっているのかは、滑空時との比較がないため分からない。

でも、翼を動かして飛んでいるとやはり生き物っぽさを感じさせてくれる。

世界新に挑戦中のエアロセプシー

今年33回目となる鳥人間コンテストはいい気象状況であったものの、大会記録の塗り替えはなかったようです。現在、プロペラ機の距離を競う部門の大会記録は2008年の東北大学が出した36000メートル。これは大会初の折り返しに成功した記録です。

その10年前の1998年には、チームエアロセプシーが23688メートルを達成し、初めて琵琶湖を横断しました。その後、エアロセプシーはディスタンス部門には出場しなくなり、2006年のタイムトライアル部門で優勝したことを機に、大会には出場しなくなってしまいました。

しかし、飛行機を作らなくなったのではなく、さらなる挑戦に挑もうとしたようでうす。それは115キロメートル以上人力飛行機で飛ぶというものです。現在の人力飛行機による公式の世界記録は1988年4月23日にギリシャで記録された115.11キロメートルを3時間54分59秒で飛んだという記録です。マサーチュセッツ工科大学のダイダロスという機体でした。

新記録達成に向けて、今年5月に飛行が予定されていたのですが、悪天候のため中止、延長になったそうです。次の予定は来年の春だそうでうす。


スカイランタンプロジェクト

「ふくらむ」の他に紙気球を作って飛ばしている人たちがいないかと検索していると、「MOKUNI」というホームページを見つけました。「日本でスカイランランをつないで夜空にあげよう」というプロジェクトを企画しているグループです。

タイや秋田で行われているような開口部に火を灯した紙風船上げを実験していて、ドローイングによると、最終的にはいくつのも気球を連結させて飛ばすことを予定しているようです。
これは是非とも見てみたい!

プロフィールを見させてもらうと、以前ふくらむに連絡を頂いた方が行っていました。プロジェクトが成功することを祈ってます。

ソーラー航空機

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DARPA、米ボーイングと5年間飛び続ける無人航空機の開発プログラムを最終化


米国防総省の国防高等研究計画局が太陽エネルギーで飛行する無人航空機の開発プログラムをまとめたことをあきらかにしたそうです。4年後にデモフライトの予定。全長約122メートルで全面にソーラーパネルを使用。最終的には5年間無着陸で飛行できるようになるようです。

画像を見ると、パイプしかありません。どうやって揚力を得られるんだろう。そしてプロペラっぽいものが4つ。ソーラーパネルを積むならなおさら翼面積が必要だと思うのですが。

防総省となると当然飛ばすだけでなく、それなりの目的があるのでしょう。『天空の城ラピュタ』のように、夢であったものが、地上を支配する天空からの目になるのでしょうか。気象衛星「ひまわり」の設計寿命は5年だそうです。打ち上げコストなどを考えるとこちらの方が低く見積もられるのかもしれません。

空に浮く文字

IDEA*IDEA
好きな文字を泡にして空に飛ばすことができる『Foam Printer』



かつては家で活字が印刷できるプリンターも珍しいほどでしたが、最近では1万円ほどのプリンターも出ています。また、文字や文章だけでなく、立体物を作るプリンターや、最新のものになると人工血管や臓器までもプリンターで作ることができるそうです。

そして今回のは泡で文字をつくり、それが雲のように空に飛んでいくというプリンター。映像を見る限りではあらかじめスチレンボードのようなものをカットしておくと、泡がカットされた形になるように見えます。もう少し大きいものになれば、1フレーズ書けそう。

言葉が泡になって空に浮かぶというのは幻想的でもあり、なんだか切なくも感じられます。

巨大ペンギン

REUTERS
ペルーで巨大ペンギンの化石発見、体長は1.5メートル

ペルーで巨大ペンギンの化石が見つかったそうです。状態がよく、ペンギンの進化の過程を知る重量資料になるそうです。巨大ペンギンは体長約1.5メートル、体重約60キロ。約3600万年前に生息していたようです。

ペンギンというと小さくヨチヨチと歩いて、海中では水を切るように泳ぐことができ、ロケットのように氷上へ飛び上がってくるというイメージがりますが、1.5メートルのペンギンが同じ動きをしていることを想像すると、なんだかダイナミックすぎてカワイイという印象は無くなりそうです。

8000キロ以上飛んだハト

らばQ
イギリスで行方不明になったレース鳩、はるか大西洋を越えた中米パナマで見つかる

イギリスの鳩レースで10ヶ月前に立った鳩が、大西洋を越えて5200マイル(約8320km)彼方のパナマから見つかったらしい。

成田空港からアメリカのロサンゼルスまでが約8800キロメートルなので、8320キロメートルというとほぼ同じ距離を飛行したことになる。伝書鳩は1000キロメートル以上離れても戻ることができるほど地理を把握する能力が優れていて、最高時速149キロメートルの記録もあるというが、さすがに大西洋を越えて8320キロメートルを飛行できるかどうか疑問が残る。

陸続きに飛んで、大西洋で最も短い距離のセネガルとブラジルのナタールあたりでも直線で2500キロメートルほどはある。やはり貨物船か何かに乗ってきたのだろうか。

母校の気球2

今週日曜が雨天のため延期となった、母校である自由の森学園の後夜祭に行ってきました。

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数年ぶりに紙気球を飛ばすということで夕方に到着すると、もう既にニワトリ型の気球が立ち上がっていました。制作者の高校2年生たちも周辺についてロープを持ったり、リング周りでバーナーに火が当たらないようにしています。後夜祭はもうファイヤーが点火し、にぎやかな雰囲気です。その横で直径6メートルの気球は静かに飛ぶときを待っているみたい。風も無く、気温14℃という絶好のコンディション。フライトの時間が迫ると制作者たちはより機敏に動き、指示が交わされます。

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司会者の合図とともに、ゆっくりと恐る恐るニワトリは地面を離れていきます。地上では多くの歓声があがりました。ニワトリは空を飛びました。
ニワトリはその後、もう一度、今度は高度50メートル近くまで飛び、見事なフライトを見せてくれました。

高校2年生のニワトリが地上も戻ってくると、今度は中学生が作った紙風船が立ち上がります。

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この紙風船、秋田などで行われている『紙風船祭り』と同じように5メートルほどの高さの四角柱型で、4面には様々な絵が描かれています。2つの紙風船は花火と同時に空を彩りました。

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久々に母校で気球を見ました。自分もこうして走っていたんだと、ちょっと懐かしさを感じつつ、今作っているものを頭の引き出しから再度、引っ張り出します。

球形飛行物体

ロボナブル
防衛省、様々な場所に離着陸する球形飛行物体を開発、壁に張り付いて窓越しに偵察

防衛省 技術研究本部 先進技術推進センターの佐藤文幸氏が球形飛行物体を開発したそうだ。直径42cm、重量350gで離着陸、空中停止ができ、8分間の空中停止や、最高速度は毎時60kの飛行が可能だという。カーボン、スチレン、ペットボトルなどで手作りし、制作費は11万円らしい。市街地や森林での低空飛行や地上回転移動、高所長期監視、窓越しの偵察などの用途が見込まれ、実用化が注目される。
16ヶ月の期間で7号機まで製作し完成したそうだ。




動画で見ると、球体上部にプロペラ、中部に方向を操作する板があり、重心をかなり下に持ってきていることで安定しているように見えます。もっとコンパクトに、そして音がもっと静かになれば、近くで監視されていても気付かなさそう。言わば、空飛ぶ監視カメラというところでしょうか。11万円でできるとなると、大量生産すれば格安な偵察機に。将来のパトロールはこういうものになっていくのでしょうか。