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月食

近所の湖へ皆既月食を見に行った。
到着すると、真ん丸だった月が既に欠け始めていた。日々の満ち欠けとは違い、月の左端がボヤっとなくなっている。

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望遠で撮影しているので、5分ほどでファインダーから外れるほど月が動く。その都度合わせながら月が闇に食べられていく姿を観測し、撮影する。

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22時40分頃の月。太陽の光を反射している部分がわずかとなった。写真に収めることができなかったが、影の部分は真っ黒ではなく、赤っぽく暗い。

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ついに月のほぼ全体が影になった。ほんの2時間前と比べると、辺りは暗く、月影もない。それまで見えなかった星が確認できるほど月の光が弱くなった。肉眼で見ても、新月とは違い、赤く、淡く見える。

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ここまで、しっかりと皆既月食を見たのは初めてかもしれない。今や月食と知って月を見ているが、月明かりを頼りに道を歩いていたような昔の人は、月がみるみる闇に溶けていくのは、恐怖に感じたのでは、と思う。逆に、再び現れていく月を見て、現代以上に感動できたのだろう。

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