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気球でやってはいけないこと

小中学生と作った気球を飛ばす直前の打ち合わせで必ず説明することがあります。
ふくらむの制作において、「~してはいけない」という言葉を使うことは滅多にないのですが、気球につながれたロープを送り出すときにだけ「絶対にしないで」と強く言っています。

それは、「気球をゆっくりと等速で送ること」「ロープに指を巻き付けないこと」「ロープを握りながら滑らせるように送らず、両手で交互にロープを掴みながら送ること」の3点です。

禁止マーク総合.jpg気球をゆっくりと等速で送らず加速させてしまうと、減速させ停止させるのが非常に困難になります。最悪の場合、用意したロープの長さ内で止められず気球が飛んでいってしまいます。ロープに指を巻き付けると気球の浮力が強い場合、指がロープで締め付けられます。ロープを握ったまま手の摩擦で減速させようとすると、手の皮が剥がれます。

という危険性があることで「これらは絶対にやってはいけないこと」として話しています。

昨日「はらぺこあおむし」の気球を見に行き、もう1つやっていけない項目があることに気付きました。

「あおむし」を離陸させるとき、気球につながれた数本のロープを10人以上の人で引っ張っていました。サブロープをゆっくり送りながら浮上すればよかったのですが、サブロープの人たちが一斉に手を離し、全ての力が気球のバナー口につながれた一本のメインロープに集中しました。

あおむし12.jpg
その数秒の加速で気球に勢いがついてしまい、3.4人がぶら下がってしまうほどの浮力が瞬間的に生まれてしまいました。

離れて写真を撮っていた僕も、数人がロープにぶら下がっているのに気付き、駆け寄ってロープを握りました。が、すごい浮力で僕の体も持ち上げられてしまうほどです。手を交互にロープを送り、ゆっくりと減速させようと試みますが、みんな必死になってロープにしがみつき上昇を止めようとします。ロープを握る僕の手の上からも何人もの手が押さえつけ、手からロープが離せません。

手がロープに擦られて離そうとしても、僕の手の上から押さえつける人は痛くないので強く握ります。「痛い!痛い!」と叫んでも「このままだと飛んでくぞ!!」という勢いに揉み消され、言わば集団パニック状態。

数秒後になんとか気球の上昇が止められ、ようやくロープから手を離すことができました。
気球が無事飛んだことを確認して、すぐに保健室へ。
気球をやり続け、もう15年ほど経ちますが、今までにない怪我でした。

そこで教訓。「やってはいけないこと」のひとつに「ロープを持っている人の手の上から握り、減速させようとしない」ということを、次の気球では説明しなければと、身をもって感じました。
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