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速さと距離で見えなくなるもの

去年の夏に四国まで車で行ったのだが、高速を使って10時間以上かかったと思う。先日熊本までは飛行機で3時間ほど。飛行機の搭乗時間は追い風の影響で1時間15分ほどだ。四国に行ったときのことを考えると、飛行機の早さは恐ろしくも感じられる。

飛行機に乗っていても地形の特徴でわずかながらに実感できるものを探してみた。

2010_11_26_01.jpg特徴的な形の湖。大きいのが河口湖で左のが西湖。羽田を発ってからここまで約15分。南側の窓側だったのだが、この頃、北側の窓からは富士山が見えていただろう。

2010_11_26_02.jpg遠くに見える雲のような雪をかぶった山の連なりは北アルプスらしい。同乗した山好きの叔父があれやこれやと山の名前を挙げていく。山の形とレイアウトで分かるらしい。羽田から約20分。

2010_11_26_03.jpg出発してから約30分。海かと思うほど大きな湖が見えてきた。間違えようが無く琵琶湖。右手前に見えるちょっとしたでっぱりあたりが、ひこにゃんがいる彦根城。高校のときに部活で毎年行った場所だ。大きさにも驚くが、ここを人力飛行機で横断するのはもっと驚く。

2010_11_26_04.jpg真ん中に見える堀に囲まれているのが兵庫県の篠山城。ここまで約40分。

こんな高度とスピードとで日本がぶっ飛んでいくように過ぎていく。頭では分かっていてもやっぱり速い。こうなると大きな情報しか捉えきれず、細かいものは無くなってしまう。そして日本は山ばっかりだ。わずかな盆地に家がギッシリと密集している。

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