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今年の秋に向けてミーティング

こんなにも暑さが続いているのに、もう9月。毎年秋に行っている中学生と気球を作る企画を考えなければ。8月から何度かミーティングを重ね、ちょとずつプランが固まってきつつある。
今までは『鯨を宙に泳がす』だとか『気球の中から風船を放つ』という企画内容はふくらむで決め、それに中学生が参加していたのだが、今回は企画から中学生が決めていってはどうか、という話で進んでいる。

毎年、やったことがないことを試みているが、今年も今までとは違った難しさに会いそうだ。

全体会議

秋に中学校で行う企画の全体会議に行く。今までふくらむで話し合ったことを学校側に説明。今回は企画から中学生と考えていくプランなので、なかなか具体的なところまで伝えられない。今後もう少しミーティングをし、明文化した企画書をつくる必要があるように思う。予定では来週18日から始まるのでそのためも準備をしなければ。

ライブ

昨日の全体会議のあと、ふくらむのメンバー数人が集まり、今後の話をする。1週間後から中学生と作る予定なので急がなければならないが、「どんなことを行うか」ということか参加者と話し合うため、なかなか先が読みづらい。

これまではふくらむが大枠となる企画を考え、そこから参加者と話し制作へと進んでいたのだが、今回は制作と同じかそれ以上に、話し合う場をつくるということが要点になっていると思う。どのようにしたら参加者がワクワクするような話し合いになるのだろうか。

そのひとつとして、最初に訊ねる問いが重要になると考えている。
例えば、「何を作りたい?」と訊ねると、その解答の多くは形にこだわったものが多く挙がると予想できる。また、「気球に何を描きたい?」ときけば、描く図柄が挙がるだろう。ただし「どんなことしたい?」という問いだけでは範囲が大きすぎて答えづらいのも想像できる。

大学生の時に、教育実習で母校にお世話になったとき、印象深い話を聞いた。授業を考えるときに、授業中言うことを、台本を作るように一字一句、考える。それを何パターンも作り、準備する。そして、いざ授業になったら、それまで考えていたことと全く違った授業をライブで行う、というもの。

そんなことが、できるんだろうか。

デモフライト用気球の修復

中学校で行う特別講座のデモフライト用気球の修復を行う。

毎年行っている中学校での講座だが、講座自体が中学生にあまり認知されていないこともあり、中学生がいる平日(17日)の放課後に、デモフライトとして気球を上げてみることに。

ふくらむで制作した気球というのはその場限りのものが多く。ほとんどが一度飛ばしたら川原で燃やされる運命にある。その中でも今年の5月に飛ばした気球『ソラフミ』は破損箇所がありながらも形を残していた。そこで、この『ソラフミ』をデモフライトとして上げるため修復する。

5月のフライト当日は風が強くかなり破けてしまったと思われたが、映像を見返してみると破損の多くはリング周りに集中しているようだ。リング周りとは送風やバーナーを入れる輪の部分で、中の空気を熱しているときに最も力がかかる部分。逆に補強さえ充分にしておけば、上部が大きく破れるということは少ないことが分かった。

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そこで狭い部屋に気球のリング部分だけを広げる。これだけでもスペースいっぱいに気球が広がる。紙をたぐり寄せながら破れている箇所を見つけテープで貼り直す。

テープで貼るという行為は単純なのだが、なかなか手強い。

デモフライト

毎年企画を行っている中学校で、修復した気球 - 『ソラフミ』のデモフライトをする。

いつものように送風機で気球を膨らます。大抵の場合、ここで風に煽られて四苦八苦するのだが、気持ち悪いほど風が無く、みるみる気球は大きくなっていく。

バーナーを入れると「よいしょっ!」という感じで立ち上がる。日中で飛ばすときには四方八方に気球が傾き、それに合わせて人が振り回されるのが常なのだが、何もハプニングが起こらない。こうも簡単に立ち上がると手持ち無沙汰にも感じられる。

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関心がある教員や中学生に見届けられながら、気球は垂直に上昇していく。それにしても穏やかだ。「浮く」というよりも「宙にある」という状態のものを見ると、改めて不思議に思う。

何度が飛ばしていると興味を持った中学生が来たのでロープを手渡すと、気球の浮力に驚いた様子。やっぱり上に重さを感じるというのは日常では珍しい出来事だ。

内側からみた上部
明日から本格的に中学生との制作が始まるが、参加者がどれくらい集まるかが不安の種。

ふくらむ講座2010始まり。

第一回目の講座を迎える。毎年、1回目は告知を充分にまわすことができず、人数が少ない。そしてやはり今年も少数の参加者で始めることになった。

今年の企画の一番のポイント『企画から中学生が考える』を試み、今までのふくらむの活動を紹介したうえで
「どんなことやりたい?」と訊ねてみると、「う~ん」という感じ。やはり、まずはそこまでの流れをつくる場作りが必要だ。
とりあえず、実際の気球を見てもらおうということで、昨日飛ばした気球をグラウンドに運び、立ち上げてみる。周りではテニス部や陸上部など部活動をする中学生でいっぱいだ。そこにモコモコとした白い巨大なものが膨らんでいく。

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昨日のデモフライト時と比べる少々風がある。気球が揚がっていくと、部活をしている中学生もちょっと気になっている様子。2回のフライトを終えると、バレー部の中学生たちが集まってきたので「中に入ってみる?」と言葉をかけると「いいんですか?」→「靴脱いで入ってね」という調子で10人くらいが気球の中に入っていった。やっぱり中に入るというのは面白い。なんでだろう。

そんなことで本日は午前で終了。人が来るといいのだが。

ふくらむ講座2010・第2回目

先週少ない参加者で幕を開けた、毎年秋に東村山市第一中学校で行っている講座の2回目を迎える。前回より若干参加者が増え、まずは今までのふくらむが飛ばしてきた気球の映像を見てもらう。そして今年の企画内容、「どういう気球を制作するか、ということから中学生が決める」ということを説明。

前回は案が出てこなかったのだが、「グラデーションがしてみたい」「ちっちゃいのがポコポコ上がるとか」「一瞬の感動」など、最初に映像を見たせいか、人数が増えたせいか次々に声が上がってくる。すかさず黒板に書いていく。

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「こうなったら面白い」「こういう気球があってもいいのでは?」というアイディアを出しつづけ、午前中に25個ほどの案がでた。その中でも「クラゲ」と「キノコ」の形がいいという声が大きく、午後からは図書館に行きクラゲとキノコについて調べてみる。クラゲやキノコの様々な種類や形、色、生態などを調べてみた。

どんな気球を作るかは次回に持ち越し。
今日、これだけアイディアが出せたのは黒板の力が大きい。学校の授業で黒板を使う場合は、先生が口頭で説明しながら要点を黒板にまとめていくことが多いと思うが、今回のように一人ひとりの発言や案をみんなで共有するためにも必要なアイテムだ。

ふくらむ講座2010 第3回目

今秋3回目となる講座。天気のせいにしてはいけないけど参加者が1名。ふくらむのメンバーはいつもより多く、なんともアンバランス。やっぱり中学生と作るというのは難しいのだろうか。
結局、どんな気球を作るかは来週決めることに。

話す。

昨晩、講座のあとに集まり夜中まで話す。
今回の企画の重要点、ふくらむがなぜ小中学生と作るのかということなどについて6時間ほど。いつもは喧嘩のようになるのだけど、珍しく落ちついた話し合いができたと思う。結論はすぐに出てこない。それでも話し合うことでどういう方向を目指しているのかが少しずつ見えてくる。絞られてくる。やっぱり時間はかかるものだ。

ふくらむ講座 4回目

ふくらむ講座も早くも4回目をむかえる。

どんな気球を作るか、有力案として挙がっているのはクラゲかキノコ。
今日は、最初に今までの経緯を振り返りながら双方の資料を見てみる。

「キノコがいい」「いや、クラゲだ!」など中学生の意見が分かれたらどうしようと思っていたが、自然とクラゲ案で話題が展開していったのでクラゲに決定。

クラゲにどんなイメージを持っているか、クラゲってなんだろう、クラゲの気球で何ができるか、したいか、など意見、アイディアを出して行く。

「光らせたい」「動いたらおもしろい」「クラゲって"海月"って書くんだ」「目がない」「自由な感じ」などなど。アイディアを出すことと、黙り込んで考えることを繰り返す。
校庭にを眺めながら、どれくらいの大きさか想像してみると、「テニスコート2面分」や「あの木くらいの大きさ」など結構大きいものをイメージしてるみたいだ。

「校庭にクラゲがいたらどんな感じだろう」聞いてみると、「コワイ」「宇宙船みたい」「校庭が海になる」そんな意見が出る。その中で、「海から出てきた」という意見をきっかけに、「海にいるのが飽きたちゃった?」「海から出たくなった」そんな想像が膨らみはじめる。

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クラゲを漢字で「水母」また「海月」と書くことから「クラゲが月に会いに行く」という意見が挙がる。ひとつの言葉から次々と物語が生まれ、「その物語の朗読に合わせて気球を飛ばしたら?」というアイディアが出てきた。