クラゲ物語 2010/10/17 日 20:57 ふみや 昨日の "物語" で思うこと なぜ、クラゲは月に会いに行くんだろう 月と会ったとき、どんな言葉を交わすんだろう。 月と会えなかったら、どうするんだろう。 クラゲが空から帰ってくるときは、どんな気持ちになっているんだろう。 2010年『海月』 comments (0)
くらげメモ 2010/10/19 火 23:45 ふみや ・クラゲは形がすごい変わる プラヌラ(卵)からポリプ(イソギンチャク)、ストロビラ(クラゲが積み重なったような状態)、エフィラ(幼生)へと次々に形を変える。 ・クラゲはほとんどが水 クラゲの95%~99%が水分。 ・漢字がロマンチック 漢字で書くと「海月」「水母」。英語だとゼリーフィッシュ(jellyfish)。 ・忍者にも使われていた 「ハクションクラゲ」とも呼ばれるアカクラゲは、乾燥させて粉末にした粉を吸い込むとクシャミが出ることから忍者が使用していた。 ・クラゲの体は超シンプル 心臓や血管などの循環器官や、脳も骨もなく肛門もない(というか口と一緒)。あるのは口、表面細胞、生殖器、神経細胞があるだけ。 ・クラゲには不老不死のものがいる ベニクラゲは死ぬ前に再びポリプへ戻り、細胞を若返らせることができ、よみがえる。 ・クラゲに刺されるのは2回目から要注意 クラゲの毒は、ハチと同様にアナフィラキシー反応が発生する場合がある。1回目に刺されたときに抗体ができてしまって、次に刺されたときアレルギーを起こすかもしれない。 ・ゴキブリよりも大先輩 クラゲが地球に誕生したのは6億から10億年前と言われている。多細胞生物の中でも初期からいる生物。ちなみにゴキブリは3億年前。 ・世界最長の動物 群体を構成するマヨイアイオイクラゲは全長40mを超える。 2010年『海月』 comments (0)
月メモ 2010/10/20 水 22:07 ふみや ■月は波に影響を与える 月の重力に影響を受けて、潮の干満が起こる。アマゾン川のポロロッカという現象は時速65キロメートルで川が逆流する。 ■満月に子どもを生む生物が多い サンゴ、ウミガメなど海にいる生物の多くが満月の夜に産卵します。最近のサンゴの研究によると、体内にあるセンサーとなる遺伝子が光によって活性化し満月に合わせて産卵することが分かってきています。 ■月は年々、地球から離れている 年間で3.8センチメートルずつ離れているそうです。昔はもうすこし近くにあったそうですが、見え方は現在とたいして変わらなかっただろうと考えられています。 ■「月の光は人を狂わす」という言い伝えがある ラテン語の月(Luna)は英語の狂気(lunacy)の語源です。月狂病と病気が名付けられた時代もあったそうです。魔女に魔力を与えるという言い伝えや、狼男などもこの考えからきていると思われます。 ■「つき」の語源はいくつかある 明るさが太陽の次ぎだから「次(つぎ)」の意味とする説や、月は欠けていくので光が「尽きる」と言う語源説があります。 ■月から石を持ってくると怒られる 宇宙条約、月協定によると、月の資源は全人類の共有財産なので、勝手に資源を採ってくることはできません。同じく、領地にしたり宅地として売り出すこともできません。 ■満月の日に犯罪が増えるのか? 色んな人が色んなデータを元に色んなこと言ってるのでわかりません! 実際、統計的に満月の日の犯罪件数が多い、という事実も年と場所によってはあるようですが、光なのか引力なのか、それとも別の力なのか、因果関係があるかどうかがハッキリしないので論争になっているようです。 ■月の神様 ギリシャ神話のセレーネ(性生活・繁殖の神)、アルテミス(狩猟・純潔・出産の神)ローマ神話のルーナ(豊穣・出産・魔術の神)など、月は女神が多い。東洋でも陰の象徴とされ、女性と関連すると考えられています。 日本神話ではイザナギが目を洗ったときに右目からツクヨミ、左目からアマテラスオオミカミを生んだ。ツクヨミの性別は定かでないが、「男」だと思われているらしいが、「女」という文献もある。月を神格化し、夜を支配する神。 月の女神にこんな神話があります。 月の女神セレネは美青年エンデュミオンに恋をする。彼の永遠の美を保つためゼウスに頼み、彼の永遠の眠りを代償に不老不死にする。それからセレネは眠る恋人を見つめ続けているという。 ■月にウサギがいる理由は悲しい 猿、狐、兎が老人に出会う。猿、狐は老人に食料を運んでくるが、兎はそれができない。それでも老人に何かしてあげるため火に飛び込み、自らの体を食料として与えた。老人は実は神様で、兎を月へと送った。 神様なら助けてあげればいいのに。これに似た色々な話があり、兎が生き返る話もあります。 2010年『海月』 comments (0)
ふくらむ講座5回目 2010/10/23 土 22:45 ふみや ふくらむ講座も5回目となります。 前回ではクラゲの形に落ち着きました。そして、クラゲが月に会いに行くという物語を創作し、その朗読を一緒にクラゲをを飛ばすという企画にするというアイディアのジャンプがありました。 そして、今日は物語を煮詰めていきます。 クラゲはなぜ月に会いにいくのか。クラゲや月はどんなキャラクターなのか。会ったときに何を話すのか。月に会う前と会った後でどのように感情が変わっているのか。などについて話し、だんだんと設定が決まっていきます。 午後からはクラゲの具体的な形や大きさ、構造や素材など、実験を含めながら議論。大きさは傘の直径15メートル、全高25メートル(触手含む)に決定。素材もクラゲの透明感を出したいということで、外側をビニールのような透明素材、内側をグラシン紙にで作ってみることに。 台本を細かく作ってくる人、色設計担当、形設計など分担をして次回持ってくることになりました。 いよいよ、次回から制作です。 2010年『海月』 comments (0)
クラゲの浮力 2010/10/25 月 22:50 ふみや 5回目のふくらむ講座で、クラゲの大きさが決まった。 傘の直径が15メートル、傘の高さ10メートル、触手の長さ15メートル。傘のみが袋状になったとして、直径15メートルの球体の体積はおよそ1500立方メートル。クラゲ型なので大雑把に半球と考えると700立方程度。 では700立方メートルの体積で、気球の中の温度45℃、外気温15℃だとすると、なんと浮力80キログラム。クラゲを飛ばしているときに地上からロープで操作するのだが、80キログラムの力で上に引っ張られるということだ。数人で引っ張らないと人が浮き上がってしまう浮力。 クラゲと一緒に月に会いにいくのは勘弁だ。 2010年『海月』 comments (9)
クラゲ設計 2010/10/26 火 23:54 ふみや 前回のふくらむ講座で、中学生が黒板に描いたクラゲの形をトレースし、それをもとに設計中です。 今まではグラシンという紙だけでやっていましたが、今回は初めて透明素材とグラシンとを混ぜて使うので、設計の段階から、なるべく力がかからないようにしています。グラシンよりビニールなどの素材の方が伸びると思うので急な角度を避けるようにポイントを打っているのですが、とはいえ、初めてなので最終的にどうなるか。 フライト当日は外気温が寒いのでビニールに結露し、その水滴が紙に溜まって破けてしまうということも充分ありそう。 2010年『海月』 comments (12)
クラゲの素材 2010/10/28 木 23:43 ふみや 一昨日あたりから喉が痛かったのだが、本格的に風邪になってしまった。 一気に寒くなったこともあるが、窓を開けて床の上で寝てしまったことが一番の原因。 さて昨日、クラゲの素材についてミーティングをした。前回のふくらむ講座で下半分をグラシン、上半分をビニールなどの透明素材で作ろうかという話だったが、グラシンとビニールがハッキリと分かれてしまうのと、光源が直接見えてしまうという2点が難題。 そこでなんとか外側を透明素材、内側をグラシン、その中に光源を入れるという2重構造にできないかと話が出る。こうすると上記の問題は回避できるが、作業量が2倍近く多くなる。ハイリスクだけど、ふくらむの場合、大抵はリスクがある方を選んでしまう。 で、結局どういう見た目になるか分からないので2パターンの模型を作ってみることに。 2010年『海月』 comments (0)
クラゲ模型 2010/10/29 金 01:04 ふみや クラゲの模型をふたつ作ってみた。 下半分がグラシン、上半分が透明素材バージョン。 こちらは2重構造バージョン。 模型の素材はケント紙とプラバン、照明はLEDライト。こうやって作ると、やはり2重構造の方が自然に見えるが。どーするか。 2010年『海月』 comments (11)
ふくらむ講座第6回目 2010/10/31 日 01:24 ふみや 台風が関東に接近していたので本日、第6回目となるふくらむ講座も参加者が少ないと思っていたのですが、行ってみると前回参加した中学生たちが来てくれていました。 前回も話し合った物語をひとりの中学生が文章にして書いてきました。前回とはまた新たな発展があり、それを見ながら皆で話し合いを進めます。どの言葉が適当なのか。ちょっとした言葉の違いで伝わるニュアンスが変わってきます。最終的には主語に続く「~が」が適しているのか「~は」の方がいいのかなど、細かい部分も再考しました。ストーリーについてはほぼ完成と考えてよさそうです。 昼食中に模型を見ながら2重構造にするか上下部分で素材を分けるか検討します。2重構造の方がいいという意見が多いですが、作業が増えることを考えると躊躇します。そこでとりあえず下半分をグラシンで作ってみることにしました。 久々のグラシンをセロハンテープで貼る作業です。貼り合わせ方を確認してそれぞれ進めていきます。 45分ほど作業をして55組の2枚組が完成しました。全体から考えると6分の1ほどでしょうか。今後は制作だらけの一日になると思います。 2010年『海月』 comments (0)
霧メモ 2010/11/01 月 23:42 ふみや 霧を発生させたいのだけど、低コストで安全にできる方法がなかなか見つからない。できれば映画の「ミスト」に出てくるような数m先が見えないほどの濃霧。 思いつく方法をあげると。 ■煙玉 赤、黄色、緑、青などの色が付いた玉に火をつけると煙がモクモク出てくる花火。最も低予算でできるが火薬なので臭い。発生時間も短い。 ■駆除用煙幕 煙玉より値段は高めだが、発生時間は長く煙も濃そう。駆除用なので体に悪そうだが、「別の用途にも幅広く、何にでもお使い頂けますよ。」とのこと。 ■安全無害型気密試験用発煙筒 名前の通り、避難訓練などにも使える無害の煙。点火後、すぐに5m離れる必要があるらしい。燃焼時間も5分という優れもの。しかし値段が高く、一本5分で約3500円ほどする。 ■フォグマシン 演劇やライブなどステージ企画に使われる専用の液体を霧にして噴射する機械。無害なので密閉された空間でも安心して使えるが、安いものでも4000円から5000円する。燃焼させずに煙を発生させられる。 できれば火気を使わず煙を出したいのだけど、まさに「火のないとこに~」と言われるもので簡単ではなさそう。 2010年『海月』 comments (16)