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凧の起源

2011年になりお正月もあっというまに過ぎてしまった。お正月の風物詩として凧揚げがあるが、それも最近ではあまり見られなくなってしまった。

凧の起源を調べようと手元にあった『飛行の古代史』(ベルトルト・ラウファー著)を見てみると、

凧は古代中国において発明され、かつ初めて実用に供されたのであった。
とある。やはり中国が発祥のようだが、数頁さきに

中国における凧の始まりをはっきりと辿ることはできない。
なに!?結局わからんのかい?ただし、この本に書かれている中で凧の最も古い記録として

紀元前196年に没した韓信の一生にかすかに見出される。(中略)韓信は未央宮までトンネルを掘ろうと決心して、宮殿までの距離を量るために紙鳶を飛ばしたと言われている。

正確に何年かは分からないが、少なくとも紀元前200年ほど前にはあったことが推測できる。

興味深いもので、紀元前507年から444年に山東省に住んでいた公輪子(魯班ともいう)という機械技師が作ったと言われる「木鳶(もくえん)」。これは竹と木でできているカササギの彫刻で、飛ばしたら3日後に落ちて来たなどといった話が『ぼくし(「墨」と「羽冠に隹」)に書かれているらしい。が、これは凧の起源には疑わしいので、凧の起源は約紀元前200年と考えるのがよさそうだ。

ネットで調べてみると、あっけなく「中国凧の歴史早見表」というサイトが出てきた。出典が明らかではないが、ここにも「BC221~AD220 未央宮(長安)攻略に凧で距離測量」とある。

現在から約2200年前に凧が飛んでいたということだ。

それにしても、木鳶というよくわからないものが気になる。

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