『ナスカ 砂の王国』
楠田枝里子さんが書いた『ナスカ 砂の王国』という本があります。楠田さんと言えば、テレビ番組の司会で目にするアナウンサーです。
この本を読むまで、楠田さんのことを「元気なおばちゃんだなぁ」というくらいにしか思ってなかったのですが、読んでみて、非常に努力家で情熱的な人へと、それまでのイメージが完全に払拭されました。
この『ナスカ 砂の王国』という本は、ナスカの地上絵を研究したマリア・ライヘの生涯について綴った本です。
楠田さんは、ある雑誌で1枚の写真に出会います。それは地上絵が書かれた砂の平原で、女性が作業をしているシーンでした。そこで楠田さんは「いつか、きっと、私はこの人に会いに行く」と直感します。作業する女性の名がマリアという人だとわかり、数年後に彼女に会いにいきます。ペルーでマリアさんと地上絵に出会い、ますます、気持ちが寄せられた楠田さんは、その翌年には、マリアさんの出生の地であるドイツのドレスデンに脚を運び、彼女の出生について調べます。当時のドイツはまだ東西が緊張していた時代だったため、図書館で調べることも容易ではありません。ドイツに住む友人に協力してもらい、マリアさんがどのように歩んできたのかを調べていきます。
マリアさんは、「地上絵は、天上の星座を写し取ったものではないか」という仮説をたて、人生のほぼ半分を砂漠で過ごし地上絵と向き合います。しかし、ある時点から研究結果を発表することより、地上絵の保護に力を注ぎました。その理由について楠田さんは、次のように語っています。
この本を読むまで、楠田さんのことを「元気なおばちゃんだなぁ」というくらいにしか思ってなかったのですが、読んでみて、非常に努力家で情熱的な人へと、それまでのイメージが完全に払拭されました。
この『ナスカ 砂の王国』という本は、ナスカの地上絵を研究したマリア・ライヘの生涯について綴った本です。
楠田さんは、ある雑誌で1枚の写真に出会います。それは地上絵が書かれた砂の平原で、女性が作業をしているシーンでした。そこで楠田さんは「いつか、きっと、私はこの人に会いに行く」と直感します。作業する女性の名がマリアという人だとわかり、数年後に彼女に会いにいきます。ペルーでマリアさんと地上絵に出会い、ますます、気持ちが寄せられた楠田さんは、その翌年には、マリアさんの出生の地であるドイツのドレスデンに脚を運び、彼女の出生について調べます。当時のドイツはまだ東西が緊張していた時代だったため、図書館で調べることも容易ではありません。ドイツに住む友人に協力してもらい、マリアさんがどのように歩んできたのかを調べていきます。
マリアさんは、「地上絵は、天上の星座を写し取ったものではないか」という仮説をたて、人生のほぼ半分を砂漠で過ごし地上絵と向き合います。しかし、ある時点から研究結果を発表することより、地上絵の保護に力を注ぎました。その理由について楠田さんは、次のように語っています。
ひとつの答えを出すのではなくて、その謎に人々が向かい続けること、そして、そうした試みのなかで、いつか、古代人の表現しようと欲したあの一瞬を体感することこそが、重要なのだ。マリアさんの行為や言葉によって、地上絵が大地と空と水をつなぐものへと、そして古代人と現代人をつなぐものへと導かれていきます。
コメント
コメントフォーム