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雷を撮影する

夕方になり、黒い雲が空を覆った。最初は空が光ってから唸るような音がするまで3秒ほど。音は秒速約340mなので1kmほど離れている。稲妻を写真に撮れないかと思い、カメラを用意し、空が光った瞬間にシャッターを押すが、もちろんそれでは撮ることはできない。

10秒ほどの長時間露光をするのだが、なかなかカメラを向けた方向に稲妻が走ってくれない。毎年のように流れ星の撮影を試みてはいるものの、それも成功したことがない。写真を撮るというのは、ちょっとした予知能力も必要なのかと考えてしまう。

次第に雷が近づき爆音とともに赤い光が目に焼き付いた。そういう時に限ってカメラを向けていない。

その一撃によって、パソコンなどの機器が壊れるハメになった。

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