「自由にかく」のは難しい。とても。
ふくらむの写真を見返していたら少し前のカラパイアの記事を思い起こした。
ふくらみも飛びもしない話だけど。
驚異の色彩感覚をもつ5歳の天才抽象画家、アリータ・アンドレちゃん : カラパイア
「こんなん俺でも描ける」と言いたいところだけれど、実際のところ多分ムリ。
適当、あるいは自由に描いている「だけ」に見えるけれども、こういうのって案外難しい。
また、出来上がったものに対する良し悪しの判断も保留しておく。
この手の画に対する評価についてスウェーデンのジャーナリストが仕組んだ「Pierre Brassau」という面白い話がある。
又聞きのため正確な話は分からないので、ごく簡単に説明すると、「チンパンジーに描かせた画を、フランスの前衛芸術家が描いた作品と偽って展覧会を開いた時、評論家たちはどのように振舞ったのか」というお話。興味のある人は調べて見てね。面白いから。そして、詳しい話を教えて欲しい。
さて、話は「ふくらむ」へとつなげます。強引に。
ふくらむの今までの制作の中で「ソラニラクガキ」「カゲオクリ」「かみふうせん」「かげから」「色+色(イロトイロ)」あたりは、ものすごーく大雑把に言うと、「参加者に自由に何かを描いてもらう」企画といえる。
そういう状況で、人はどのようなものを描くのか。
当然に、人によって違うわけだけど、いくつかのパターンがある。もしかしたら年齢や男女に関係するのかもしれないけど大体こんなかんじ。
1.自分の好きな色でグイグイと塗っていく
割りに幼い子に多いような気がする。
長時間に渡って没頭して塗り続ける人もいる。
2.キャラ、記号、文字
顔とか、ハートとか、手書き顔文字とか。
小学校高学年から中学生くらいだと、自分の名前とかアルファベットとか書いちゃう。
3.ちょっと飽きてきた
描くのに飽きてくると、ハケを叩きつけるように使ったり、足跡でスタンプを始めたりもする。
1のパターンとこのパターンは紙が破けることが多いので後の修復も大変だ。
4.他と関わる
他の人が描いた上に別のものを描いたり、縁取ったりする。
尚、下の写真には「LOVE」と「萌」が隠されていたりします。
5.マイルール縛り
中学生以降に多いような気がする。
円で埋めるとか、グラデーションで仕上げるとか、ハケ跡をそろえるとか、何らかのルールを作って描いていくパターン。
6.バランスタイプ
5よりさらに、色とか形とかをバランスよく仕上げていくパターン。
好き勝手に描いていいはずなのにそうならない。
これが更に進んだ「何も考えていないかのように、考え抜いて」描いている場合もある気がする。
とまあ、いくつか分類をしてみたものの、ちゃんとしたものではなく、あくまでも個人的な印象によるものです。
こういうのって真剣に研究している人もいるんだろうか。
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