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見下げる雲、見上げる雲

富士山に5合目から登り始め、8合目の宿泊所に向かう。
標高は
5合目で2305メートル
6合目で2450メートル
7合目で2750メートル
8合目で3350メートル
9合目で3570メートル
10合目の頂上で3776メートル

つまり
5合目から6合目まで標高差、約150メートル。
6合目から7合目まで標高差、約300メートル。
7合目から8合目まで標高差、約600メートル。
8合目から9合目まで標高差、約220メートル。
9合目から10合目まで標高差、約200メートル。

7合目から8合目までが最も長い。標高が高くなるにつれて気温も下がるため、動いているときは暑いほどだが、休憩すると寒い。飛行機やエレベータで上昇すると、数百メートルの差で耳に違和感を感じるが、少しずつ登って行くので標高に実感がもてない。むしろ先を見上げたときに「まだまだある」という思いが先行する。

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だが8合目あたりで雲の間にいる風景を見渡し、その高さにふと気付く。地上の雲を見下ろし、上には遥か上空に薄い雲がかかっている。飛行機のようにガラス越しではなく、自らがその風景の中にいるというのは不思議な気分だ。

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