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養老天命反転地

白川郷を見に岐阜県に行ってきました。
白川郷は合掌造りが立ち並ぶ集落で、世界文化遺産にも登録されています。

そのついでに岐阜県養老郡にある『養老天命反転地』に行ってみました。
『養老天命反転地』は1995年に開園した荒川修作とマドリン・キンズ(米)によってプロジェクトされた空間です。

2010_12_24_01.jpg『養老天命反転地記念館・養老天命反転地オフィス』
迷路のように壁がたくさんあり、すべて水平にカットされていますが、地面は急勾配になっています。

2010_12_24_02.jpg2010_12_24_03.jpg『極限で似るものの家』
壁や天井にソファーやお風呂などの家具が埋め込まれた空間です。

2010_12_24_06.jpg『地霊』
真っ暗な部屋を手探りで進んでいきます。見上げると反転された日本列島が見えます。

2010_12_24_05.jpg屋外の勾配を登っているとコンクリートが妙な形になっています。坂の上から見ると日本列島だと分かりました。写真の遠くに見えるのか北海道。


『不死門』や『極限で似るものの家』、『宿命の家』など13の項目に分けられ、それぞれ目的を持った空間が作られています。それぞれ面白い空間ですが、webやパンフレットでは「使用法」が書かれています。その内容がかなり難しい。

たとえば、

●空を、すり鉢形の地面に引き下ろすようにしてみること。
●どんな角度から眺める時も、複数の地平線を使って見るようにすること。
●「白昼の混乱地帯」の中では常に、ひとであるより肉体であるよう努めること。

などなど。

2010_12_24_04.jpg壁面にグラフィティーのようなものが見えます。

2010_12_24_07.jpg近くに行って見るとペイントされているのではなく凹凸になっています。何の形だろうと思っていると、警備員さんが「九州だ」と教えてくれました。九州?実はここにも巨大な日本地図があり、壁面には九州の一部が凹凸で形作られているそうです。

航空写真で見ると、こんな感じに。
2010_12_24_00.jpg

全部で5つの日本列島があるそうで、残り2つの場所を警備員さんが教えてくれました。


来年から修復工事をするようで見られる範囲が狭くなるそうです。養老の他に、東京の三鷹に『三鷹天命反転住宅』という建物があります。そこでは見学することはもちろん、1週間~泊まることもできるそうです。

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