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標高で変化するものたち

フラッと行った富士山。標高が変わると様々なものが変化するものを振り返る。

○雲
これまでも何度も挙げている雲だが、モクモクとした雲が浮いてるのを見下げるというのは何とも妙な光景。頭ではごくごく当たり前だと知っていても、いざ見ると「なんで浮いているのか」とマジックを見せられているように思う。

○気温
標高が100メートル高くなると0.6℃から1℃寒くなるらしい。実際、富士山に登っているときはふもとでは30℃近くあっても頂上付近では数℃になっている。

○ふくらむ
山頂で暖かいスープを味わうために持っていったスープのパックが、山頂付近ではパンパンにふくれあがる。よくある科学の実験だけど、実際見ると驚く。たぶん、急激に標高が移動し、耳が痛い状態などで、自分が高いところにいるという感覚があれば、さほど不自然ではないのかもしれない。
これと同じ原理かどうか不明だが、頂上付近ではいつもよりオナラが出ていたように思うが、これは僕だけだろうか。

○酸素の薄さ
富士山頂付近では酸素濃度が地上の70%程度になっているらしい。実際に8合目の宿舎でも、ちょっと動いただけで息が切れた。通常は眠るときには呼吸、心拍共に、起きているときより減るというのだが、標高が高いと眠るときにも呼吸数が多い気がした。寝ているときに自然と呼吸がはやくならないと高山病になることが多いという。

○物価
山小屋では飲み物、食べ物が販売されているが、とにかく高い。カップラーメンが600円。水やお茶、スポーツドリンクが500円。350ミリリットルのビールが600円。位置エネルギーと物価は比例している。さらに、トイレは一回200円かかる。何をどれだけしても200円。貧乏性な僕は、一回で可能な限り出し切ってしまおうと試みるが、出るものは出る。重いが小銭は持っていく必要がある。


いつも見てるものが、同じ場所でも標高によって大きく変わる。水平に3キロメートル進むのはわけないが、垂直に登るとなると別世界になる。これって面白い。

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