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69日

チリのサンホセ鉱山の落盤事故から69日ぶりに地下700メートルから作業員33名が救助された。

69日ぶりに見る空はどんな色なんだろう。
69日ぶりに見る太陽はどれほど眩しいんだろう。
69日ぶりに感じる風はどんな匂いなんだろう。
69日ぶりに降り立った地面はどんな踏み心地だろう。

本の中での出会い

ここ数日、クラゲや月について調べていますが、地元の図書館の児童コーナーから本を借りることが多くなってきました。ネットよりも一定の軸にまとまった情報があるので本のほうが頭に入りやすく思います。

図書館という場に行くと高齢者、主婦層の女性、学生、親子などを中心に様々な人に出会います。そしてまた、本の中にも意外な出会いが。

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借りた本の最後のページにこんな切り絵が挟まっていました。
子どもが描いたのかな。ニンジンです。

髪を切る

最近、伸びすぎた髪が気になってきた。思えば夏頃、知人に切ってもらってからずっと切ってなかった。ということで髪を切りに美容院に行く。

その美容院の店長さんとはヒョンなことで横浜で知り合った。お店の場所を聞くと地元だったので4年ほど前から行っている。その店長さんがいつも興味深い話をしてくれる。こちらも聞き入ってしまい、質問を立て続けにしてしまうから手を休めて話をしてくれるほど。お店からしてみたらたまにしか来ない面倒な客かもしれない。

今回の話で印象的な話題をひとつ。大抵の美容院は、鏡に映った客自身の髪を短時間で変身させ、客の要望に答えながら最大限に美しくしようと努める。しかしそれだけでは満足できないという。いい状態がより続くようにしたい、そういう考えから新しい切り方の技術を開発したらしい。おかげで僕は半年近く美容院に行かないこともあるほど。儲けは大丈夫なのかと心配になる。
最後に店長さんが思う「美容師に似た職業はなんだと思いますか?」と尋ねてみると、「大工」だという。数十年先を見て今の建築を作る技術に圧倒されるようだ。

髪を切りに行く、というよりは講義を聞きに行っているように思う。

速さと距離で見えなくなるもの

去年の夏に四国まで車で行ったのだが、高速を使って10時間以上かかったと思う。先日熊本までは飛行機で3時間ほど。飛行機の搭乗時間は追い風の影響で1時間15分ほどだ。四国に行ったときのことを考えると、飛行機の早さは恐ろしくも感じられる。

飛行機に乗っていても地形の特徴でわずかながらに実感できるものを探してみた。

2010_11_26_01.jpg特徴的な形の湖。大きいのが河口湖で左のが西湖。羽田を発ってからここまで約15分。南側の窓側だったのだが、この頃、北側の窓からは富士山が見えていただろう。

2010_11_26_02.jpg遠くに見える雲のような雪をかぶった山の連なりは北アルプスらしい。同乗した山好きの叔父があれやこれやと山の名前を挙げていく。山の形とレイアウトで分かるらしい。羽田から約20分。

2010_11_26_03.jpg出発してから約30分。海かと思うほど大きな湖が見えてきた。間違えようが無く琵琶湖。右手前に見えるちょっとしたでっぱりあたりが、ひこにゃんがいる彦根城。高校のときに部活で毎年行った場所だ。大きさにも驚くが、ここを人力飛行機で横断するのはもっと驚く。

2010_11_26_04.jpg真ん中に見える堀に囲まれているのが兵庫県の篠山城。ここまで約40分。

こんな高度とスピードとで日本がぶっ飛んでいくように過ぎていく。頭では分かっていてもやっぱり速い。こうなると大きな情報しか捉えきれず、細かいものは無くなってしまう。そして日本は山ばっかりだ。わずかな盆地に家がギッシリと密集している。

終わってみて

海月の制作が終わって、今年ももう数日で終わってしまうことに気付く。
例年では11月末にフライトしていたので年内にまとめることができていたのだが、今回は来年に持ち越してまとめることにしよう。

忙しかった日々が終わると、寂しくも思う。ホームで急行電車が轟然と過ぎたあとに、風だけが吹いている、そんな感じだ。

まぁ、やらなければならないことがたくさんあるのだが。

今年のふくらむ

今年もあと数時間で終わりです。

今年を振り返ると、ふくらむにとってはちょっとしたジャンプがあったように思います。

新聞や雑誌の掲載
おそらく、これまでで最も外に向かって知られるきっかけになったと思う。それだけでなく、限られた字数の中で今までの活動を紹介して考察することは、自分だけだとなかなかやらないことだ。振り返って言葉にすることで、今後の方向がぼんやりと見えてくる。紙面になる結果より、その過程が貴重だったと思う。

ソラフミ
色を塗る企画は4回目となるが、ひとつの集大成として完成できたと考えている。それまでの『ソラニラクガキ』や『カゲオクリ』『かみふうせん』は余分な要素があったり、企画自体に無理があった。『ソラフミ』はそれまでの面白さを抽出しつつ、よりシンプルにできた企画だった。が、2時間で色を塗って、1時間半で貼り合わせて飛ばすというタイムトライアル的制作はちょっと限界を感じる。

海月
これまではふくらむが何を作るかを考え、図案を持っていき、参加者は制作だけ関わってきたが、初めて中学生がすべてを考えるという今までできなかった企画ができた。参加者数や来場者数の課題は残るが、「ふくらむがやりたいこと」が見えてきた気がする。が、課題も多い。

■ブログ
ブログを去年の12月から本格的に書き始めました。きっかけはリーダーの「1日ひとつ書いてみたら?」というカルい一言から始まりました。1週間分を一気に書くようなことも度々ありましたが、なんとか365日続きました。


今後も焦らずにやるべきことを探していかないと。
こんな感じでで2010、おつかれさまでした。

データファイル

去年末、なおざりにしていた、2010年の制作データをファイリングしました。
2011_1_14.jpg気球本体は残らないので、制作中のメモやスケジュール表など、わずかなところから「残していく」こと大切だと、最近になって分かってきました。
読み返してみると、気球も制作している自分たちも、少しずつ変化していっている経緯が見受けられ、「こんなことを考えていたのか」と思うこともしばしばあります。だから過去の産物や散文を見て恥ずかしいと思い、そう思えるということは、一応、成長しているのかな、とも思います。

掃除について

物の見事に物で溢れ帰っている部屋をみて「掃除」について考えてみた。

○「捨てる」
これは単純に物が無くなるので一番きれいになる。

○「移動」
物を他の部屋に移したり、重ねることで面積を減らす。

○「整理」
同じ用途、形、素材など、まとめる

○「使ってないもの別の用途に変えてみる」
使ってない木材で棚を作るなど。でも、作ったものが余計に場所を取ってしまうことがあるので要注意。

○「売る」
リサイクルショップに入らない物を持って行く。少々だけどお金になる。

○「人にあげる&半永久的に貸す」
欲しい人がいたら物も喜ぶかも。


3番目の「整理」というのが、最も頭を使う。これをやっても「どこにもカテゴライズできないものたち」が出て来て、結局「何でもBOX」みたいなものを作ってしまい、それらが多くなってしまう。

25年前に残されたもの

作業部屋を改造していると、この家を作ったときに大工さんが残していったメモが見つかった。

2011_1_24.jpg上の写真は天袋の扉に書いてあったもの。他にも墨付けの線が残っていたり、わずかだが建築時の状況が想像できるヒントが残っていると、なんだか嬉しくなる、というかワクワクする。

素人が25年前に建てられた家のメモを見て、気持ちが高揚するのだがから、何百年も前に建てられた寺の改修工事は、宝箱を開けるような面白さがありそうだ。

孤立部族

ナショナルジオグラフィック ニュース
新たな写真が公開、アマゾン孤立部族


2008年に発表された、外部との接触を持たないアマゾンの部族の新しい写真が公表されました。
ブラジル政府は「彼らに接触しない」という方針で、今後も年1回の上空からの調査を行うということなので、外部との距離は保たれるそうです。

この民族から見たら航空機はどのように見えるんだろう。人工と自然という概念が無いなら巨大な鳥のように思うかもしれません。弓でも落とすことができない強靭な鳥、もしくは謎めいた物体として捉えられるでしょう。


例えば、、、

アマゾンの奥地で生活する部族の子どもが、空に浮かぶ大きな物体を見る。子どもはそのことを長老に話すと、「そんなものがあるものか。」と非難されてしまった。しかし、その後、部族全員が空を飛ぶ物体の存在を確認し、長老もその存在を認めざるを得なくなった。いつもその飛行物体は、姿を表すことがあっても何もせずに帰っていく。

一方、この部族の写真がネット上で出回った、とある先進国では、この部族の真偽が問われた。「昔に流行ったネタだろう」「ユーマのような作り話だ」「UFOのほうが未確認と言っているだけ、まだマシだ」と。

またその空の上では、遠い星から来た住民が、多種類の生命体が生存する星を発見した。彼らは干渉することなく、定期的にその生命体の観察をしにやってくる。自らの星に帰り、新たな宇宙生命体の発見を発表すると、そんな話はでっち上げだと非難されることとなった。

アマゾンの子どもはまた新たな飛行物体を目にした。今までの物とは違い、鳥のような翼はなく静かに空を飛んでいる。子どもは、また長老に報告する。すると長老は「あちらさんも色んなもんがおるじゃろ」と一言言った。


そんな作り話を想像してしまいます。