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話し合いをする場所

企画を考えるときに、ふくらむは大抵、ファミレスに行く。長居ができることとドリンクバーがあることが最大の理由だと思う。喫茶店でもいいのだが、飲み物が高い。そして、加藤登紀子の歌の歌詞にあるような「コーヒーを一杯で一日」ということができる喫茶店が今は少ない。

以前、取材をしてもらったときに、話し合いはどこで行っているか、という質問に「ファミレス」と答えると、「お笑い芸人みたいですね」と言われたことがあった。たしかに、ぼくたちがやっていることは、お笑い芸人と近いものがあるかもしれない。企画を考え、参加者とのやりとりを構想し、撮り直しができない場でライブのように気球を飛ばす。飛ぶか飛ばないか、ウケるかウケないか。結果は最後にしか現れないのだが、それを企画を考える段階で想像する。試みはいつも本番であるし、本番もまた、いつも試みなんだろう。

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