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今までの難解なポイント

来年3月に飛ばす人型の気球『春を蒔く人(仮)』は、形の大枠の決定にも時間がかかり、さらに、どのような人物かという概念的な部分で難航している。

制作はいつもスムーズには決まらない。そこで今までの気球で悩んだポイントを振り返ってみた。

■2008年『仔鯨』
離乳期となる仔鯨が空中を泳ぐという気球。
親から離れ、一人で海を泳ぐクジラは、どのような姿なのかを小中学生がスケッチをしながら考えた。
▷クジラのの中に広大な海が広がっているという模様に決定。

■2009年『記憶の種』
気球の中からメッセージが付けられた風船が空中で放たれるという気球。
風船を放つだけなら気球から放つ意味もなく、手紙を付けて飛ばしても単なるバルーンリリースになってしまう。風船に「将来の夢」を書いて付けるようなものではなく、風船を拾った人との関係性を発展させたい。
▷気球を観に来た人が「忘れられない記憶」を書き、風船に付け放たれる。その風船を拾った人は、その記憶を読むことで自らの記憶を振り返る。

■2010年『海月』
初めて、参加者である中学生が「どのような気球にするか」というところから考えた気球。気球の形として「クラゲ」というところまで決まったが、なぜクラゲが空を飛ぶのかという話し合いに。
▷クラゲは「海の月」と書いて「クラゲ」と読む。では、クラゲは自らを月をどう思うのかという疑問が浮かび、「クラゲが月に会いにいく」という物語がつくられ、その朗読をしながらクラゲを飛ばした。

■2011年『かげから』
参加者と話し、「宇宙」というキーワードが挙がる。その宇宙をどのように形にするかが課題。
▷地上から星を見ると「点」に見える。そして星々は遠く離れていても光や重力の関係がある。その関係を視覚化し、狭間に立ち入ることができないか。そのようなイメージから、中学生が描いた巨大な絵を筒状にし、気球内部に配置する。気球を飛ばし終えたあとで気球の中に入り、スモークを炊くと柱の色が空間で混じり合う。

新しいことをすると、いつも新しい問題にブチ当たる。

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