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新常用漢字

毎日新聞
常用漢字:196字追加 文化審が答申


文化審議会総会が7日開かれ、一般社会における漢字使用の新たな「目安」となる改定常用漢字表を川端達夫文部科学相に答申した。196字を追加して5字を削除し、現行(1945字)より191増の2136字になる。


常用漢字が29年ぶりに改定された。
新しく常用漢字となった196字を見てみると、今まで常用漢字でなかったことに驚く漢字がある。
例えば「岡」「尻」「匂」「丼」「旦」「奈」「嵐」「爪」など、小学校で習わなかったっけ?と思うほど簡単な漢字が新常用漢字となっている。逆に「勺」「錘」「銑」「脹」「匁」など、常用漢字から削除される漢字がなじみのない文字のように感じる。

新常用漢字の中で、ふくらむにいささか関係のある文字として「貼」が挙げられる。というのも、テープで紙をつなげる「紙はり」と言う言葉を使うときに「張る」か「貼る」どちらを使えばいいのか戸惑いながら「貼る」を使っていた。
「張る」の辞書の意味を見てみると。

『岩波国語辞書』の場合
【張る】
こもっていたものが外に向けて広がり出る。
1:伸び現れる
2:広がりふさぐ
3:内の力が動いてふくれる
4:こわばった感じがする状態になる

などがあり、最後のとろこに、
▽のりづけのときには「貼る」とも書く。

とある。
「張」だと、「接合」という印象より「弓を張る」などの引き合う緊張感のニュアンスが強い。例えば『貼るホッカイロ』や『貼るサロンパス』は『貼る』を使っている。そんなことから、ふくらむでも行為の伝わりやすさから「貼」を使っていた。今回のことで「貼」という文字が堂々と使えるようになったのはいいが、これは氷山の一角に過ぎず、もっとたくさんの漢字があるのだろう。

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