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天使は空を飛べないらしいが

ロンドン大学で生物学を教えているウォットン教授が、これまでに描かれた天使を客観的に分析した結果、「空を飛ぶことはできない」と結論付けたらしい。

ナリナリドットコム
「天使は空を飛べない」英国の生物学者の研究に批判的な意見が続々。


翼の大きさや筋肉量から考えても難しいらしい。

個人的には、だから何だ、という感想。
それなら『アフターマン』のように、飛ぶ為にはどのように身体が変化するのかということなど、何か発展してほしいと思う。

始祖鳥よりも昔に飛んでいたとされる翼竜のプテラノドンも骨で発見されたときには、大きさや骨から想像される筋肉量で、飛ぶことは不可能で水中で生活をしていた生物だった、と考えられていたときもあった。

天使ももしかしたら、現在は知られていない飛行術を使って飛んでいて、まだ人類はそれを知らないだけかもしれない。

翼竜 (動物大百科)翼竜 (動物大百科)
Peter Wellnhofer

by G-Tools

ダウンジャケットの羽毛の正体

知人に勧められて服の福袋を買ってみたところ、中にはダウンジャケットが入っていました。とっても軽くて暖かい。冬はやっぱりこれです。以前マイナス数度の河原で野宿したときには本当に助けられました。

ダウンジャケットはなんでこんなにあったかいのか。成分を見るとダウンとフェザーが入っています。
そこでちょっと調べてみました。

ダウンというのは水鳥の胸の部分の綿毛、フェザーは軸があるいわゆる羽根で、ダウンが多いほうが暖かい。

そもそもなんで水鳥かというと、陸鳥は胸の毛が少なく湿気を吸収しやすいらしいです。
さらに水鳥でもガチョウとアヒルが使われているらしいのですが、ガチョウ、とくにマザーグースと呼ばれる食用ではなく、卵を採るための大きなガチョウのダウンが最良。
採り方も生きているガチョウの胸毛を手で摘んだものが高級だそうです。

要するに、
大きく育った寒い所で生きているガチョウの胸毛を手で取ったものがいい
ということです。

と、思ったのですが、なんとまだ最上級のダウンがあるそうです。
それはアイダーダウンというアイスランドの西部に生息するコモンアイダーという保護鳥の胸毛。

面白いのは、卵を寒さから守るのに、自分の胸の羽毛を採ってその羽毛で巣を作るそうでうす。巣立ったあとで、人間はそこに残った羽毛を採取するらしい。これらは主に布団に使われてるみたいです。

やっぱり長年、寒いところに住んでいたものたちの進化の糧を借りないといけないのかと思ってしまう。
人間はちょっとの間で宇宙にもいける服を作ってきたのに。

膨らむライトいろいろ

小さなバルーン投光器のようなものがないかと探してみたら、やっぱりありました。

『共栄』バルーンランプ

風船の中にLEDを入れて膨らますだけ。
LEDなので熱が出ずに長寿命。100時間以上の点灯ができるそうです。

市販されている風船でよいので、色を変えることも可能だそうです。風船のサイズや空気の量でライトの大きさを変えられます。電池部分を軽く作って、中に入れる空気をヘリウムにしたら、浮遊する照明も作れそう。


他にももう少し大きいライトを見つけました。

『TRICO』UFO LIGHT

『design milk』Inflating Lights

やはりどれも入れた空気が抜けないようにキープするのが難しそうです。

光の道

今年度になって毎日のように自転車で走る道があります。そのひとつに車は通ることができない、歩行者と自転車だけが通る1.5mほどの道幅の通りがあります。道の片側には住宅が、もう片側は大きな樹々がそびえ、日中でも日は差すとろこはほとんどなく常に薄暗い道です。


より大きな地図で 無題 を表示

去年の秋ごろから、日没近くになると道が少し照らされることに気付きました。そしてここ2ヶ月ほどの間の日没直前で道全体が夕日で照らされることが分かりました。

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今日たまたま日没頃にその道を通ることができたので撮影。

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西を向くと非常に眩しい。
太陽は東から昇り西へと降りていきますが、厳密に言うと夏と冬とでは日没の方向が違います。春分と秋分には真東から真西へ、日照時間が一番多くなる夏至では北よりの東から北よりの西へ、逆に日照時間が一番短くなる冬至では南よりの東から南よりの西へと動きます。そう、それで夏には道が照らされることはなかったのだなぁと。では、どれくらい違うのかと気になり調べてみました。

日出没・月出没計算サービス

これによると夏至(6月22日)では19時00分に、北を0度として東回りに測った角度が300度の方角に日が沈むそうです。夏至では16時32分に241度の方角に沈みます。

ん!?60度も違うのか!60度というと正三角形の一角です。さらに地図にその角度を当てはめて驚きました。

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多少のズレはあるとは思いますが、ちょうど冬至の日の日没の方角と、この道の方向が同じなんです。

要するに、1年の中で最も日光が差す時間が短い日の、太陽が沈む瞬間にこの道が完全に照らされるということです。

これはものスゴい偶然だ。いや、もしかするとこの道を作った人はそれを考えていたのかもしれない。ということは夏至の日に照らされる道も近くにあるのでしょうか。ちょっとした発見。

V字ジャンプ、偶然の発見

毎日新聞
『五輪ジャンプ アマンが2度目の2冠、“新鳥人”誕生』

バンクーバオリンピックもちょうど折り返し地点を迎えました。
21日に行われたスキージャンプでスイスのシモン・アマンが金メダルを手にし、個人戦2度目の2冠を獲得したそうです。

試技で142.5mも飛んでしましい、危険だということで本番ではスタート位置が低く設定されたほど。それでいて1回目は144mもの大ジャンプ、2回目も138mという記録をだしました。

今や両足でVの字を作って飛ぶ空中姿勢が理想とされていますが、かつては腰を曲げる、手を前方に出すなど時代によって今とは異なったスタイルで飛んでいました。

現在のスタイルを開拓したのはスウェーデンのヤン・ボークレブです。しかし、それは偶然によって編み出されました。ボークレブがジャンプしていた時代(1985年頃)、当時は姿勢はスキーの板を平行に揃えるのが主流となっていましたが、ボークレブはどうしてもV字で飛んでいました。

その理由は、、彼の脚は元々ガニ股だったためです。しかしそのおかげで飛距離を伸ばすことに成功しました。が、得点集計項目のひとつの空中での滑空時姿勢で減点されていたそうです。のちに空中姿勢と着地が安定し、飛距離を伸ばす効果があることから1991年には板を開くことによる減点が撤廃されました。

やっぱり、こういう発見は偶然が呼んでくるものなのでしょうか。おそらくボークレブもこんなことで飛距離が延びるとは思ってもいなかったでしょう。ペニシリンや電子レンジしかり、偶然や失敗が生んだ成功例のひとつです。

 

咳・くしゃみの速度

今年は風邪をひくことなく冬を乗り切れると思っていたのに、ここにきてこじらせてしましました。
咳やくしゃみ、喉の痛み、発熱という典型的な風邪です。とくにくしゃみと咳で首筋と腹筋が筋肉痛です。

それもそのはず、調べてみると咳やくしゃみはものすごい早さで飛び出してるらしい。
その早さは、なんとくしゃみが約時速300km、咳でも200~300kmの速度があるそうです。
300km/hとなると新幹線並みです。咳やくしゃみをするたびに新幹線を吐き出しているのか。

さらに調べるととんでもない数字が。
くしゃみの気管内での速度は秒速300mものスピードで移動している!?

音速が秒速約320mなので秒速300mはほぼマッハ1ということです。いやいや、さすがにこれはウソでしょう。
ちょっとがんばって速度を上げればソニックブームが気管内で発生するのでしょうか。そんな速度で吐き出したら体が後方に吹っ飛びそうです。ちょっと信じられないなあ。

それはともかく、1回のくしゃみで2~4カロリー、咳で約2カロリーを消費するそうです。これはすごい。筋肉痛になるわけです。
花粉症の季節なら軽いダイエットにもなりそう。

 

スライサーの事故データ

スライサーの事故について調べてみたら、ちゃんとしたデータがありました。

国民生活センターによると、構造に問題がないか調べてほしいという依頼があり、調べた結果、2004年から2009年までにスライサーを使って指を切ったという事故事例は292件寄せられたことがわかったそうです。怪我がひどく人工皮膚移植までした人もいるそうです。

想像しただけで痛くなります。痛い、痛い。

僕自身切ってみて、スライサーを使うときには、はしゃがずにゆっくりと切ることが大事だと実感しました。本当にそれだけで、その後数日間の生活が左右されます。

ポン菓子機

2009年から今も尚上映されている映画「マイマイ新子と千年の魔法」というアニメでポン菓子が登場するシーンがあるそうです。

ギガジン
映画「マイマイ新子と千年の魔法」と同じように、周防国衙跡でポン菓子を作ってもらって食べてみた



ポン菓子と聞いて分からない人も少なくないと思います。子どもが集まって見守る中、おじさんがハンマーで叩くと、ポンっという音と子どもの驚きの声とが混ざりながらお菓子が弾けて出てきた、という話を5.60代ほどの世代の方からは聞くのですが、最近ではそれほど目にすることはありません。以前道の駅のイベントで行われていましたが、そのときも若い人より、年配の人たちが懐かしむように見ていました。

ふくらむでのこのポン菓子を作るにはどうしたらいいのか考えたことがあります。お米そのものに10気圧もの圧力をかけ、一気に圧力を抜くことでお米が膨らみます。最大の課題は10気圧をいかにかけるかというところ。下手をすると爆発事故にもなりかねないので断念しています。

中古のポン菓子機を調べてみるとおよそ10万円。うーん、なんとか自作できないものだろうか。

砂漠を走る鳥

モンゴルのゴビ砂漠の白亜紀後期の地層から発見された化石が、現在の鳥類の先祖となる新属新種であることが分かったそうです。

読売新聞
恐竜の大地駆けた鳥、ゴビ砂漠で新種の化石

ホランダ・ルセリアと命名されたこの鳥は、飛ぶことができたが地面を走り回っていたそうです。陸上の鳥の発見は6種目で、空を飛んで陸上でも生活していた種の発見は初めてだそうです。

以前、恐竜絶滅で飛ぶのをやめたダチョウの記事を書きましたが、このホランダ・ルセリアが発見された地増は7500万年から7000万年前だそうです。つまり恐竜が絶滅する前に生存していた鳥です。もしかしたら、飛ぶのをやめる直前のダチョウってことはないでしょうか。

新常用漢字

毎日新聞
常用漢字:196字追加 文化審が答申


文化審議会総会が7日開かれ、一般社会における漢字使用の新たな「目安」となる改定常用漢字表を川端達夫文部科学相に答申した。196字を追加して5字を削除し、現行(1945字)より191増の2136字になる。


常用漢字が29年ぶりに改定された。
新しく常用漢字となった196字を見てみると、今まで常用漢字でなかったことに驚く漢字がある。
例えば「岡」「尻」「匂」「丼」「旦」「奈」「嵐」「爪」など、小学校で習わなかったっけ?と思うほど簡単な漢字が新常用漢字となっている。逆に「勺」「錘」「銑」「脹」「匁」など、常用漢字から削除される漢字がなじみのない文字のように感じる。

新常用漢字の中で、ふくらむにいささか関係のある文字として「貼」が挙げられる。というのも、テープで紙をつなげる「紙はり」と言う言葉を使うときに「張る」か「貼る」どちらを使えばいいのか戸惑いながら「貼る」を使っていた。
「張る」の辞書の意味を見てみると。

『岩波国語辞書』の場合
【張る】
こもっていたものが外に向けて広がり出る。
1:伸び現れる
2:広がりふさぐ
3:内の力が動いてふくれる
4:こわばった感じがする状態になる

などがあり、最後のとろこに、
▽のりづけのときには「貼る」とも書く。

とある。
「張」だと、「接合」という印象より「弓を張る」などの引き合う緊張感のニュアンスが強い。例えば『貼るホッカイロ』や『貼るサロンパス』は『貼る』を使っている。そんなことから、ふくらむでも行為の伝わりやすさから「貼」を使っていた。今回のことで「貼」という文字が堂々と使えるようになったのはいいが、これは氷山の一角に過ぎず、もっとたくさんの漢字があるのだろう。