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御来光

8合目の宿舎に泊まり、頂上から日の出を見るため午前2時に起きる。
台風の関係で風が強い。様子を見て、3時に宿舎を出発。頂上を目指す。

登山者のヘッドライトが連なり蛇行した線を描いている。その先は遠い。
風はむしろ強くなる一方で、砂が歯を噛み締めるとジャリジャリという音が耳に響く。

1時間40分後、頂上に到着。もう空は明るいが太陽はまだ登っていない。体感温度は3.4度だろうか。自然と震える体を固めつつ、日の出を待つ。

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5時過ぎ。ようやく太陽が見えて来た。光はすごい。登山客や湖や雲が橙色の光で照らされ、風景が流動的に変化していく。御来光を写真で見たことはあったが、視界が全部覆われる風景は写真では分からない。ここまで登ってきたという証をもらえたような気がした。寒さも忘れて、、と、言うべきだろうが、やはり寒いものは寒い。しかし、その寒さもこの風景のひとつだと思う。

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