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自分のスペース

5月の企画の内容を考えている間にも、どうしてもニュースが耳に入ってきてしまう。

地震や津波から逃れて避難している人たちも、体育館での生活は辛いに違いない。プライベートな場が無いというだけで相当なストレスだと思う。
せめてこんなパーテーションが用意されていれば、少しはストレスも軽減されるかもしれない。

2011_3_24_01.jpgでも、これらを組み立てるのも大変だ。軽く丈夫で道具が無くても組み立てられるものがいい。段ボールか。でも、T字になっている部分は強いだろうけど出入り口の壁は、たわんでしまうだろう。厚さ2センチほどの段ボールを使えば大丈夫か。そうなると、収納しているときに場所を取りすぎる。1世帯3人だとして10世帯分で17枚。100世帯だと170枚とすると、幅2メートル、高さ1.8メートル、奥行き3.4メートルものスペースを取ってしまう。しかも一世帯が5人か、それ以上いたら狭すぎる。

2011_3_24_02.jpgたとえば、こんな形になったらどうなるだろう。柔軟性のある板を曲げて両端をロープで弓のように引っ張る。

2011_3_24_04.jpgロープの長さを変えると大きさや形が変わる。ただ、出入り口の部分のロープにつまずく危険がある。しかも、直径2mの空間だとすると、板になった場合は長さ4.5メートルほどになる。運べない。2011_3_24_03.jpg

2つに分けてみる。これだと板になっても幅2メートルちょっと。2つのパーツは端の辺をマジックテープなどで固定すれば道具がなくても接着できる。簡単に紙で模型を作ってみた。

2011_3_24_05.jpgこんな感じか。結局のところ問題は素材。曲がるけど、反発生があって軽い素材がベターなのだが。不透明のプラスチック段ボールの片面段ボールのような素材だったら可能かもしれない。収納スペースは1世帯2枚使った場合、厚さ5ミリとして、高さ1.8メートル、幅2メートル、奥行き1メートルになる。これなら体育館にも収めることはできそう。

考えてみたものの、パーテーションがあったらあったで、閉鎖感もある。難しい。

ソーラーバルーンの浮力

昨日の素材、黒の0.02ミリ厚のビニールで、直径7メートルの球体ソーラーバルーンを作ると想定して、だいたいの浮力を計算してみます。

直径7メートルの体積は約160立方メートルです。表面積は145平方メートルとなります。
球皮の重さは、ビニールの重さは1平方メートルで19gだったので145(平方メートル)×0.019(キログラム)で約2.8キログラムです。

温度の設定が日によるので難しいのですが、外気温23度としましょう。内部気温が30度まで上がったとすると、4.4キログラムの浮力が得られます。

この4.4キログラムから、ビニールの重さの2.8キログラム、その他、ロープやテープなど0.5キログラム(だとして)を引くと、だいたい1キログラムの力で上に引っ張られる計算になります。

動かされるものたち

ポツポツと新しい苗を植えて1週間くらい経った。

2011_5_27_01.jpgイチゴの実は水分を溜め始め、プチトマトの花も広がりを増す。ちょっとの間でこんなにも早い成長が見られると「動物」と「植物」という名付けられ方にも疑問に思う。動物という枠の中にいる僕の爪より、キュウリの膨らみの方が早い。植物の方がよっぽど動いてるんじゃないかと思う。
小学校のときにアサガオの種を植え、夏休みの宿題として観察日誌を書かされたことを思い出した。たしか、最終日にまとめて書いた気がする。なんで日本全国アサガオなのだろう。

2011_5_27_02.jpgキュウリの葉っぱに穴が空いていたので、引っくり返すと小さな幼虫がいた。しばらく経ってから確かめてみると、もういない。おそらくトカゲかなにかに食べられたのかもしれない。そう言えば、最近はとくにトカゲを見かける。花が咲いてハチの数も多くなった。イチゴが熟せば鳥も寄ってくるだろう。
2011_5_27_03.jpg

バトン

たまごの片付けが終わったのもつかのま、11月頃に中学生と飛ばす気球の企画内容を詰めることが急がされている。次から次へと背中を押されるのは慣れてきているが、終わった企画をまとめる時間を作らなければと思う。今までも、そうやって残してきた記録が次の企画へ繋がってきた。そう考えるとリレーのバトン渡しを思い出す。前に走るのだが、バトンを受け取るため後ろを向きながら進まなければならない。企画と企画の間の時期は、前方と後方へ向く矢印の間にいるような気がする。

墨田区役所のビル風

先日、視察に行った墨田区役所付近のビルのレイアウトについて考えてみる。
墨田区役所周辺にはアサヒビールやアサヒスーパードライホール、リバーピア吾妻橋ライフタワーがある。
高さを見てみると

○墨田区役所 84.71m
1990年08月(平成2年08月)

○アサヒビールタワー 94.9m
1989年10月(平成元年10月)

○リバーピア吾妻橋ライフタワー 98.75m
1989年11月(平成元年11月)

そこに様々な方向の風と、それによって起こるビル風を考えると

2011_6_24_01.jpgこんな感じになるのだと思う。墨田リバーサイドホールは低いビルだが、上記の3つのビルが100メートル近くもある。さらにそれぞれの建物の角度を考えると、南西以外の風の場合は、全て墨田区役所前に集まってしまう。

区役所前に風速発電が設置されていることも頷ける。

最後に味わう旨味

最近は暑くなってきたせいか、植物の成長がいっそう勢いを増して来た。
キュウリは雌花が咲き、少し膨らんできたかと思っていると、いつの間にか売られているほどの大きさになっている。1日に3センチは伸びている。同様に甘とうがらしも脈を打つようにムクムクと育つ。

そして今日、初めてキュウリの収穫をした。ついでに甘とうがらしも。

2011_6_25.jpg日々、まだかまだかと観察していたものが、一瞬でなくなった。美味しさは食べるときだけに凝縮される。
やはり気球をつくる面白さに似ていると思う。

新しい設計方法

いつも気球の設計は、スケッチをしたあと、3面図を描き、パソコンに数値を入れて展開している。
このやり方だと、ワイヤリングの長さも正確に出せ、万が一、形を部分的に修正することもできる。

しかし、パソコンのアプリケーションを持っている者しかできず、できあがった気球の形も、何か「固さ」が残ってしまう。

誰にでもできる設計のやり方を考えてみた。
粘度で形をつくり、石膏で形を固定し、濡らした紙を張りつけてカッターで展開。

今までやったことのない設計方法だが、これなら誰でも感覚的にできるのではないかと思う。

かゆい

植物の世話は楽しいのだが、それと付随して厄介なのが、蚊。4.5分間、外に出ただけで数カ所刺される。多少、血をあげるのは構わないが、かゆみをくれるのはやめてほしい。刺されたところのほとんどは血管があるところ。かゆみに腹を立てながら感心してしまう。

蚊は血を吸うときに、血液が固まらないようにするための成分を含む唾液を注入しているらしい。その唾液がアレルギー反応を起こしかゆみになる。

そこで蚊に刺されたときに痒くなりにくい方法として、「蚊に全部吸わせる」というやり方があるそうだ。要するに、刺されても叩かず、かゆみを引き起こす蚊の唾液も吸わせる。そうするとかゆくなりにくいらしい。

ということで、実際に叩かず、そのままにしてみた。
するとどうなるか、蚊は少しずつ赤く膨らんでいくが、もう痒い。通常なら気付いて叩くが、そのままにしてみる。しばらくすると針を抜いて飛んでいった。確かにひどいかゆみではないが、痒い!何回か試すと、蚊は満腹になる前に警戒して飛んでいくことが多い。全部吸わせるということが難しい。

蚊は世界中で3000種類いるという。その9割が血を吸う。分布は北極から南極まで。
人間みたいだ。

出会う方法

初めて会う小学生がいる部屋で、昼食のおにぎりを食べていると、何人かの子どもが話しかけてきた。「何食べてるの?」「おいしいの?」など、なんでもない話。
こちらから話かけるよりも、待っている方が仲良くしてくれる。

かつて、生物の教員が似たようなことを言っていた。
夜の森の中で、生物を観る方法。それは、じっと座って待っていることらしい。面白いものは向こうからやってくるというのを思い出した。

ゴーヤの葉の形

ゴーヤが2階まで伸び、横にも葉を広げてきた。
ゴーヤの葉は薄く、カエデのように7又に分かれている。なぜこのような形になったんだろう。

2011_7_10_01.jpgキュウリと比較すると、ゴーヤは茎が非常に細く、弱々しい。キュウリの葉は丸い形をしていて、分厚く、20センチ以上の大きさになり、茎もゴーヤの8倍以上の太さがある。

もしゴーヤの葉がキュウリの葉ように丸い形をしていたら、強い風が吹いたときには折れてしまうだろう。植物だから光合成をするため、できるだけ太陽を浴びることのできる面積がほしい。そして風を受けても、すり抜けていくような形を求めていったら、このような形になったのではないかと想像する。

やはり、太陽を遮り、風だけを通すという葉の形を考えても、グリーンカーテンを作るならゴーヤがベストだと思う。