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トナカイはどうやって飛ぶか3

昨日の実際に300メートルもの距離を飛ぶトナカイを見たという話があるので、トナカイと他の飛ぶ生物と比較して考えてみます。

そもそも、飛ぶためには重力に反する力「揚力」が必要です。気球のように外気と内気の重さを変えて浮遊する「浮力」もあるのですが、飛ぶ生物で浮力を使って飛ぶ生き物はないと思います。

飛ぶトナカイの場合、「複雑な形をした角」がポイントのようです。トナカイの写真を見ると、確かに大きく、複雑な形をした角を持っていますが、このような棒状の角が翼の役割になるのでしょうか。

棒状の形で飛んでいる生物としてトビヘビが思い浮かびます。120センチ程度の長さで肋骨を広げ、体をS字にさせて空中を泳ぐように滑空します。しかし、その飛行距離は100メートル程度と言われているようです。

体重の軽いトビヘビでさえ100メートルの飛距離。一方、トナカイの体重は小型のもので130キログラム程度だそうです。

飛行する生き物で最も体重が重いとされているのは、おそらくケツァルコアトルスでしょう。白亜紀に生息していた翼竜で、その体重は70キログラムだったと推測されています。しかし、その重さを支えて飛ぶために、12メートルもの翼を持っており、時速50~60キロメートルで滑空していたと考えられています。

今の航空力学ではトナカイが飛ぶことを実証することは難しいかもしれませんが、昆虫がなぜホバリングできるかということも、現在でも研究が完全にはされていません。もしかしたら、まだ知り得ない力で飛んでいるかもしれません。

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