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ヘリウム在庫切れ?!

ヘリウムの供給が不足していることは、この前ブログに書きましたが、風船会社のHPを見直すと、やはり在庫が無い!最大のボンベで7立方メートルのものでも、在庫切れか、値段が倍近く値上がっている状態。小さなタンクのヘリウムは取り扱っているようですが、これでは単価が高過ぎです。

ふくらむで唯一、ヘリウムを使った企画が『記憶の種』なのですが、このときは7立方メートルのボンベ1本で収めたのですが…

今回の『春を蒔く人』の場合、『記憶の種』の倍くらいは風船が欲しい。しかし、値段が倍。ということは、ヘリウム代が4倍もかかってしまいます。

半導体を扱っている業者の人から言わせれば「そんなものに貴重なヘリウム使ってんじゃねぇ!」と言われるでしょう。まぁ、その通りです。

このままヘリウムの高騰が続くようであれば、風船を空中でリリースするのではなく、下に降らせるという方法になりそうです。

1月20日の制作

日曜の話ですが、3月に飛ばす気球の制作をしました。
土曜に行う予定が、急遽、日曜に変更してしまったこともあり、小中学生の参加者はおらず、ひたすら2枚組を作り続けました。

2枚組というのは、素材であるグラシンを2枚を貼付けて倍の大きさにすることです。グラシンの1枚のサイズは1016×762ミリメートルなので、2枚にすると1016×1524ミリメートルになります。気球制作の最初の作業。ヒザをつき、足で紙を合わせ両手で貼り合わせます。

去年、徳島の倉庫で展示を行ったときには、デコボコのアスファルトの上で、ちょっとした地面の凹凸でもヒザが痛くなりました。おまけにアスファルトなので足元から体温が奪われ、寒さと痛みに耐えながらの作業でした。

なのでフローリングの素晴らしさがよくわかります。

3人で作業をして、140組の2枚組が完成しました。

だんだん焦る

1月になり、3月末に予定している気球のフライトまで、残すところ約2ヶ月。「春を蒔く人」という大枠は決まっているが、まだ企画内容が完全に決まっていない。

企画の決定が遅れるのはいつものことではあるが、今回は形が人型。作業量は今までと比較にならないほど多いはずだ。気持ちが段々と焦ってくるが、企画について、これまで何時間も話し合ってきたからには、なんとか慎重に決めたいところ。

3月に飛ばす気球 第10回目

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フライトまで2ヶ月となりました。

これまでに決まっていることは「つぼみのようなものを持っている人がいて、その人が飛ぶとつぼみの中から春が蒔かれる」という内容です。

しかし、もう少し「この人物」に迫るため、一人ひとりが作った粘土模型を見ながら話し合いをしました。

「2本足だと夏や冬のように、よく遊ぶ時期に見える。スカートは春の "ほのぼの" とした温かい感じがする」ということでスカートを履いたような姿に決まりました。

そして、つぼみの持ち方について話していると、突然人物像がみるみる見えてくることに…
つぼみの持ち方は少々重いものをやさしく、大切に持つというイメージを想像していると、

●僕:「この人にとって、つぼみは大切なものなの?」
○小学生:「だって、この人は1年間、このつぼみを大事に持っていたから。」
●僕:「1年間、ずっと持ってるの?」
○小:「そう。1年間、大事に持っていて、大事に持っているんだけど、こわれちゃったんだよ。」
●僕:「ん?壊れちゃうの?」
○小:「ほら、つぼみも1年間経つと年をとるから。年をとると弱くなる(もろくなる)から。」
●僕:「なるほどね。じゃ、つぼみが弱くなって割れてしまう感じ?」
○小:「この人は1年間、ずっと大事に持っていて、だけど壊れちゃって、そのショックで倒れちゃう。だけど、そのあとで、そのつぼみを拾った人が、次の1年間、大事に持ってるんじゃない?」
●僕:「ショックで倒れた人はどうなるの?」
○小:「消えちゃう。」
●僕:「つぼみは?」
○小:「つぼみは残るんだけど、次の人が拾うとまた新しくなる。」
●僕:「じゃ、『春を蒔く』って感じじゃないんだ。つぼみを大事にしていたということは、この人にとって壊れてほしくなかったんじゃない?」
○ひ:「うん、だからショックで「アー」ってなる。(倒れ込む動作をしながら)」

今まで話し合いをしてきましたが、大きな飛躍です。
「春を蒔く人」ではなく「壊れてしまったことで春が飛び出す」という進展がありました。

ということで、人物像について要約すると…

1 「この人」は1年間、拾ったつぼみを大事に持っている。
2 大事に持っているが、時間が経つにつれ、つぼみは古くなる(劣化してくる)。
3 結果、1年間でつぼみが壊れる
4 大事にしていたつぼみが壊れしまい、その人は倒れてしまう。
5 それによって「春」が飛び出し春になる

というストーリーが浮上しました。休憩無しの約1時間半で決定されました。

午後からは前回に引き続き2枚組制作。前回つくった139組に加え、現在計200組の2枚組が完成しました。

石粉粘土

人型の模型を作ってみる。

これまでは油粘土で模型を作っていたのだが、油粘土だと長期保存が難しい。石膏で型取りすることも考えたが、大量生産する必要もないので、石粉粘土という粘土で作ってみた。

しかし、この石粉粘土は軽く柔らかくフワフワしている。美大予備校に通っていたときの粘土の時間に「粘土を撫でるな」「粘土はつけるか取るかだ」言われ、粘土の扱い方は、重量のある粘土の使い方に慣れてしまっている。

今回、購入してみた石粉粘土は、さらに軽量型。やり辛くてしょうがない。

3月に飛ばす気球 第11回目

前回決まった人物像をもとに、作った粘土模型を小学生と見ながら形のディテールに話し合いました。
中学3年生は高校入試が迫っているため2月は全員欠席です。

足の曲げ方、うつむき加減、つぼみの持ち方など、細かい部分を決めていきます。

最後の課題は、人物の色。
今までは「春を蒔く人」というテーマだったので、人物は四季を感じる色味をしていという案もあったのですが、「大事に持っていたつぼみが、壊れてしまったことで春が飛び出す」というテーマに変わったことで、色についてはまだイメージが明確になりません。

春が詰まったつぼみを大事に持っている人は、どのような色をしているのでしょう。2月中には決めなければならない課題です。

粘土模型

先週、軽量型の石粉粘土を使って作ってみたが、粘土を押し付けると反対側が押しつぶされてしまい、細かな量感を表すことが難しかった。

なので、軽量型ではない石粉粘土で、粘土模型を作り直してみている。
軽量型の倍近くの重さがあり、粘土をつけたときに手応えがある。それでいて指で擦ると滑らかな質感になるから作りやすそうだ。

しかし、やはり心材がないと、作っている間にゆがんできてしまう。
とりあえず、大雑把な形状を作り、一度乾燥させ、それを心材にして肉付けすることにした。

模型制作中(1)

3月に飛ばす気球の模型を粘土で作っているのだが、どうも、つぼみを大切に持っているという感じがしない。

これまではこの写真のように

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つぼみが胴体とくっついていたのだが、前回の話し合いで、つぼみを大きく開かせるためにも、つぼみはつぼみで単体になったほうがいい、ということになった。そうなると、どうしても肘から下の腕も胴体と離す構造になる。

新たな模型と同じポーズをした友達の写真を撮り、それら数枚の写真を壁に貼付けて、参考に模型を制作している。

模型を何回が作り直し、自分でポーズを取って気がついたのだが、そもそもモデルにしている友達のポーズが、大切なものを持っているという印象が弱い。

上半身だけで、大切に持っているというポーズはどのような姿か、自分をガラスに映し、試行錯誤。

模型制作中(2)

初めて使う石粉粘土で、3月に飛ばす気球の模型を作ってみたものの、使いづらい。

今までは油粘土で模型を作っていたが、そもそも、なぜ石粉粘土に変えたかというと、油粘土だとすぐに形が変わってしまう。
逆に少しずつ形を変えたい場合は、油粘土のほうが使い勝手がいいのだが、完成した模型を手にとっているうちに少しずつ変形するうえ、長期保存はできない。

なのでフィギア制作に使用される石粉粘土を使ってみたが、油粘土と比べると、かなり柔らかい。乾かさないとデリケートに切削することも難しい。通常は乾燥させてから削るようだが、時間がかかる。

ということで、迫っている設計を重視するため、とりあえず油粘土で模型を作ることにした。

ただいま制作中。
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