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プロパンガスレンタル


フライトで一番面倒なのがプロパンガスを借りることだ。バーナーのチェックをする必要があるので一度借りて、14日の前にもう一度借りる必要がある。1回2000円くらいなので4000円か。しかし購入すると結構高いので毎回借りているが、借りるときにも使用目的や身分証明書、所属などを問われる。以前はメンバーの二人が入曽に住んでいたので入曽のガス屋さんから借りていたのだが、彼らが引っ越したので新たに見つけなきゃいけない。とりあえず僕の最寄り駅周辺で探すと一軒あった。さっそく行ってみる。

こんなところにガス屋さんがあったとは気付かなかった。引き戸を開こうとするが閉まっている。中は明かりがついて営業中の雰囲気。ノックするが反応なし。裏に回るとガスボンベがたくさんある。たしかにレンタルをやっているようだ。誰もいなそうなのであきらめて帰りかけると裏戸が開いておじさんが出てきた。

さっそくレンタルをやっているかどうかきいてみるとやってるらしい。それにしても声がデカイ、元気のいい人だ。「なにに使うの?」。この答えを理解してもらうために今回はたくさんの資料を準備していったのだ。まず「気球飛ばすんですよ」と答える。そう言うと、だいたい疑いの眼になり詳しく突っ込まれる、はずだったのだが、、「あーそ。どれくらい使うのかな?これくらいでいいかい?」この対応には僕が驚く。慣れてるのかおっちゃん!?「一番小さいので十分なんですけど、、」「じゃ5kgでいいかな?どれくらい借りたいの?」「本番は14日なんですけど、バーナーのテストをやってみたくって」「あー、じゃぁ20日くらいまで貸しておこうか?」理解のあるおっちゃんだった。飛び込みで行ってなんの疑いもなく20日間近くも借りることができた。今後も末永くお世話になりたいお店だ。

バーナー制作

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気球のフライトに絶対に欠かせないのがバーナー。僕らのはアスファルトを焼くために売られているバーナーを少し改造して使っている。改造と言っても本体には手を加えず、バーナーを椅子に固定したり、空気を多く取り入れ火がまっすぐ向くように炎が出る口にブリキのパイプを付け加えているくらいだ。以前、そのバーナーの改造をしたのだが、いざ使ってみるとどうも炎がオカシイ。。バーナーの口の径と同じ径でブリキのバイプで延長してしまったのでパイプの先端からガスが燃え始め2m以上の高さまで炎がでる。さらに、点火したとき「ボンっ」という爆発音がする。言葉で説明するのは難しいが、とにかくキケンなのだ。これを子どもまつりで使うのは危なすぎるのでさらに改良する。

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まず、以前付けたパイプをバーナーからはずそう。バーナー口の径より大きめのパイプをホームセンターから買って付けてみる。ちょっと付け方が難しいが、どうにか強引につける。このままバーナーを焚くとパイプが熱せられて真っ赤になる。これも危ないので、そのパイプの上からさらに大きい径のパイプで覆ってこれで完成。昨日借りてきたプロパンガスを装着して火をつけてみると、打って変わって滑らかに炎がでる。成功だ。以前は危ないバーナーのままでテスト飛行したが、よく燃えなかったと今のバーナーを見ると思ってしまう。

これで道具は全部そろったわけだ。



ふくらむではこのバーナーを使用しています。
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BGM作成


明日の子どもまつりのフライトで使うBGMを作る。
以前、みんなと話していたように始めは「さんぽ」で膨らまして「となりのトトロ」でテイクオフをイメージして作ってみたが、続けて聞いてみるとどうも妙だ。映画を見直してみると、確かにオープニングで「さんぽ」で始まりエンディングで「となりのトトロ」が流れるのだが、ストーリーはその間にあるので、その2曲だけだとストーリーを取っ払った感じの印象がする。単純にトトロを飛ばしているだけになりそうだ。

今回会場が八国山のふもとの北山小学校でロケーションとしてピッタリだ、ということでここまで計画を立ててきたがここで、なんでトトロを飛ばすかということを改めて考えてみる。言わばメッセージやコンセプトにあたるところだ。映画の中でお父さんが「昔、森と人は仲良しだった」という内容を入れることもできるが、僕らがそれを言うのはどうも押しつけがましく説教くさい上に胡散臭い。

自分が子どもだったらと想像してみて、一番、ワクワクにリアリティが持てることを考えてみると、単純にトトロに出会うということだ。森に迷い込んだメイや、バス停で父の帰りを待つサツキのように、八国山でヘンな生きものに出会ってほしいと思った。そう気付くととすぐにBGMが決まった。インフレ、バーナー、フライトの時間を想像し曲を編集する。全部で9分ほどだ。ここまで細かく考えたのだからあとは祈るだけかな。

トトロ in 八国山


前日まで心配されていた雨もやみ、8時に集まりトトロやその他の道具を車に入れる。そして北山小学校へ。もうすでに実行委員や他の団体の方は準備に入っていた。僕らも荷物をおろし、指定された場所へ行く。グラウンドに降りてみると少し湿気は多いものの、気温もちょうどいい。そしてなにより心配していた風も落ち着いている。荷物を運び終え、フライトの打ち合わせをする。用意してきたBGMをみんなで聞いてテイクオフなどの段取りを説明してみるが、どうもイメージが一致しない。最終的には「やってみりゃぁ分かるだろ」といういつもの感じ。まぁ、やってみよう。

10時に子どもまつりが始まり続々と子どもたちが来場する。しかしやはり風が心配。僕らのスペースの前では子どもたちがシャボン玉を作って遊んでいる。基本的には安定しているのだが、たまに突風が吹く状態が続いていた。この突風に幾度となくやられた記憶がよみがえる。1回目のフライトは12時半からだ。この待つ時間がツライ。とにかくソワソワ落ち着かないのだ。やはり待っている時間にもなにか企画を考えればよかったと思う。子どもたちや通りかかる人たちも不思議そうな顔で僕らを見る。なんとも気まずい。。

ようやく12時半が近づき準備にかかる。インフレを設置し、トトロを包んでいたブルーシートを広げる。ステージ企画の歌が終わった直後に飛ばす予定になっている。トトロを広げると数人の子どもが集まってくる。ステージ企画が終わり、BGMが流れ始める。いざ、インフレ開始!が、意外に早く膨らんでいく。この6mという大きさの気球は僕らも初めてのためどのくらいでふくらむのかわからなかったが、予想以上に早い。BGMに合わせるためインフレーターを止めたりしながら時間を合わせる。心配していた風が少しずつ吹き始める。しかし、ここまで来てもう止められない、やってしまえ、やるしかない。その勢いでバーナー点火。さすがにこの音は初めて見る人は驚くようだ。バーナーを入れるとすぐにむくむくと起き上がってくる。さすが6mだ、何ごとも早い。子どもが周りで見守るなか、バーナリングを続ける。風が強くなってきた。トトロが仰がれる。浮力が出てきた。テイクオフだ!

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手が離されると風に流れながらトトロが昇っていく。上はもっと風が吹いているようだ。風が吹いている場合、ほとんどが一方方向に流されるはずなのだが、風が舞っているためあちらこちらへとトトロが動く。偶然なのだが、まさに映画でサツキとメイを乗せたトトロが夜空を舞うような情景だ。この北山小学校の近くには鉄道が走っていたり、高圧電線がある。操作不能でそれらに影響を与えたらとんでもないことになる。そこはさすが今までトップロープ係(ロープの中では最も難しい)だったヒロトが風を詠みつつトトロを操る。そしてBGMに合わせてトトロが降りてきた。1回目のフライトとしては大成功だっただろう。

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2回目、午後2時半からのフライトを前に打ち合わせをする。なにか子どもが関われることがないだろうかと話ていると、フライト後のトトロの中に入るのはどうか?と案がでる。まぁ、もちろん壊れるだろうが、もう十分飛んだだろう。(今回のフライトで8回くらい)ということで2時半になりスタンバイ。1回目のフライトと比べると風がほぼ無風でコンディションは最高だ。僕らも落ち着いた状態でテイクオフができた。2回目ということもあり、子どももたくさん集まっている。無風なので高く飛ばすことができた。50m近く飛んだんじゃないかな。BGMとともにトトロが降りてくる。子どもたちが集まってくる。入っていいことを告げ、一人、二人が入ると、次々に飛び込んでくる。入った子どもは中で飛び跳ね、やっぱり、、破けた。まぁ、破けることは予測していたが、こんなに早く激しく、細かく破かれるとは思わなかったのでびっくりする。最後は子どもも含めてみんなで片付けをした。

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片付けが終わると他の団体の方から「大丈夫だったのですか?」と声をかけられる。僕たちとしては飛ばしたあとはいつも燃やしているし、子どもが喜んでくれることがいいと思った。子どもにしてみれば、トトロを破くという意識は無く、紙を破く面白さを楽しんでいたのだと思う。しかしながら子どもがトトロを破く姿を見て周りで見ている大人は心が痛んだだろう。

このトトロで何回目の制作になるだろうか。今まで今回やってみたことで他の課題が明らかになったと思う。今後やるべきことが少し見えてきた気がする。

プロパンガス返却


子どもまつりも終わり借りたボンベを返しに行く。
引き戸を開けようとするとまた閉まってる。しかし中は営業中。なんだここは。裏に回ってみるとやっぱりおっちゃんが現れた。この人は裏からしか出てこないのか。
「ありがとうございました」ボンベを返す。「あれ?全然使ってないんじゃないの?」「いや、使ったんですけど、ちょっとだけだったんですよ」「まぁ、でもリースだからお金は勘弁ね。」相変わらす声はデカイがいい人だ。
今度は是非、表の引き戸を開けておいてほしい。

映像編集


トトロの記録をまとめるため、いままで撮ったビデオを編集する。
子どもまつりでのフライトはもちろんだが、テストフライトの映像もまとめる。思い返してみるとテストフライトは1年半前にもなるのだ。早朝にトトロを入間川に持って行く。インフレーターやバーナーの問題があって手間取っている姿が我ながら面白い。この映像をちゃんと見返してみるのも初めてかもしれない。着陸に失敗して木に引っかかって破けるシーンもある。もちろんそのあとは朝日の中で修復するシーンに移る。制作中に雨に濡れたり、テストフライトで大きく破けたりしながらよく子どもまつりで飛んだなと関心してしまう。その中にトトロにカメラをつけて上空から撮影した映像もあった。これは初めて試みたことだ。上からみるとかなり高くまで飛んでいることがわかる。僕らが小さく映っている。
余分な部分をカットしてテストフライトと本番の映像を加え約30分のドキュメント映像が完成した。

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紹介文


明日は子どもまつり実行委員会の反省会の日。子どもまつりも今年で第30回を迎えたらしい。つまり30年行われているということだ。僕が生まれたときに子どもまつりは第6回だったのか、と思うとその年月が痛々しい。歳とったな。その30回記念ということで公民館で各団体の紹介の展示があるらしく明日提出しなければいけない書類(A4で1枚)を書き終えた。項目は活動紹介と今回の子どもまつりと子どもたちへメッセージの3つ。短い文章でまとめようとするとこでが結構難しい。特に子どもたちへという項目には悩まされた。理解してもらえるかわからないけど、「なんか楽しそうだ」ということが伝わればいいかな。
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反省会


昨日描いた紹介文やアンケートを持って子どもまつりの反省会に行く。今日も雨、先週も雨。2週間前の子どもまつりの日は見事に晴天だったのを思うと本当に幸運だったと思い返してしまう。

まずは北山小学校はどうだったか?ということをそれぞれ述べてゆく。皆が思うのはやはり、裏には八国山、隣には北山公園があり、自然が豊富で環境が良かったということだった。その話のときにビブラフォン演奏者の玉木さんをはじめ、いろんな方々からトトロ気球がよかったというご感想を頂く。なかにはトトロの一部を持って帰ったり、学校の作文で書いてくれた子どももいるらしい。僕らとしては本当に何よりなことだ。
しかし、反省すべきところもあり、破けなかったこどもがいたということ。これは想像していなかったことでもあり、子どもに中に入ってもらう方法はもう少し考えるべきだっただろう。

今回、八国山でトトロという最高の場で最高のコンディションで多くの人に楽しんでもらえたのはすごくうれしい。が、どこかで思うのはそれはトトロだからということだ。僕たちがずっと持っている課題だが、既存なものではなくてもっと自分たちの形や飛ばし方、やることがあるのではないか。既にあるもののカバーや模写ではなく、何かもっとできることがあるのだと思う。そんなことを考えるきっかけになったのも今回のフライトがあったからだろう。

トトロ燃やした

天葬1

八国山で飛ばしたトトロを燃やすために川原に集まった。なかなかメンバーの予定が合わずにのびのびになってしまっていたのだがようやくだ。 ふくらむで作る気球の素材のほとんどが紙とセロテープなので燃やしてもそんなに害はない。まあ、焚き火をするのと大差はないだろう。

天葬2

いつものように、飲み食いしながら燃えていくトトロを囲む。今回は夏ということで花火も用意した。要するに、何かにかこつけてワイワイ楽しみたい連中が集まっているというわけだ。 きっちり、トトロを終わらせたところで、さて、次はどんなことをして遊ぼうか。

天葬3

デザイン変わりました

仮デザインで始めて早三年。
「ふくらむ」のロゴも出来てた事だしデザイン変えましょうということでがらっと変えました。
ブログ周りの調整はもう少ししないといけないけど。

あと、トトロの写真をドカッっとPicasaに上げてみました。
トトロ