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回転する種

ヨーロッパに行ったときに拾った種が出てきた。

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カエデの種類なのだろうけど、大きさに驚いて持って帰ってきてしまった。長さ5センチほどもある。数メートルの高さから落下すると、クルクルとヘリコプターのように回転し、滞空時間が長くなる。その結果、より遠くに種を飛ばすことができる。と、言われている。

力学的な研究もされていて、2009年6月12日の『Science』に掲載された論文によると、落下時の航空力学的効果は標準的な飛行機やペリコプターの翼、羽より優れているらしい。

この種を見ると羽根部分に葉脈のような繊維がいくつも入っている。その繊維の方向がトンボの羽根の筋と同じように走り、非常に似たような構造になっている。一方は植物で一方は動物。どこかで話し合いでもしたのかと思うほどだ。

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