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ウロコを羽にした理由

昨日のお伝えした『古代の鳥の色が分かる』を書いていて思ったことを徒然と。

そもそも羽根はなぜ生えてきたのだろう。ともとも、ウロコだったものが円錐形の繊維状のものになったのが始まりと言われています。さらにそこから羽毛に変化していったことも「ナゼそうなったのか」と不思議に思う。
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羽根の飛ぶこと以外の機能として、温度調節、性的アピール、威嚇、敵から逃れるための擬装が挙げられる。

鳥の体温は40度から42度ほど。体温が下がってしまわぬように寒いときには羽をふくらませて体と羽の間に空気をいれている。求愛に使う羽根と言えばクジャクはメスに羽根を広げてブルブルと振るわせアピールする。多くの生物が威嚇するときに体を大きく見せることから羽根を利用するのも想像に容易い。擬装というのは分かる気もするけど、それならウロコの色を変えるほうが簡単なのではと思う。

気になるのはいずれにせよ、ある程度羽根が延びないと使えない用途ということだ。
寒いと念じ続けたら毛が伸びそうであるけれど、鳥の体温が高いのは飛ぶからであって、しかし羽根がないと飛ぶことはないので体温調節にこだわらなくていいというジレンマに陥る。

猫が威嚇するときに毛を逆立てるように、ウロコを逆立てていたら羽毛になってきて延びて、さらに威嚇に使えるようになっていったというもの分からなくもないが、羽が生えてきた理由としては無理があるようにも思う。

たしかに、最初から飛ぶ為に羽根を生やしたのではなく、何か別のことで必要になり羽毛が生えてきて、それで飛べるのでは?と思っていたら翼になっていったというのが自然かもしれない。

そう考えるとメスにモテるためというのが案外あることかもしれない。今後、アンキオルニスのメスとオスとで体色調査をして変化があるなら有力なのか。オスの方がきらびやかな鳥は多いし、それなら羽根は短くても視覚的には効果がありそうだ。

仮にそうだとすると、オシャレになることで飛ぶことができるようになったのかもしれない。人間が髪をセットし鳥の羽根を帽子に飾り、服をコーディネートするように、恐竜も「こんなオレってオシャレじゃない?こんなに派手なのに敵から捕まらないんだぜ」みたいなことをメスにアピールしていたのだろうか。さらには「オレってこんなにジャンプしながら踊れるんだぜ」みたいなことから飛べるようになったのでは?

つまり、高く跳ねられるバレリーナが美しいと思うように、高くジャンプするバスケット選手に惹かれるように、カッコイイから羽を生やして飛べるようになったのかもしれない。意外とあるかも。

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