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フレデリック・バック

書き忘れていたことがひとつ。

今月の始めまで、現代美術館で『フレデリック・バック展』が展示されていた。フレデリック・バックといえば、『木を植えた男』や『大いなる河の流れ』のアニメーションで知られている。

僕が初めてフレデリック・バックの作品に触れたのも、『木を植えた男』の絵本だったと記憶している。たぶん小学生くらいのとき。内容は理解せず、しかし、鮮やでフンワリとしたやさしい色に目がギュルっとした感じを覚えている。

『フレデリック・バック展』では、アニメーションの原画だけでなく、彼の10代からの絵画が展示されていた。やさしい絵の印象だったが、若き頃の絵は力強く、見ていて目眩がするほどエネルギーを感じた。強烈だった。(その晩、展示を見たせいか分からないが、鼻血がでた。)その作品の中に、屠殺場の風景や、漁猟の水揚げの絵が数点あった。はやり、その頃から自然と人間の関係について考えていたのだろうと思う。

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