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『たまご』の記録

5月8日の午前の記録です。

8時半ころから会場に集まり、『たまご』を広げる準備をします。非常にいい天気だったので、『たまご』の下に敷く白いシートを広げると、眩しい光が下からも照らしました。重りとなる水と送風のための電源が用意でき、『たまご』を膨らましました。

2011_5_10_01.jpg内部は風がシートを揺する音が聞こえるものの、少しだけ声が響いてるように聞こえます。霧を炊き始めると、目の前がさらに明るくなっていきます。

ちょうど開会になり、子どもたちがドームに入っていきます。

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2011_5_10_03.jpg不思議な空間に子どもたちは大はしゃぎです。風が吹き、ビニールがあおられるたびに歓声があがります。

2011_5_10_05.jpg風が強く、手伝ってくれたボランティアの中学生と必死になって、たまごを押さえます。2011_5_10_08.jpg風に押されると霧も出てしまうので、向こう側の風景が見え隠れします。子どもたちが暴れすぎて、ビニールが破けてしまうこともしばしば。修復作業が続きました。

12時半頃からフライトの準備をします。恐れていた風が、フライト時間に近づくにつれて強くなっていきました。バーナーを入れて離陸を試みます。立ち上がったものの、四方八方にたまごが揺すられました。ビニールなので破けることはありませんでしたが、逆にバーナーを入れるためのリングが4人で押さえていても動かされるほどの強風です。ロープも一本が切れてしまいました。あまりにも危険なので残念ならがフライトは中止しました。

フライトで破損した部分を修復すると、再びたまごが膨らみました。

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2011_5_10_07.jpg午後からも午前のように子どもがたまごの中に入ります。強い風はなかなか止まず、霧を出してもなかなか効果が現れませんでした。それでも、波打つ床面と形が変わる壁に大盛り上がりでした。

閉会の最後にたまごを割ります。
たまごの頂上に繋がるロープを引くと、たまごが割れる仕掛けになっています。が、すでに数十センチ程度が裂けてしまっていて、そこから空気が洩れ、たまごが立ちません。風の力も加わり、たまごが潰されそうになっていました。内圧がなければ立ち上がらず、割ることもできなくなります。「もう、難しいか、、」と思いつつ、中の子どもたちをたまごの底部に集めて、無理矢理サブロープを引っ張ってみました。何とか立たせることができたので、ロープを持っている中学生たちに合図を送りました。完全にまっすぐには立っていなかったものの、たまごが開き、中の子どもたちが出てきました。(写真がないのが残念です。)大急ぎになってしまい、ただ割っただけになってしまったのが非常に心残りでした。

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