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ウミウシの写真

ウミウシ写真展に誘われ、行ってみることに。
1センチほどのウミウシが大きくプリントされ数十点の写真が展示されていた。水中なのでデジカメで撮影するのは仕方ないのかもしれないが、写真全体が鮮やかでデジカメ特有の荒さが見えてしまい、写真集のほうがスッキリ見えたように思う。

最近はデジカメの色のほうがよく見かけるので、フィルムの色を見ると懐かしく感じる。

ウミウシから植物園へ

昨日の「ウミウシ写真展」に行ったあとの続き。

結局ウミウシの写真展は15分ほどで見終わってしまった。

時間があったので、上野のパンダを見に行くか迷いつつ、木場公園にある都市緑地化植物園に行くことになった。平日の晴れた午後に男二人で植物園に行くことに多少ためらいながら木場へと向かう。

2011_6_8_01.JPG大きなガラス張りの建物の中で、南部の植物がギッシリと育てられている。

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2011_6_8_05.jpg中にはカカオの木も。

2011_6_8_06.jpg食虫植物のフウセンカズラ。

2011_6_8_07.jpgちょっと面白かったのが光るキノコ。光るキノコの中でも最も光るというヤコウタケが展示されていた。

熱帯の気候が再現されているので汗だくになった。

2つの展示を見に行ったのだが、どうも微妙な印象。
やっぱり植物は見るだけよりも育てたほうが面白い。

夕暮れの海

2011_6_18_01.jpg銚子の少し北あたりの砂浜に立ち寄った。梅雨時で天気も危うい気候だったためか、誰もいない静かな海。海岸の電力発電のプロペラも静かに回るほどのおだやかな景色で、波の音だけが繰り返し聞こえる。

波打ち際から少し離れた高台で、地元の人と思われるおじさんが海を眺めている。近くに行くと、このあたりは車上荒らしが多いから気をつけるように言われ、それがきっかけとなり、地震のときの話を伺った。やはり砂浜全体が海で覆われたそうだ。

会話後、手を振ったあとも、おじさんは夕暮れの穏やかな海を見ていた。

ケネディー電気

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珍スポットで有名なケネディー電機というリサイクル屋に行ってみた。
国道408号線を進んでいくと、遠目からもヘンテコな突起物が見えてきた。
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入る前にこのような人形が迎えてくれる。
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門を入ると、競馬の音楽のようなものが爆音で響く。すごく驚く。
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何本ものロケットとレーダーのようなBSアンテナが立てられ、いたるところにある換気扇のプロペラはカラカラと音をたてて回っている。
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思い切って扉を開けてみようとしたが、鍵が閉まっている。挨拶をしても返事がないので中に誰もいないようだ。
事前情報によると、この物たちはここの夫婦の手作りだという。ここまで徹底的に、持っているものだけで作ってしまうのは感心してしまう。

今度は是非とも店長(?)に話を聞いてみたい。

再会、そして

学生のときに大変お世話になった先生から、隅田川で気球を飛ばさない?という突然の連絡があり、その打ち合わせに行く。

2011_6_22_01.jpg会合の前に、飛ばす予定地である隅田区役所に行ってみた。すぐ隣には首都高と隅田川があり、近くには路線も通っている。ビル風を利用した風力発電のプロペラが回り、ペットボトルが転がるほどの風が吹いていた。パッと見た様子だと、気球を飛ばすには最悪の場所だ。ここで「安全に飛ばす」というのはかなり難易度が高い。無茶をする僕たちが見て、そう判断するということは、許可する機関に対しては相当な説得力が必要になりそう。

そして夜になり待ち合わせ場所に向かう。店の前で待っていると交差点の向こうでお互いを確認し手を振る。会ってみると数年ぶりなのにまったく変わらずハツラツとしている。やはり常に忙しく、何かをつくろうとしている人は歳をとるということに無縁なのかもしれない。

席につくと早速、プロジェクトのコンセプトの話へ…と思いきや、「ここにこんなものがあったら面白い」などと、とにかくフランクにアイディアをポンポンと空中に挙げ、それらからまた新しいアイディアを見いだしていく。熱せられたフライパンの放たれた水滴が、ジュワッと蒸発する感じでとっても面白い。その過程で、ふくらむの経緯や、過去の話も含みつつ、あっと言う間に2時間が過ぎた。

とは言え、現実に目を向けたときに、やはり交通機関への危険性が問われるという問題がある。さらに、毎年11月に行っている企画と期間的にバッティングするため、あがった案をとどめておきながら、安全性や場のリサーチを含めて、ゆっくりと考えてみることになった。

見世物小屋

靖国神社で行われた「みたままつり」に行ってきた。昭和22年から始まり毎年30万人もの参拝者が訪れるという。参道の両側には鮮やかに彩られた屋台が立ち並ぶ。その奥から聞いたことのある呼び込みの声が響いてきた。

みたま祭りに行った目当ては、以前、ブログにも取り上げた大寅興行。今までは大寅興行が出店するお化け屋敷しか見ることができなかったが、このみたま祭りでは「見せ物小屋」をやっていた。店の入り口には聞いていた通り「蛇女」の写真が貼ってある。

初めて中に入ってみる。中は観客でいっぱいになっていた。
すぐにパフォーマンスが行われる。

まずは小さいのに力持ちという女の子(?)が、とても重そうな岩を軽々と持ち上げる。観客席を笑いで充満させたのち、蛇女こと小雪太夫が、紅色の和服でゆっくりとステージに現れる。紹介によると18歳で大寅興行に入り、現在25歳だそうだ。

2011_7_15_01_蛇女.jpgそして蛇を手にし、猟奇的な微笑みをうかべながら蛇を玩ぶ。前席にいつ観客が蛇が本物であることを確認すると、小雪太夫がベビの頭と尻尾を持ち、蛇の首元あたりに優しく噛み付き、激しく噛みちぎる。ビチッという切断される音に観客席からは低い声が漏れる。目を細めるように見入る観客の前で生き血をすする。

蛇女刺激の強いパフォーマンスに具合が悪くなる人もいるというのも頷ける。生きた蛇を使うのは1日に数回のみだという。(ヘビの値段が高いかららしい)現在、見世物小屋を行っているのは大寅興行の他に1社しかないそうだ。

いない海

2011_7_17_01海.jpg茨城の海に立ち寄った。雲ひとつなく、肌が痛く感じるほどの日差しの中、目を細めながら砂浜を歩く。ここまで暑いと、さぞ海水浴客も多いだろうと思っていたが、非常に少ない。原発の影響なのだろうか。

家に帰ってから調べてみると、昨日が海開きだったようだ。そして、やはり例年より激減しているそうだ。民宿の予約も、よいときで3分の1程度らしい。

茨城新聞ニュース
海開き初日、出足鈍く

2011_7_17_02海.jpg暑いのに、空は透き通っているのに、海は青すぎるのに、人が少ないのは寂しすぎるな。

八王子祭り

仕事の帰り、八王子祭りに行ってみた。先日のみたま祭りのような賑わいを期待していたのだが、国道は通常通りで規制もない。広場のみで屋台が開かれていた。裏路地では、ささやかに山車が引かれ、太鼓やお囃子に合わせて獅子舞、狐、ヒョットコが踊る。

2011_7_22_01八王子祭り.jpg祭りの人に聞いてみると、今年は震災の関係で自粛し、縮小することになったと言う。来場者も少なく、なんとも寂しい。祭りをガンガンやって、利益の何パーセントかを被災地に送ればいいと、個人的には思うのだが、そうもいかないのか。

2011_7_22_02八王子祭り.jpg見に来た人は少ないが、山車にいる人は楽しそうだ。祭りは見るより、参加するほうが面白いんだろうな。

こけし職人

昨日の八王子まつりの続き

食べ物やゲームなどの屋台が並ぶなか、目を引いたのが「東京こけし」というこけし屋さん。商品を売っているだけでなく、実際に作っている姿に興味を持った。四角い角材が数分感でこけしの形に早変わりする。職人技だ。

2011_7_23_01こけし職人.jpg近くの客がこけしを購入すると、出来立ての絵付けのないこけしをサービスしていた。絵の無いものが欲しいと思い、職人に頼んでみると500円で作ってくれるというのでお願いした。

2011_7_23_02こけし職人.jpg直方体の木材が数秒で円柱となり、刃を当てていると、みるみるこけしの持つ滑らかな曲面ができてくる。飛び散る木屑が火花のように見える。職人は周りに集まる客にも気を止めることなく、刃先の一点を凝視している。

2011_7_23_03こけし職人.jpg最後に紙ヤスリで磨いて完成。

2011_7_23_04こけし職人.jpg受け渡しのときに話を聞くと、こけしを作り続けて30年だという。その前は織物をやっていたのだが仕事が減り、こけし作りを始めたそうだ。作っているときの表情はとは別人のように、にこやかに話していた。

調べてみると、大蔵 國宣さんという木工業5代目の「木地師」らしい。

東京の森と木
木の匠 大蔵國宣さん

サーカス

東京体育館で開催されたボリショイサーカスのチケットが350円で購入できたので行ってみた。

2011_7_23_01サーカス.jpgサーカスを見るのは小学生のとき以来だろう。長い待ち時間の末に会場に入るとステージの正面の席をとることができた。青い円形のステージがあり、天井からは幾本ものロープが張り巡らされてる。ステージの横では、クマや犬、馬と写真を撮るコーナーが設けられ、BGMに合わせてトリッキーなファッションをした人がリズムをとっている。サーカスは大人になってから見てもワクワクする。

明るかった会場が暗くなる。鮮やかな照明がステージを照らし演目が始まる。ジャグリングや動物のショー、空中ブランコやコメディーなどさまざま。縄跳びという身近なものでもサーカスとなると違ったもののように見える。

2時間半後。出演者が紙飛行機を会場に飛ばし、前演目が終了した。近くの観客の子どもを見ると「もう終わっちゃうの?」という淋しそうな表情をしている。そのくらい人を楽しませられるというのは凄い。
終わったあとの会場を見ていると、AQUAの『Goodbye to the circus』が頭の中で流れてきた。