ふくらむロゴ

クジラ色は海の色

午前中、パーツを作りながらノブ、イッチーは色設計について引き続き考察。前回の海や泡などのキーワードはそのままにして、ノブの水玉模様とイッチーが描いたスケッチを折衷した図案をグラシンに実際に使用する塗料で改めて描いてみる。何枚か描いてみて、ようやく納得の最終案が決定。それを元に模型にも描いてみる。これでペイントの準備はOK。イメージが重なり合ってだんだんと実物へと近づいていく。パーツ作りもほとんどが完成。次回からはいよいよ色塗りに入るところだ。

4.7日目

土曜講座5日目前夜 に
ふくらむメンバーだけ集合。

フライトに使うバーナーを新調しました。

シングルバーナーからツインバーナーにバワーUP!!
\(^O^)人(^O^)/

ベースも古い椅子から
Lアングルになってかっこよくなりました
バーナー

色塗りとフライト模型

前回、色彩計画が決まってさっそく色塗りを始める。気がつけば今日で5回目。いつもながら順調に遅れてきた。色彩模型を元に尻尾のほうから色を塗る。クジラの内部に海が広がるイメージだ。所々に泡があり中3のイッチーが泡を描く。最初は恐る恐る描いていたものの、いくつか描くうちに、体を軸にして1回転しながらサッと円を描けるようになってくる。クジラがだんだんと海の色に染まってきて、想像していたものが目の前に広がる。

全体の半分ほど色を塗ったところで乾かすために今日は色塗り終了。残りの時間で、ビニールで作った5mほどのフライト模型をドライヤーで膨らましてみた。

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部屋で膨らますと思いのほか大きい。実際の1/3ほどの大きさ、体積では1/15ほどだ。膨らましたビニールをひっぱり体で受け止めてみる。ボフッという音が響き体が後方に軽く跳ばされるほどの重量感がある。「空気の重さが~kg」と言われるより分かりやすい。ビニール模型を部屋で引っぱり回したところで時間になり空気を抜く。空気を抜くのがまた面白い。みんなで押しながら少しずつしぼましていく。内側から見ると何もないのに重さが感じられる空間だ。

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さて、制作も23日と24日。そしてフライトが29日に迫っている。ビリビリ震える緊張感とワクワク感がたまらない。

色塗り完成

フライトの告知チラシをクラスごとに分けたのち制作を始める。天気が良く、乾かす時間を短縮させるため屋外で色を塗る。ヒレ部分と胸、そして最後に頭を塗り終え、午後2時に全ての色塗りが完成した。片付けも中学生と小学生で行う。色塗りと同時進行にパーツの補強も着々と進められた。

午後3時になり小体育館で5mのフライト模型を使い、操作の検討を再度行う。前回は天井が低いこともあり操作の実験はすることができなかった。今回はドライヤー4つを使い熱気を入れる。ロープ位置は頭・尻尾・右・左の計4カ所。それぞれに2人ずつ中学生が担当する。尻尾のロープに最も浮力がかかると考えられる。リングにはロープをつけず小学生がリング周辺を、ふくらむのメンバーは各ロープのリードを行う。その他、受付や音響、誘導などの係も分担。何回も操作実験を行い、中学生にようやくイメージが共有できた。

フライト時間と同じ17時頃のグラウンドを見てみる。まだうっすらと橙色の空も見えるほど。去年は体育館の明かりが目立ったので、今年はカーテンを閉めることが提案される。観客が会場に来たときになにも明かりが無いのは危険なため、小体育館の玄関横に足下を照らすための照明取り付けを検討する。

今日色塗りが完成したパーツを貼り合わせていく。胸と腹・尾と尾の中貼り合わせ終了。「15mの仔クジラ」という言葉だったものが、だんだんと大きさを表してくる。

姿が見えた!!

色塗りも終わってバラバラだったパーツが貼り合わさって
クジラの形になりました。

とりあえず形になったけど 補強とか リング ロープはできなかった。

次回は最終日。
朝から忙しくなりそう
ε=ヾ(;゜ロ゜)ノなかみ

クジラの中に入る

この企画に最も大切にしていることは中学生たちで自らが作った仔クジラを泳がすということである。そのためにはフライト当日の29日にできるだけ制作を少なくし、フライト実験を何度も行う必要がる。そのため、急遽制作日を追加することとなり、二日連続して制作することとなった。

フライト時のクジラの動きで逆さまになることがあるため、フライト直前に送風口を塞ぐ必要がる。検討を重ね、内側から蓋を付けることになった。その蓋の制作を小学生と行った。それと平行して前日に出来上がったパーツを貼り合わせるという大きな、そして忍耐強さが試される制作だ。今までのパーツ作りと違い立体になるため難しい。右、左半身を貼り合わせたあと、クジラの腹側から背中側に進むにつれて袋状になっていく。つまりクジラの内側に入って行わなければならない。接合箇所が少なくなるにつれて、貼り合わせられる人も減少していく。他の人は紙を持ち上げ、作業できる空間を作る。紙を持ち上げることはただ立っている役目なのだが、重要な制作のひとつなのだ。

終了時間直前にようやく貼り合わせが終わる。つまり仔クジラになったのだ。リング部に穴を開け送風。視聴覚室がやや足りないほどのお大きさまで膨らんだ。送風口からクジラの中に入る。外側からの光で描かれた泡が光ってみえる。身長が縮み、海の中に入っているような印象を受ける。7回の長い制作を経て、ついにひとつになったのだ。

明日がフライトです

いよいよ、明日がフライトです。
視聴覚室
今回、メインの制作場所となったのは、普段はこんな教室です。
この、机をみんなで廊下に出して、広い場所を確保しました。
ここで、紙を貼って、点を打って、線を引いて、はさみで切って、色を塗って、パーツを張り合わせて、そうやって、くじらをつくりました。
グランド
あした、フライト予定のグランドです。
ここに、どんな風景が現れれるのか。前日の今は、ワクワクして、少し不安で、なるようにしかならない、という開き直りの気持ちです。
明日にも、まだ、作業を残しているし、若干体調がよろしくないので、早く寝なきゃいかんと思います。

泳ぎました!

29日午後18時半に、8回に渡り制作してきた全長15mのクジラが夜空を飛びました。風が強く、幾度も煽られながら、まるで荒れ狂う波を楽しむかのように4分間の遊泳を見せてくれました。
詳しくはまた追って報告します。

参加してくれた小中学生のみんな、協力してくれた土曜講座実行委員や父母の方々、そして来場してくれた方々に、ありがとうございました。