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陶芸空間『虹の泉』

17日のブログに『虹の泉』の東さんについて触れましたが、そのことについてなにも書いてなかったので詳細を。

2年前、『仔鯨』の気球を制作するにあたって、三重県にある「くじら博物館」に行ったときに寄ってみたのが『虹の泉』でした。

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この『虹の泉』とは東健次さんという人が30年かけ制作している陶器でできた空間です。東さんは70歳を過ぎていますが現在も制作が続き、テニスコート2面分ほどの空間に、これまで東さんが作ってきた陶器が立ち並んでいます。

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中学生のときに教科書で見た陶芸に魅了され、瀬戸に移り本格的に陶芸を学び、ヒョンなことからスリランカへ。初めての海外へ渡る船旅で見た海と、スリランカのジャングルにあるシギリア遺跡に感動し、自身も何かを作ってみようと思ったそうです。

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訪問したときにたまたま東さんが制作をしていたので、わずかな時間でしたが話をすることができました。第一印象としては情熱がみなぎる少年のようなおっちゃん、という感じでした。突然伺ったにも関わらず、やさしく熱い目を輝かせながら溢れ出すように話をしてくれました。

終盤で語られた印象に残っている言葉があります。
「もしも、この空間を見て私のようになりたいという若者がいたら、私は猛反対します。こんなふうに社会とはかけ離れたところでこもるのはよくない。」
言葉は遣いは違いますが内容はこんな感じでした。こう言っていましたが、東さん自身が書かれた本『陶芸空闇虹の泉』を読むと、彼がいかに制作に熱意を抱き、頑固で、好奇心があり、ポリシーを持っているかが分かります。

再び、行かねばならない所のひとつです。

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