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ふくらむ講座15回目(フライト当日の記録)フライト編

海月が完成し、見に来た人も一緒になって外に運びます。

ロープを付けようとしますが、暗い中で場所がなかかなか分からず、また、間違えることもあり時間がかかります。送風機で風を送りますが、体積が大きいのと2重構造のため、なかなか膨らみません。膨らましながら今回始めて使用するフォグマシンでスモークを入れていきます。同時に電球を取り付けますが、これにも四苦八苦。さらには電線がおかしなことになっていて予定時刻を過ぎてもフライトの準備ができません。寒い中、見に来た人を待たせてしまい、とにかく焦る気持ちを抑えながら急ぎます。

フライト時刻から1時間近くが過ぎ、すべての触手にも空気がはいりました。ようやく準備ができても半分ほどしかふくらみません。仕方なく慎重にバーナーを入れ、立ち上げを試みます。

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熱気を入れると少しずつ膨らんでいき、立ち上げることに成功。今まで地道な作業が続き、姿を見せなかった海月がついに目の前に現れました。

バーナーを続け、浮力が強くなってきます。海の音が流れ、中学生の朗読が始まります。
「海の月」と呼ばれている海月。でも空には月があります。「きっと僕が本当の月なのに」。そう思った海月は空の月に会いに行きます。

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それまで雲に隠れていた月も、フライトの瞬間に雲が晴れ、空には月が現れました。静かな遊泳をしながら物語は続きます。

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月と対話をした海月は海に光を照らしながら帰ってきました。


約10分間のわずかな物語が終わると、風が吹き始め、月も再び雲に隠れてしまいました。最後に会場にいる人みんなで、海月の中に入ります。中はまだ暖かい空気が残っていました。

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9月から始まった講座。10分間の物語の中に、その4ヶ月が詰まっています。

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